自宅でスーツ、本当に洗えるの!? 超快適&節約にも◎なウォッシャブル・スーツの実力を徹底検証
スーツのお手入れ、みなさんはどうしていますか? 普段から陰干しやこまめなブラッシングを心がけていても、シワや汚れ、そして暑くなる夏場にはニオイや汗ジミが気になることも。とはいえ、そうそうクリーニングにも出せないし、お手入れは悩みどころですよね。そこで注目したいのが、自宅で丸洗い可能な「ウォッシャブル・スーツ」。最近よく聞く“洗えるスーツ”は本当に家庭で洗って大丈夫なの? 今回はマイナビウーマン営業・Aが、実際にウォッシャブル・スーツを丸洗いしてみます!
シワに汗ジミ、気になる匂いに見えない汚れ……お仕事スーツのお手入れは、悩みどころ
丸洗いをお試しするのはこちら!ザ・スーツカンパニーのウォッシャブル・スーツ2着を、洗濯機で洗います!
聞けば営業・Aはほかの衣類と一緒に“そのまま普通”にジャケットを洗濯したそうで、縮んでしまうのも当然なのですが、このように正しい洗い方を知らずに適当に洗濯し、残念な結果になってしまったという人は、案外多そうです。でも自宅でスーツを丸洗いって、そんなに大変な作業なのでしょうか?
今回は、ザ・スーツカンパニーの軽くてやわらかなカジュアルスーツ(左)と、ウールのかっちりスーツ(右)の2着で、さっそく丸洗いを試してみましょう。
スーツを丸洗いする際に用意するもの
自分でスーツを洗濯する際に必要なのは、①毛の洗える中性洗剤(おしゃれ着用洗剤) ②スーツが入る大きめの洗濯ネット(今回は60cm×50cmを使用) ③スーツが型崩れしない厚手のハンガー の3アイテム。
まずはスーツを洗濯ネットへ入れます。入れ方にもコツがあり、上着は前ボタンをかけず、袖と前身頃をきれいに整えること。パンツやスカートは、前カン、ファスナーを閉じて、プリーツを整えた後に2つ折り、もしくは3つ折りに。そしてパンツorスカートを上着の胸部分に置き、左右の袖を折り曲げ、最後に前身頃をたたみ、ネットに入れます。
洗濯コースに注意して、やさしく洗うこと
さあ、ここで洗濯機の出番です。洗濯ネットに入れたスーツは、洗濯槽の内側の壁に沿うように入れること。そして洗濯コースは、「弱」「手洗い」「ソフト」のいずれかを選択します。自動コースがない場合は手動で選んでいきましょう。「弱」または「ソフト」の水流で、①洗濯5~7分 ②脱水15秒 ③すすぎ2~3分 ④脱水15秒 ⑤すすぎ2~3分 ⑥脱水15秒 を目安に洗います。
肩幅に合う厚手のハンガーで陰干し
最後の脱水が終わったら、洗濯ネットごとスーツを取り出します。この際、乾いていないからといって手しぼりをしたり、乾燥機にかけることは絶対にしてはダメ。スーツを手で軽く叩いて、シワを伸ばしてからハンガーにかけて陰干しします。ハンガーは、ワイヤータイプではなく、しっかりとした木製やプラスチック製が理想。ジャケットは肩幅が合ったハンガーにかけ、パンツやスカートは、腰部を上にして干します。
しわが気になる場合は当て布をしてアイロンを
気温や湿度にもよりますが、室内で4~5時間程度で乾きました。もし乾いた状態でシワが気になったら、アイロンをかけましょう。シワが残る部分にあて布(ハンカチ、薄めのタオル、ガーゼなど)をし、目盛りを「中温(140℃~160℃)」または「毛」に設定して、プレス・アイロンします。ジャケットは立体的な形やラインを崩れないように、パンツやスカートは折り目に沿ってかけること。
【丸洗いFINISH!】型崩れもなくきれいな仕上がりに
さっそく、乾いたスーツを着てみました! 見たところ2着とも、縮みや型崩れは一切ありません。
今回の所要時間は、準備から洗濯完了まで約30分、部屋干しで自然乾燥するまでに4時間、アイロンに10分と、しめて5時間弱。「きちんとたたんでネットに入れる」「中性洗剤を使う」「スーツが傷まないよう決められた洗濯モードで行う」など、正しいやり方さえ守れば、むずかしいことはまったくなし。洗い上がりはパンツの折り目もしっかりキープされ、おろしたてのようにパリッと美しい仕上がりです!