「せっかくの休日、ちゃんと有意義に過ごしたい」そう思っていたはずなのに、気がつけばソファでゴロゴロ。スマホをいじって、漫画を読み始めて、気づけばもう夕方。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、頭も体もまったく動かない。「今日もまた何もできなかった」と落ち込む夕方は、何度経験しても、ちょっと切なくなります。本当は、前向きな気持ちで週末を終えたいのに。そんな「詰まり気味の休日」が訪れそうだと感じたとき、私は決まって遠くへ逃げることにしています。それは、ちょっとしたお出かけ。でも、ちゃんと日常から離れることができる場所。「遠くへお出かけして休もう」と意識して過ごすと、心も頭もすーっと軽くなるんです。◆ 煮詰まりサインが出たら、遠くへ逃げる(のが撮影した写真)「もう無理かも」「全部がうまくいってない気がする」私にはそんなふうに思い詰める時期が、定期的にやってきます。仕事と日常のバランスが崩れて、何をしても空回り。好きだったはずのことも楽しめなくなって、やるべきことにも手がつかない。でも、そんな自分に「甘えるな」って言ってしまうクセも重なってか、どんどん心は縮こまっていきます。そんなある日、スマホで近くの温泉を検索してみたんです。思いきってタオルだけ持って、電車とシャトルバスで40分程の位置にある銭湯にふらっと出かけました。心地いい温度の湯に浸かり、昼間から延々とぼーっとしたら、今度は岩盤浴に向かい、寝転がってひたすら汗を流す。暑くなったら外に出て、ペットボトルの水をゆっくりと飲み干し、またぼーっとする。たったそれだけなのに、少しずつ心がほぐれていくのを感じました。「私、すっごい疲れてたんだな」って、ようやく気づけたんです。それ以来、煮詰まって爆発しそうなときは、あえて「遠く」へ逃げるようにしています。遠くといっても、日帰りで行ける海とか、山とか、銭湯とかでいいのです。日常の風景から離れて、視界を変えること。時間の流れを忘れるような体験をすること。それだけで、頭の中がちゃんと「空っぽ」になる。人は、そこからじゃないと、ちゃんと自分を立て直せないようです。◆ 遠くへ行くことの効果(のが撮影した写真)不思議なもので、いつもの部屋ではどうにもならなかったモヤモヤが、ほんの少し視界が変わるだけで、すーっと消えていくことがあります。広い空、風の音、海のにおい。静かな銭湯の脱衣所で、髪を乾かしながらぼんやりする時間。「どうにかしなきゃ」と焦っていた自分を、優しく落ち着かせてくれました。頑張ろうとするほど、空回りしてしまうとき。私は「遠く」に出ることで、そのループを断ち切れるようになったんです。何か特別なことをしなくても、ただ時間に身を任せるだけで、自然と呼吸が深くなる。「また頑張らなきゃ」じゃなくて、「ちょっとやってみようかな」と思える「余白」が生まれる。「生産的な休日」とは、予定をぎっしり詰め込んで何かをこなす日だけではなく、心と頭にゆとりを生み出す日でもある。余白があるからこそ、月曜からまた、前を向けるんだと思います。◆「遠くへ逃げる」のアイデア(のが撮影した写真)「非日常の景色が心に効くのはわかるけど、そんなにすぐ遠くに行けないよ」そんな声が聞こえてきそうです。実際、私も以前はそう感じていました。でも、「遠く」は物理的な距離でなくとも大丈夫。あなたにとって「日常からちょっと離れる感覚」でいいんです。特別な旅行じゃなくていいし、誰かと予定を合わせる必要もない。ひとりでふらっと出かけるだけで、気持ちのスイッチが自然と切り替わることって、案外多いんですよ。・銭湯にスマホを持たずに行く湯気でくもった風景をぼーっと見ながら、「ああ、じんわりあたたかいな」と感じること。何もしてないのに、頭の中が自然と整理されていく不思議な時間です。・少しだけ電車に乗って、知らない駅で降りてみる気になった喫茶店に入って、ただ本を読んだり、通りすがりの人の会話に耳をすませたり。慣れた道では出会えない“偶然”が、気持ちに風を通してくれます。・海や広い公園に、飲み物だけ持って行ってみるコーヒーを片手にただぼーっとする。時間がゆっくり流れる場所に身を置くと、不思議と「自分のことも、そんなに急がなくていいかも」と感じるかもしれません。・お気に入りの街の、ちょっと奥まったカフェで手帳を広げる落ち着いた喧騒の中、静かに手帳を開いて、最近の気づきや、思い浮かんだ夢を書いてみたり。きっと、自分の声に集中して耳を澄ませる時間にもなりますよ。完璧にこなすための休日じゃなくて、自分のコンディションを整えるための休日。その手段の一つが、“非日常の風景に会いに行くこと”なのかもしれません。◆休日の“遠回り”が、自分を整える近道になる(/が撮影した写真)予定をぎっしり詰めるのでも、自己研鑽だけに集中するのでもなくて。ちょっと遠くまで逃げてみる。そこで、自分の内側にすーっと風が通るような瞬間に出会う。そんな休日があるだけで、また一歩、前に進む余白が生まれますよ。とはいえ、「どこに向かえばいいのか分からない」と立ち止まる日もあるかもしれません。そんなとき、私にヒントをくれたのは女性向けキャリアスクール「SHElikes」でした。45種類以上のコースで幅広いスキルを学べるのはもちろん、自分らしく働くことを模索している仲間が集まるコミュニティがあり、「人生の寄り道」とも言える場所です。私も思い切ってSHElikesに入会し、ライティングやマーケティングを学ぶうちに、文章を書くのって、楽しい!」という気持ちに出会いました。ライティングスキルを活かした記事作成コンペや記事投稿の企画にも挑戦。講師の方からコメントやフィードバックをもらえる機会が増えるたびに、「私の言葉が誰かの役に立ってる」と実感しました。それが嬉しくて、「もっと書きたい!」という気持ちも自然と湧いてきたんです。非日常の風景が心を整えてくれるように、SHElikesも、次の一歩を探す旅の中での「ひとやすみ」になってくれるはず。まずは無料体験レッスンをのぞいてみるのも、きっと素敵な一歩になるはずです。「何かしたいけど、何をすればいいか分からない」そんなあなたの休日の時間が、思いがけず、大事な分岐点になるかもしれません。最後に:焦らない休日が、明日の自分を育ててくれる(のが撮影した写真)「ちゃんとしなきゃ」と思えば思うほど、動けなくなってしまうことってありますよね。だけど、思い切って「遠くへ逃げる」ことが、意外と近道になることもある。大事なのは、完璧な一日を目指すことではない。ほんの少しだけでも、自分の輪郭を取り戻すような時間を過ごすこと。そんな休日を重ねるうちに、また新しいアイデアが浮かんだり、誰かと話したくなったり、自分のことをもっと知りたくなったりするかもしれません。もし、あなたが次の一歩を探しているなら。まずは心が動く方向に、少し歩いてみてください。遠くへ行く勇気も、何かを始める力も、きっとすでに、あなたの中にあるから。本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 みれぺりさん)SHElikesについて自分らしいキャリアのヒントに出会えるメディア、SHEsharesはこちら