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2021年04月26日 13:10 更新

離乳食の青のりはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

今回の離乳食テーマは「青のり」。青のりを使った離乳食レシピを紹介します。また「青のりはいつからOK?」「青のりの代わりにあおさを使ってもいい?」「青のりの保管方法は?」など、赤ちゃんに青のりをあげる際の疑問も解決しますよ!

青のり、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

青のりの離乳食開始時期目安
まとまると喉に貼り付きやすい食材なので、食べ物にある程度慣れてから水分を含む食品とともに与えましょう。

・初期の調理:散らばらないようにとろみ付けをするか、とろりとした食品と組み合わせる
・中期の調理:散らばらないようにとろみ付けをするか、とろりとした食品と組み合わせる
・後期の調理:水分のある食品と組み合わせてまとめる
・完了期の調理:水分のある食品と組み合わせてまとめる

青のりはどんな海藻の仲間?

青のり

海藻類は大きく3つに分けられます。
まず、刺身のつまなどに使われるトサカノリなど赤い海藻の紅藻類(こうそうるい)、昆布・わかめ・ひじきなどの褐藻類(かっそうるい)、そして青のりは緑藻類(りょくそうるい)に分類され、汁物によく使われるあおさと同じ仲間です。

青のりの栄養は? 塩分は?

栄養面では、素干し品はカルシウム、鉄、カロテンを多く含んでいます。
調理の方法としては、料理にふりかけたり、練り込んで風味付けに利用します。また、鮮やかな緑色を生かして、料理の色付けにも利用することができます。

なお、青のり100g当たりの食塩相当量では約8g含まれています。とはいえ料理のメインとして使うことはなく、通常使用する量も1gに満たないことから、青のりでの塩分の過剰摂取は心配ないでしょう。

  ■ワンポイントアドバイス■

青のりの離乳食、よくある疑問

離乳食に青のりを使う際の疑問についてお答えします。

どうやって保管したらいいの?

離乳食用にスプーンにのせた青のり

袋の空気を抜いて密封し、冷凍庫か冷蔵庫で保存します。海藻類は全般的に低温・低湿度で保存するとビタミン類の損失が少なく、風味・食感も長く保つことができます。

離乳食の青のり、あおさで代用してもいい?

離乳食ではあまりすすめられない青のりと似ているあおさ

青のりとあおさは、どちらもクロロフィルなどの陸上植物と同じ色素を持っています。異なる点は形状と香りです。
青のりは糸状の海藻を細かく粉砕するため針のように細く見えます。香り高く高級品として扱われています。それに対しあおさは葉っぱ状で加工するとフレーク状に見えます。磯の風味が強いことが特徴です。

離乳食の場合、初めのうちは青のりの方がおすすめ

大人の場合はあおさを青のりの代用として使えますが、赤ちゃんにはかたくて少し苦味があるので使いにくいかもしれません。初めは青のりを使う方がおすすめです。

青のりの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期

最後に、青のりを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。

<離乳中期のレシピ>里いもと青のりの豆乳ポタージュ

離乳食のポタージュを作るために茹でる里芋

材料(作りやすい分量)

・里いも 20g
・青のり 小さじ1/8
・無調整豆乳 大さじ1.5
・かつおだし汁 大さじ1.5

作り方

① 里いもは水からやわらかく茹で、つぶす
② ①と豆乳、だし汁を合わせて電子レンジ(600W)で1分加熱する
③ ②に青のりを加えてひと混ぜして、盛り付ける

 ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>鮭とじゃがいもの青のり風味ボール

青のり風味のボールを食べる離乳後期の赤ちゃん

材料(作りやすい分量)

・鮭フレーク 5g
・じゃがいも 40g
・青のり 小さじ1/4

作り方

① じゃがいもは皮をむいてやわらかくゆでてつぶし、湯を少量加えてボール状に丸めやすいかたさに調整する
② ①に鮭フレーク、青のりを加えて混ぜ合わせ、手づかみしやすいサイズに丸めて盛り付ける

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>赤ちゃん用お好み焼風

赤ちゃん用のお好み焼きを作る母親

材料(作りやすい分量)

・卵 20g
キャベツ 20g
・青のり 小さじ1/4
・かつお削り節 小さじ1
・かつおだし汁 大さじ1/2
・ごま油 小さじ1/4

作り方

① 全卵をよく溶きほぐす
② キャベツは熱湯でやわらかく茹で、水けをきって1cm大に切る
③ ①②と残りの材料を混ぜ生地をつくる
④ 熱したフライパンにごま油をひき、③を流し入れ2~3mmの厚さにし、ふたをして3~4分蒸し焼きにする
⑤ 6〜8等分に切り分け盛り付ける

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

パパに肩車をされる離乳期の赤ちゃん

青のりは淡泊な色味・味の素材と相性抜群で、しかも保存性が高い食材です。中期以降の離乳食のちょい足しにとっても便利ですよ。不足しやすいビタミン・ミネラル補給にも活用してみてはいかがでしょうか。

(文:関水芳江 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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