年末挨拶回りで足に蕁麻疹が…！　ストレスや疲れが原因！？

更新: 2022.03.08

長時間の労働、仕事と家事の両立、上司部下間の人間関係……など、ストレスの原因に溢れる現代社会。本連載はシステム会社の営業「根性先輩」こと今生昭子（33）と後輩プログラマーの新井令（25）が日々の仕事に奮闘しつつ、無自覚に忍び寄るストレスと向き合っていく物語。
第1回目の今回は、多忙極まる年末年始のあいさつ回りで、昭子の足に異変が…！

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蕁麻疹は「ストレス」や「疲労」が引き金に…

マンガの中で1日何件もの挨拶回りをこなしていた先輩の昭子。後輩・令の前では平気な顔をしていましたが、年末年始の休みを前に慌ただしい日々が続き、実は疲労やストレスが溜まっていたようです。そこに、挨拶回り中の寒暖差による汗や冷えも影響して、蕁麻疹（じんましん）が発生してしまいました。

蕁麻疹の原因といえば食物アレルギーを思い浮かべる方も多いと思いまがすが、そのほかにもさまざまな要因があるといわれています。そのひとつが、疲労やストレス。正確にいうとストレス自体が直接蕁麻疹を起こしているわけではなく、ストレスが身体を「蕁麻疹が起こりやすい状態」へと変えてしまっているのです。

蕁麻疹は、以下のような皮膚への刺激が限界値を超えることでも起こりますが、ストレスがたまっていると、普段ならなんでもないような小さな刺激でも、蕁麻疹につながることがあるのです。

その理由は、ストレスが、蕁麻疹を引き起こす刺激の限界値を下げてしまうから。そのため、通常なら蕁麻疹が起こらないような小さな刺激にも身体が敏感に反応してしまうのです。疲れたときやストレスのたまったときによく発症することから、「ストレスで蕁麻疹が起きた」ように感じるのです。

ちなみに蕁麻疹とは、突然皮膚に現れる円形（楕円形）や地図状の赤いふくらみ。我慢できないような激しいかゆみを伴い、かくとはれとかゆみの範囲が広がり全身におよぶこともあります。ただ、症状が出ても「これが蕁麻疹だ」と自覚していない方が半数にものぼります※1。

もし、「疲れたなと思っていたら、なんだか肌がかゆくなってきた」「ストレスを感じると、肌がかゆくてはれる」などの症状があれば、それは蕁麻疹かもしれません。

※1　【調査方法】「じんましん症状の画像」を示し1年以内に発症した人を対象に調査。（n=1.172　ロート調べ）

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そもそも蕁麻疹でかゆみとはれが起こるのは、皮膚の中にあるマスト細胞の影響です。マスト細胞に限界値を超えた刺激が伝わると、細胞内からヒスタミンと呼ばれる物質が放出されます。ヒスタミンは知覚神経に作用してかゆみを引き起こします。さらに、ヒスタミンによって血管が広がり、広がった血管の壁の隙間から血しょう成分が漏れ出すことで皮膚がはれ、血管が広がった部分の血流量が増えて皮膚が赤くなるのです。