“女子旅in海外”といえば、韓国や台湾、タイが定番ですよね。でも、旅行会社のパンフレットやサイトを眺めていると、シンガポールも気になる存在として目に入りませんか? 治安が良くて安心して旅を楽しめることから、日本人女性にも人気の国ですが、「マーライオン以外はよく知らないかも……」という方も多いかもしれません。
今回は、シンガポール初心者の私が“ほぼ下調べなし”で参加した2泊3日のシンガポール旅行をレポート! 一度訪れれば、きっとその魅力にハマってしまうシンガポールの見どころをたっぷりご紹介します。
■魅力あふれる都市国家「シンガポール」ってどんな国?
シンガポールは、東南アジアに位置する小さな都市国家。その広さは、なんと東京23区とほぼ同じ! ちょうど良いサイズ感で、短めの滞在でもしっかり満喫できますよ。
この国の特徴の1つが、多民族国家であること。さまざまな文化が調和していて、街を歩けば色とりどりの文化やグルメに出会えます。また、シンガポールには英語、中国語、マレー語、タミル語の4つの公用語がありますが、英語が共通語なので、旅行中も言葉の心配なく楽しめるのがうれしいポイントです◎。
そして、赤道直下に位置するシンガポールは、1年中温暖で湿度高めの熱帯気候。平均気温は27℃前後で、いつ訪れても夏気分を満喫できます! 自然いっぱいの公園やビーチでのんびり過ごしたり、夜には「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」で光と音のショーを楽しんだりと、リゾート感たっぷりのスポットも満載です。
■14:20 Day1/開放感あふれる「チャンギ空港」に到着!
朝8:15に成田空港からシンガポールのLCC「スクート」に乗り、現地時刻の14:20頃(日本時間では同日15:20)にチャンギ空港に到着。初めて訪れたチャンギ空港は、その広さに圧倒されて思わず「わぁ……」と見上げてしまいました(笑)。
チャンギ空港は、単なる空港の枠を超えた、エンターテインメントが満載の巨大な空間。特に注目すべきは、2019年にオープンした「ジュエル・チャンギエアポート(Jewel)」です。
空港にはショッピングモールやレストランも隣接しており、フライト前後の時間も贅沢に過ごせるのが魅力です。
ちなみに空港から市内中心部までは、地下鉄(MRT)やバス、タクシーで簡単にアクセスできるので、初めてのシンガポール旅行でも迷うことなく移動できますよ。
■15:00 「Pullman Singapore Hill Street」にてチェックイン
今回の旅で宿泊した「Pullman Singapore Hill Street(プルマン シンガポール ヒル ストリート)」は、チャンギ空港から車で約20分。2つのレストランとプールが併設されたホテルで、リラックスして過ごすにはぴったりの場所です。
エントランスに足を踏み入れると、ニューヨークスタイルのおしゃれな雰囲気が広がっており、思わずテンションが上がります……! 1階にある「Madison’s」では、おいしいアメリカ料理を楽しめるモーニングブッフェが堪能できるので、ホテルを予約する際はぜひ「朝食込み」のプランをチェックしてみてくださいね。
ちなみに滞在中は何度かホテルに問い合わせたことがあったのですが、英会話に詰まっても笑顔で汲み取ってくれたので、とても安心して過ごせました。
海外だと英語が不安な方も多いと思いますが、「Pullman Singapore Hill Street」は全スタッフが優しく対応してくれるので、英語に自信がなくても大丈夫ですよ!
■19:00 絶品のマレー料理を味わえる「THE COCONUT CLUB」へ
1日目の夜は、絶品マレー料理を堪能できる「THE COCONUT CLUB(ザ・ココナッツクラブ)」へ。「Pullman Singapore Hill Street」からは車で30分ほどの場所にあるシンガポールの特別な味を楽しむにはぴったりのお店です。
「THE COCONUT CLUB」を訪れた際にぜひ試してほしいのが、「ナシレマ」。ナシレマは、マレーの伝統的な米料理で、ココナッツミルクで炊いたご飯と一緒に、甘辛いソースや揚げた小魚など、たくさんのおかずが楽しめる一品です。
このお店のナシレマは、チキンかビーフを選べるのが特徴。自家製の「オタ」や目玉焼きをトッピングすることもでき、ジューシーなチキンは、地元の人たちが行列を作ってでも食べたくなるほど。日本人の口にもぴったり合う、絶品の味わいです!
シンガポールといえば、もうひとつ外せない料理が「ラクサ」。ここで提供されるラクサは、あさりや海老の旨味が詰まった濃厚なスープが特徴で、一口食べるごとにクセになってしまいます……!
さらに、プラナカン料理の定番「Kueh Pie Tee(クエ・パイ・ティ)」や、シンガポールらしい伝統的なスイーツも楽しめ、心ゆくまでお腹を満たしました(笑)。
もしその後ホテルに帰る予定の方は、近くのスーパー「CS Fresh」でお買い物するのもおすすめ。お酒や夜食など、旅行中のちょっとした買い物に便利です。
■20:00 「JIGGER&PONY」でカクテルを一杯
シンガポール料理を思う存分楽しんだあとは、2020年アジアのベスト・バー50の第1位に輝いた「JIGGER&PONY(ジガー アンド ポニー)」へ。
おしゃれ雑誌のように洗練されたメニューには、カクテルの詳細やお店のコンセプト、こだわりが細かく記載されていて、それを眺めるだけでもワクワク。スタッフのホスピタリティも素晴らしく、気軽に相談に乗ってくれるため、「海外のバーはちょっと敷居が高いかも……」と思っている方でも、安心して楽しめる空間です。
ちなみに、カクテルはアルコール度数がやや高め。飲み慣れない方やアルコールに弱い方は、ぜひノンアルコールカクテルをオーダーしてみてください。味や見た目の美しさもそのままに楽しめるので、お酒が飲めない方でも安心して満喫できますよ。
■08:30 Day2/「YY Kafei Dian」でローカルな朝食を堪能
シンガポール旅行2日目の朝はローカル感を味わうのはいかが? ラッフルズホテル正面玄関の道をブギス方面に歩くと出てくるレストラン「YY Kafei Dian」では、海南チキンライスビーフンなどのローカルフードを楽しめます。
なかでも有名なメニューが「カヤトースト」。カヤトーストとは、シンガポールやマレーシアで親しまれている伝統的な朝食メニューのこと。
薄くカリッと焼き上げたトーストに、「カヤジャム」と呼ばれるココナッツミルク、卵、砂糖、パンダンリーフ(東南アジア特有のハーブ)で作られた甘いジャムをたっぷり塗り、薄くスライスしたバターを挟んで仕上げます。
ココナッツの風味豊かな甘さとバターの塩味が絶妙に調和し、サクサクとした食感が楽しめるのが何よりの魅力。シンガポールでは、カヤトーストを醤油をたらしてかきまぜた半熟卵の中にディップして食べるのが一般的なスタイルなんだそうです。
このカヤトースト、軽い食感でどんどん食べ進められてしまうので、1セットはあっという間に完食しちゃいます。ピーナッツバターのような風味が忘れられず、何度持ち帰りたいと思ったことか……。
■09:30~ サイドカーでシンガポールの街を滑走!
ローカルフードをたっぷり楽しんだあとは、ちょっと贅沢に「サイドカーで巡るヘリテージツアー」に出かけてみませんか?
クラシックなベスパのサイドカーに乗って、風を感じながらシンガポールの街並みを巡る“遺産ツアー”は、まさにシンガポールの魅力を全身で感じられるアトラクションです!
ツアーはプランやルートによって異なりますが、1回の料金は2~3万円ほど。少し贅沢なお値段に思えるかもしれませんが、異国情緒あふれる街を駆け抜ける爽快感と、ガイドによる解説でシンガポールの歴史や文化を深く知ることができる充実感は、お値段以上の価値がありますよ。
シンガポールが初めての方にも、何度も訪れている方にも、忘れられない特別な体験になること間違いなしです。
■11:30 海鮮料理を存分に楽しめる「Keng Eng Kee Seafood」へ
ランチタイムには、地元で大人気のズーチャー料理(煮炒料理)店「Keng Eng Kee Seafood」へ。大きな円卓を囲んで、看板メニューの「チリクラブ」や「珈琲ポークリブ」、黒コショウが効いた蟹料理など、贅沢な海鮮料理をリーズナブルに楽しめるお店です。
こちらのお料理はほとんどがシェアスタイルの大皿料理なので、3~4人で訪れるのがベスト。でも、お腹が空いているなら2人でもぺろりと完食できちゃうかも! 特にチリクラブは、身をほぐした状態で提供してくれるので、面倒な殻むき作業を省いて、食べることと会話に集中できるのがうれしいポイントです◎
そのほかの料理も甘辛い味付けが多く、日本人にも親しみやすい味わい。コクのあるソースが絡んだ「珈琲ポークリブ」や、スパイシーな黒コショウの香りが食欲をそそる蟹料理は、どれを選んでもハズレなしです。
滞在中においしいズーチャー料理(煮炒料理)を気軽に楽しみたい方には、ぜひ足を運んでほしい一軒です!
■13:30 セントーサ島へ。ケーブルカーから見える絶景が最高◎
午後からは、セントーサ島へお出かけ! シンガポール本島の南に位置するこのリゾートアイランドは、エンターテインメントの宝庫。観光客にも地元の人にも愛されるスポットです。
本島からセントーサ島に向かう際は、ぜひケーブルカーをチョイスしてみて。空中をゆったり進むゴンドラからは、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールや、どこまでも広がる海の絶景を360°楽しむことができます。
風を感じながら眺めるパノラマビューは、思わず写真を撮りたくなる美しさ! 移動時間もアトラクションの一部として楽しめちゃいます。
■15:00 「The Palawan」でアクティビティを満喫!
セントーサ島を訪れたら、ぜひ話題の「The Palawan(ザ・パラワン)」でアクティビティを満喫してみて! パラワンビーチに新しくオープンしたこの施設は、プールやゴルフから本格的なゴーカートサーキットまで、幅広いアクティビティが楽しめる贅沢なスポットです。
今回私が挑戦したのは、注目のゴーカートサーキット「HyperDrive(ハイパードライブ)」。なんと、こちらはアジア初で唯一の屋内サーキットなんです!
見た目も本格的なコースにちょっとドキドキしましたが、初心者から上級者まで楽しめる3種類のレベルが用意されているので、安心してチャレンジできますよ。私はついついアクセル全開で追い抜きまくってしまいましたが(笑)、のんびり楽しむことももちろんOK!
「HyperDrive」の最大の魅力は、バーチャル要素が取り入れられているところ。「武器」を集めて他のレーサーを妨害したり、「ブースト」で一気に加速したりと、ゲーム感覚で白熱するレースが楽しめます。
友達や家族と一緒に挑戦すれば、きっと盛り上がること間違いなし! セントーサ島でアクティブに過ごしたい方におすすめの体験です◎
■「SkyHelix Sentosa」もぜひ体験してみて!
セントーサ島に行ったら、「SkyHelix Sentosa(スカイヘリック セントーサ)」を体験するのもお忘れなく! 海抜79mというシンガポールで最も高い場所にある野外パノラマライドで、特徴的な二重螺旋のデザインが目を引くアトラクションです。
下から見ると「それほど高くなさそう……?」なんて思うかもしれませんが、いざ乗ってみると予想以上の高さにびっくり!
ゆっくりと上昇するたびに、シンガポールの美しい景色が360°広がります。特に夕方や夜は、絶景ときらめく夜景を堪能できるので、とってもロマンチックな時間が過ごせますよ。
ただし、高いところが苦手な方はちょっと注意が必要です。私も高所恐怖症なので、頂上では少し固まってしまいました(笑)。でも、それでも見る価値のある景色が広がっているので、勇気を出して挑戦するのはアリかも!
■19:00「RAFFLES HOTEL」で本格的なインドカレーを
2日目の夜は、シンガポールの名門「RAFFLES HOTEL」内にあるレストラン「TIFFIN ROOM(ティフィンルーム)」で贅沢なディナーを楽しむことに。
「TIFFIN ROOM」は、伝統的な王室料理にインスパイアされたインド料理を提供する格式あるレストラン。挽きたてのスパイスを贅沢に使ったカレーは、香りからして特別感が違います。ひと口食べると、その奥深い味わいに感動すること間違いなし!
中でもおすすめなのが、バターチキンカレーとマトンカレー。バターのリッチなコクが広がるバターチキンカレーと、ピリッとスパイシーなマトンカレーはどちらも絶品で、「次はこっち、やっぱりあっち……」と、つい行き来してしまう美味しさ。
ナンやライスとの相性も抜群で、最後まで夢中で楽しめますよ。
■「LONG BAR」にもぜひ立ち寄って!
「RAFFLES HOTEL」を訪れたら、ぜひ「LONG BAR(ロングバー)」にも立ち寄ってみて。
「LONG BAR」は、シンガポールを代表するカクテル「シンガポール スリング」が1915年に初めて生まれた、由緒あるバー。2階建てのシンプルな内装ですが、歴史の重みを感じる空間で、多くの人々が集う賑やかな雰囲気が魅力です。
このバーならではのユニークなルールとして、テーブルやバーカウンターで提供されるピーナッツを食べた後の殻を、なんとそのまま床に捨てるのが伝統的なスタイル! おそらくシンガポールで唯一「ポイ捨て」が許される場所かもしれません(笑)。
シンガポールの歴史と文化に触れながら、ぜひ本場の「シンガポール スリング」を味わってみてくださいね。きっと忘れられない一杯になるはずです。
■20:30 シンガポールお土産の殿堂「Mustafa Centre」で爆買い!
バーでお酒を楽しんだあとは、シンガポールのリトルインディア地区北東にある「Mustafa Centre(ムスタファセンター)」へ! ここは、シンガポールで大人気のショッピングモールで、なんと24時間営業なんです。観光客にも地元の人々にも愛されていて、どんな時間でもショッピングを楽しめるのが魅力的。
ムスタファセンターでは、食品、衣類、家電、ジュエリー、香水、医薬品、家具、そしてもちろんお土産まで、あらゆるものが揃っています! なかでもチェック必須なのが、シンガポール発祥の外用薬「Tiger Balm(タイガーバーム)」。
タイガーバームは、筋肉のこりや痛みを和らげることで有名で、アジア圏では家庭の常備薬として広く親しまれているアイテム。なんと、レッドとホワイトの2種類があり、それぞれ効果が違うんです。
レッドタイガーバームは、より強い温感効果があり、筋肉の深部に働きかけるもの。痛みが強い部位に使用されることが多いんだそうです。一方ホワイトタイガーバームは、冷感効果が強く、軽い痛みや疲れを感じた部位に使うことが多いとのこと。虫刺されやかゆみにも効果があるんだそうです。
今回は、このタイガーバームを始め、ヘアマスクやシートマスク、リップクリームなど、気になるアイテムを約2万円分も購入しちゃいました! ムスタファセンターでは、ばらまき用のお土産も豊富に揃っているので、シンガポールを訪れた際にはぜひ足を運んでみてくださいね。
■DAY1・2まとめ
シンガポールで過ごした2日間は、ローカルフードをたっぷり堪能し、セントーサ島で思い切り遊び、RAFFLES HOTELでは贅沢なひとときを満喫……と、気づけばあっという間に過ぎてしまいました。この記事を読んで「シンガポールに行ってみたい!」と感じていただけたらうれしいです。
でも、この旅はまだ終わりません! 3日目には、さらなるシンガポールの新たな魅力に出会ってきました。
次回の記事では、最終日の楽しみ方をご紹介しますので、ぜひお楽しみにしてくださいね!
(michika)