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2021年05月06日 09:31 更新

おにぎりレシピ後期・完了期レシピ&コツ【管理栄養士監修】

手づかみ食べを始めた赤ちゃんには、おにぎり(おむすび)もいいですよね。自分で食べられるし、バリエーションも豊かで作っていても楽しいです。でも、いざ作ってみると、べたべたしたり、大きさに迷ったり……。今回は離乳食のおにぎりレシピと、離乳食の時期ごとの作る際のコツをお伝えします。

おにぎり、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

おにぎりの離乳食開始時期目安

離乳初期(5〜6ヶ月)や離乳中期(7〜8ヶ月)はまだおかゆを食べています。おにぎりが絶対ダメというわけではないのですが、手に持てるような形状にするのは難しいでしょう。
離乳後期(9〜11ヶ月)の後半ぐらいからは軟飯が食べられるようになります。そうするとおにぎりにも挑戦できますね。

離乳後期のおにぎりの大きさ・形状

まだまだやわらかいご飯の時期。食べたそうにしていたら、軟飯をまとめたようなものを作るといいでしょう。小さく丸めると誤嚥しやすいので、3〜4cmほどの少し平たい形(小判形など)にするといいでしょう。

離乳完了期のおにぎりの大きさ・形状

離乳食のおにぎり

離乳完了期(1歳〜1歳半)では、普通のご飯でもおにぎり型にして食べられます。ただし、あまり小さくするとかえって喉に詰まってしまうこともあるので、誤嚥しないように形や大きさに気を付けてくださいね。

なお、いずれの時期も手づかみ食べの場合は大人の見守りが必要です。

赤ちゃんにあった具材選び

おにぎりの具はさまざまですが、鮭や梅干しなどが真っ先に思いつくでしょうか。

赤ちゃん向けには、味の濃さやアレルギーのことなどを考えて、おにぎりの具材を選びましょう(アレルギーの心配のあるものを避けるという意味ではなく、初めて食べる場合には少しだけにしておくということ)。

魚を食べるチャンス!

おにぎりは意外と魚との相性がいいので、しらすや鮭を混ぜ込んだり、水煮ツナなどを混ぜ込んで握るといいでしょう。魚料理を敬遠がちな赤ちゃんも、魚のパサつきをごはんが包み込んで食べやすくしてくれますよ。

塩はまぶす?

大人のおにぎりに塩を添加して握ることもありますね。赤ちゃんにとってはその塩分が腎臓に負担をかけるため、塩を使わず作りましょう。

離乳食のおにぎり2つの注意点

パクパク食べて赤ちゃんが喜ぶおにぎりですが、離乳期はちょっと気をつけたいポイントがあります。それは「ひとくち大」と「のり(海苔)」です。

ひとくち大のおにぎりの注意点

離乳食の写真などでよくみられるおにぎりは、小さく丸いものが多い印象です。赤ちゃんがつまみやすいのですが、そのまま口のなかにどんどん詰め込んでしまうと、喉に詰まってしまう可能性もあります。少し扁平にしてみたり、大きめにしてみたり、いろいろ試してみましょう。

丸い一口大のおにぎり
小さくて丸い形状は避けましょう

おにぎりをたくさん食べてしまうときは?

ひとくち大のおにぎりは口に入れやすいので、噛まずに丸呑みしてしまったりすることがあります。少し大きくしてみたり、保護者の人が赤ちゃんと一緒に食べ物を噛んで “噛む様子” を見せたりするといいかもしれませんね。また、お皿にたくさん置かず、少しずつあげるというのもいいかもしれません

おにぎりの海苔の注意点

おにぎりは海苔がつきものですが、海苔があると噛みにくく、口の中ではりついてしまい誤嚥事故などにつながる可能性のある食材の1つ。もし使うならきざみ海苔を少しずつ張り付けるといいでしょう。ラップの上にきざみ海苔を敷いて転がすだけで海苔がつきます。

おにぎりのきざみ海苔

海苔はなくてもOK!

おにぎりといえば海苔を連想しますが、海苔は青のりに変更してみたり、きな粉などでもいいでしょう。もちろん海苔はなくてもOK! いろいろな具材を入れて握れば立派なおにぎりです。

▶︎離乳食の青のりレシピ
▶︎離乳食のきなこレシピ

おにぎりの離乳食レシピ! 後期・完了期

おにぎりを食べる赤ちゃん

<離乳後期のレシピ>きな粉のおにぎり

きな粉は大豆を炒った粉末。少し香ばしくてほんのり甘いので、赤ちゃんにとっても食べやすいものですよ。

材料(作りやすい分量)

・軟飯 80g
・きな粉 小さじ1/2~1

※きな粉はアレルギー表示対象食品(大豆)です。

作り方

① きな粉と軟飯を混ぜ合わせる
② 小さな小判型または食べやすい小さなおにぎりにする
 (小判型なら3~4cm位の大きさ)

※衛生面の観点からラップなどでおにぎりにしてください。

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>青のりとしらすのおにぎり

ご飯にほんのり青のりの色が混ざるので、見た目も楽しめます。

材料(作りやすい分量)

・軟飯 80g
・しらす 小さじ1(お湯をかけて塩分を落として使うのがおすすめ)
・青のり 小さじ1/2

作り方

① 材料を全部混ぜ合わせる
② 小さなハンバーグのような形に整える(3~4amほどの大きさ)

※衛生面の観点からラップなどでおにぎりにしてください。

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>鮭とチーズのおにぎり

鮭はビタミンDや鉄分、チーズはカルシウムやビタミンAなどが含まれています。おにぎりだけでも色々な栄養がとれ、時短にも大活躍の一品ですよ。

材料(作りやすい分量)

・軟飯 90g
・鮭 大さじ1(しっかり加熱しほぐしたもの)
・クリームチーズ 大さじ1/2

※鮭は塩分がついていなものをおすすめします。
※チーズと鮭を初めて食べる際は少量から始めましょう。

作り方

① 材料を全部混ぜ合わせる
② 3〜4cmほどの小さなハンバーグのような形に整える

※衛生面の観点からラップなどでおにぎりにしてください。

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

おにぎりを食べる赤ちゃん

おにぎりをあげる目安としては、軟飯を食べ始める離乳後期(9〜11ヶ月)以降がいいでしょう。このころは歯ぐきでつぶせるかたさのものを与えられるようになり、赤ちゃん自身も自分で食べることに興味を持つタイミングでもあります。また、離乳完了期(1歳〜1歳半)は形のある食物を噛み潰すことができるようになり、エネルギーや栄養素の多くをが母乳または育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになる時期です。
おにぎりは離乳食のバリエーションを広げてくれます。例えば、なかなか食べてくれない赤ちゃんでも、形を変えてあげるだけで食べるようになることもありますよ。

(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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