【助産師解説】新生児・赤ちゃんとの外出はいつから?4つの注意点

【助産師解説】新生児・赤ちゃんとの外出はいつから?4つの注意点

「赤ちゃんとの外出は産後いつから始めた?」先輩ママたちへのアンケート結果を発表!助産師さんが教える赤ちゃんとの外出時の4つのポイントもまとめているので、初めてのお出かけの前にこちらもぜひチェックしてください。


新生児・赤ちゃんとの外出、いつから始めましたか?~ママアンケート~

先輩ママたちに、赤ちゃんとの初めてのお出かけはいつだったかを聞いてみました。
まずはアンケート結果を見てみましょう。

Q. 赤ちゃんとの外出、 いつから始めましたか?新生児期から 外出をし始めた生後1ヶ月から から外出をし始めた生後2ヶ月以降 から外出をし始めた


新生児期から外出をし始めた……41.78%
生後1ヶ月から外出をし始めた……36.30%
生後2ヶ月以降から外出をし始めた……21.92%

意外にも、新生児期から外出をし始めたというママはおよそ4割という高い結果に。産後間もない頃は赤ちゃんもママもできるだけ安静に…といわれていますが、やむを得ず外出する人も少なくないようですね。

新生児・赤ちゃんとの外出、いつからOK?

では、赤ちゃんとのお出かけはいつから始めるのがベストなのでしょうか?

実は、こちらに関しては明確な答えを出せるような医学的根拠がありません。

ただ、新生児期は、環境の変化やその時の流行している風邪などに対する抵抗力が低いため、 1ヶ月健診までは極力外出を控えるべきとの医師の意見が多いようです。

多くの場合、1ヶ月健診で問題ないと判断されれば、少しずつ外出してもOKといわれます。このような意見に併せ、以下のようなさまざまな要素も組み合わせて赤ちゃんとの外出の時期を検討するといいでしょう。

(1)ママの体調はどうか

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出産直後は、赤ちゃんだけでなくママの体調にも十分注意しなければなりません。

新生児期~生後1ヶ月の間は、ママが産褥期にあたる期間です。

産褥期とは、ママの体が妊娠前の状態に回復するまでの期間で、出産後おおよそ6~8週間を要します。この期間は、子宮やホルモンバランスが妊娠前の状態に戻るために体が変化している時期です。

ここで無理をすると、悪露が増え子宮復古不全を起こしたり、熱が出たりといったことが起きかねません。

慣れない子育てで疲労感もあるので、ママの体を考えても無理な外出は控えることが勧められます。また、少なくとも産後4週までは、ママひとりでの外出も極力控えるよう指示する医師もいらっしゃるようです。

なお、1ヶ月健診では子宮の状態など、ママの体もチェックします。赤ちゃん同様、ママも健診時に問題ないと判断されれば、外出の心配もあまりなくなります。

(2)気候はどうか

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赤ちゃん、特に新生児は体温調節機能が未熟なので、外気温の影響を受けやすいです。新生児期~生後1ヶ月の間は、できるだけ快適な気候と時間帯を選んでお出かけするようにしましょう。

快適な気温になる時間帯は季節によって異なります。天気予報を参考に、もっとも良い時間帯を見極めてください。

外出時間によっては、帰りは肌寒くなるなど気候が変わることも。体温調整しやすい服を選び、帽子やブランケットなども持参して、万が一に備えましょう。

汗ばんでいないか、手足が冷たくなっていないかなど、赤ちゃんの様子をこまめにチェックすることも大切です。

(3)人混みを避けられるか

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生まれて間もない赤ちゃんの抵抗力はとても弱いですが、 生後6ヶ月まではお腹にいるときに胎盤を経由して受け取ったママからの免疫があるため、ある程度守られています。

「じゃあ、新生児期に外出してもあまり心配ないのでは?」と思いがちですが、赤ちゃんには“ママが持っている免疫”が移行しているので、その時流行している感染症に対する免疫をママが妊娠中に持っていない場合は、赤ちゃんにもその免疫は備わっていません。

風邪など、感染症が流行る時期は特に、多くの人が集まる場所へ赤ちゃんを連れての外出は避けるようにしましょう。

少なくとも新生児期は、たとえ感染症が流行していない時期であっても人混みは避けることをお勧めします。赤ちゃんが感染症等に罹患した場合、重症化するこもあるので注意が必要です。

(4)赤ちゃんの世話ができる場所があるか

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赤ちゃんは頻繁におしっこやうんちをしますし、月齢が低いほど授乳回数も多いです。

近所の公園やちょっとしたお散歩ぐらいであれば問題ないですが、2時間を超えるような長時間の外出であれば、おむつ替えや授乳など、赤ちゃんのお世話ができる場所があるかもきちんと調べたうえでお出かけしましょう。

最近は、大型ショッピングモールやデパート、アミューズメント施設など、子供連れが多く訪れる場所には授乳室やおむつ交換場所が整っていることがほとんどです。

場所によっては、調乳用のお湯が用意されていることも。「何階のどの場所にあるのか」まで詳しく調べておくと、いざというときに焦らずにすみます。

新生児・赤ちゃんとの外出の進め方

上記の4つの注意点を踏まえて初めての外出時期を検討しつつ、赤ちゃんを少しずつ外に慣らすよう、段階を踏んでおでかけ場所を選んでいくことも大切です。赤ちゃんにもママにも負担のない、お出かけのステップをご紹介します。

ステップ1:まずは外気に慣れることから

初めから家の外にお出かけするのではなく、まずは抱っこして家のお庭やベランダに出てみる
など、赤ちゃんを外気に慣れさせることから始めましょう。

ステップ2:手始めは短時間のお散歩

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外気に慣れたら、次は家の周りをぐるりと一周するなど、ちょっとしたお散歩から外出を始めましょう。

ステップ3:短時間のお買い物でお出かけデビュー

家を離れる外出は、近所のスーパーに短時間のお買い物程度から始めましょう。何かあってもすぐに家に帰れるので、安心です。心配なようであれば、1ヶ月健診をお出かけデビューにしてもいいですね。

ステップ4:いよいよ遠方へのお出かけ!

上記の段階を踏んだうえで、いよいよ遠方へのお出かけへ。その際は、移動の方法や時間、車の場合はベビーシートの正しい使用方法などにも気を配り、赤ちゃんが安全で心地よくお出かけできるよう気を配りましょう。

まとめ

新生児・赤ちゃんとのお出かけのスタート時期に関しては、「この時期がベスト!」という明確な答えはありません。生後1ヶ月までの間であっても、医療機関に行かなければならないこともあると思います。その時、できれば公共交通機関を使うのではなく、自家用車やタクシーなどで移動することをお勧めします。ママの体調や外気温、感染症のリスク、移動方法などを考慮すれば、「生後1ヶ月間は外に出れない」というわけではありません。外出する事情との兼ね合いも踏まえ、無理のないように進めていきましょう 。

(構成:マイナビウーマン編集部、監修:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

この記事の解説助産師
佐藤 裕子先生
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
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