納豆の離乳食はいつから?食べやすくするコツ、中期・後期のレシピ【管理栄養士監修】

納豆の離乳食はいつから?食べやすくするコツ、中期・後期のレシピ【管理栄養士監修】

発酵食品として人気の納豆。独特のねばりや匂いがありますが、赤ちゃんの頃から味を覚えさせたいという人も少なくないでしょう。栄養価が高い納豆は離乳食の味方になってくれますよ。納豆を使う時に知っておきたいことやおすすめのレシピをお教えします。


この記事の監修者
川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
一般社団法人母子栄養協会HP

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納豆の離乳食はいつから食べられる?

納豆はやわらかいので離乳食でも使いやすい食品です。初期から後期までは調理が必要ですが、完了期になればそのままでもOKに。初めのころは熱湯をかけるなど、加熱したうえで食べさせてあげましょう。

納豆は離乳食の中期からがおすすめ

 初期の調理

この時期に納豆を無理に食べさせることはありません。食べさせたい場合は、必ず加熱した上でなめらかにすりつぶし、少量で様子を見ながら進めましょう。

 中期の調理

粒納豆は、軽く包丁で叩いてからあげましょう。ひきわり納豆は、皮もないのでそのままあげても大丈夫ですが、粒納豆に比べると少し硬いかもしれませんので、様子をみて細かくきざんであげましょう。

 後期の調理

粒納豆は食べさせてみて、食べにくそうなら包丁で叩いてからにしましょう。ひきわり納豆はそのままで大丈夫です。

 完了期の調理

粒納豆もひきわり納豆もそのままあげられます。

 ■ワンポイントアドバイス■
刻んだ野菜と混ぜると納豆の粘りでほどよいとろみもつき、食べやすくなります。

赤ちゃんが納豆を嫌がる場合

納豆は、その独特な匂いや粘りけから、苦手な人もいますよね。赤ちゃんでも苦手なことがあります。何が苦手に思っていそうか、ちょっと一緒に考えてみましょう。

まず、納豆特有の粘りが苦手な場合は、納豆をザルに入れて水や熱湯につけ、洗うようにして粘りを取ってあげると食べやすくなります。

臭いが苦手な場合には、煮てしまうと匂いが助長されていまうので、中に練り込んでおやきのように焼いてみたり、加熱する時間を短くしてみたりするのもいいかもしれませんね。

納豆はアレルギーに注意が必要?

 初めて与える時は注意して

乳児期に多いアレルゲンは、卵・乳・小麦で、この3つが多くを占めています。しかし、納豆の原料である大豆も乳幼児期に少なくはありません。大豆は食物アレルギーの「特定原材料に準ずる品目」に含まれます。

初めて与える時は、体調の良い日の午前中、医療機関を受診できる時間帯にひとさじずつから始めましょう。また、万が一アレルギー反応があった時に原因の食材がわかりにくくならないよう、同時にアレルギーの可能性の高い食品を複数同時に試すのは控えてください。

豆腐などを事前に試して問題がなければ、納豆も大丈夫かとは思いますが、量が違いますので、心配であれば少量からはじめると安心です。

ちなみに、納豆アレルギーというものを聞いたことがある人もいるかもしれません。これは、大豆ではアレルギーがなくても、納豆にだけ反応するアレルギーです。

納豆アレルギーは海でクラゲに刺されたりしたあとに発症することがあるとされており、近年注目されていますが、乳児の場合はこのような状況になることがほぼないことから、心配せず、大豆のアレルギーだけに注意しましょう。

納豆の離乳食おすすめレシピ! 中期・後期

離乳中期|納豆と野菜のとろとろ煮

(写真:マイナビ子育て編集部)

刻んだ野菜も納豆のとろみで食べやすくなります。まとめて作り置きすればおかずにも、混ぜがゆにも、煮込みうどんにも使えます。

■材料(5回分)
・ひきわり納豆 1パック
・かぶ 80g
・小松菜 2枚
・にんじん 40g
・ひじき 10g(水で戻したもの)
・だし汁 300ml

■作り方
① 野菜は食べやすい大きさに(5mm角程度)に刻んでおく
② ひじきはみじん切りにする
③ 鍋にだし汁を入れて①と②を加えて弱火で野菜がやわらかくなるまで煮る
④ ひきわり納豆を加えて軽く煮たら出来上がり

(写真:マイナビ子育て編集部)

■ワンポイントアドバイス■
野菜はお好みで減らしても変更しても大丈夫です。かつお節や青のりを加えると風味もアップします。
保存する場合は清潔な容器に入れ、粗熱が取れたら冷凍庫で保管しましょう。1回分ずつ小分けにしておくと使いやすいです。

離乳後期|納豆だいこんもち

(写真:川口由美子 先生)

納豆のネバネバが好きな子も、ちょっと苦手な子も楽しくたべられるおやきです。納豆は食べさせたいけど食べこぼしの後片付けが大変! という時にもおすすめです。

■材料
・だいこん 100g(3〜4cm程度)
・片栗粉 大さじ2
・米粉 大さじ1
・納豆 大さじ1
・ごま油 適量

■作り方
① 大根はすりおろして、軽く水気を切り、納豆はみじん切りにする
② ①に片栗粉と米粉を加えて5、6個に分ける
③ 成形し、フライパンにゴマ油を敷き、両面を焦げ目がつくまで焼く

  ■ワンポイントアドバイス■
味付けしなくても赤ちゃんはおいしく食べられますが、もし食がすすまない場合はしょうゆを数滴たらしてもOK。
大人はしょうゆや豆板醤をつけてみてもいいかもしれませんね。 是非家族でおなじものを食べてみてくださいね。赤ちゃんもパパママと一緒の食事は喜びますよ。

離乳食の納豆、よくある疑問・質問

離乳食の納豆はいつまで加熱すればいい?

離乳食であげるものは、よく加熱をするようにと言われていますが、納豆はいつまで加熱をしたらいいのかな? と心配になりますよね。まず目安はありませんが、なぜ加熱をするのかも含めて考えてみましょう。

 中期以降は加熱しなくてもOK

加熱をしなければいけないのは、生のものは衛生的によくないから、生のものは硬いからなどの理由が考えられます。納豆はすでに加熱されていて、なおかつやわらかいので、それほど加熱に過敏にならなくても大丈夫です。

ただ、冷蔵庫からだしてすぐだと冷たいので、少し温める程度には加熱をするといいかもしれませんね。

じっくり加熱をしたほうがより安心なのは、すり鉢などをつかって納豆をつぶしたりする離乳初期くらい。あとは調理もいらないので、冷たくなければそのままでも食べられます。

  ■ワンポイントアドバイス■
初期に納豆を加熱する際は、冷凍おかゆと一緒に温めてもいいですね。もちろん電子レンジ加熱でも構いませんが、匂いが気になるかもしれません。

納豆は冷凍保存できる?

納豆は、冷凍保存ができます。食べ残しなどではなく、パックから清潔なスプーンなどで取り、1つずつラップをして冷凍するようにしましょう。とはいえ、あまり無理に冷凍せず、残りは家族が食べるくらいだといいですね。あまり数量を気にして細かく計って冷凍するという必要はないかもしれません。

  ■ワンポイントアドバイス■
納豆にはパパママにも必要な栄養がいっぱい含まれています。納豆に限らず言えることですが、赤ちゃんだけはなく家族が一緒に食べることはとても大切です。

市販の納豆についているたれは使ってもいい?

 なるべく使わないで

一般的なたれは少し味が濃いことと、添加物が気になります。納豆は、大豆を発酵してうま味がありますので、味をつけなくても大丈夫。もしつけるとしても、しょうゆなどを使うようにすると安心ですね。 味は大人の半分くらいを目安にしてください。

まとめ

納豆はたんぱく質が豊富で、離乳食にも積極的にとり入れたい食材です。スタートは生後7ヶ月を過ぎたころからが望ましいですね。また、最初は少量で念のため加熱もしましょう。

おかゆやご飯のお供にもいいので、使いやすく食べやすい納豆。赤ちゃんのたんぱく源としてもってこいなので、是非いろいろとレシピに取り入れてみてください。

(文:川口由美子先生)

※クレジットありイメージ写真:getty

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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