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2024年04月30日 07:07 更新

どこに行っても何度も同じようなトラブルが…これって何が原因? どう動くのが正解?|自分サイズの幸せ#2

人間関係にうんざりして転職したのに、また同じような問題に直面……これはなぜなのでしょうか。

仕事でも、プライベートでも人と比べてしまって落ち込んでばかり……そんなあなたに“効く”ヒントを、『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)よりシリーズ(全5回)でお届けします。

第2回目となる今回は、「身に起こるトラブル」について。
なぜか何度も同じトラブルに見舞われることはありませんか?
トラブルが起きた時、どこに原因を見出しますか?

何度も同じようなトラブルが起きるのは 本当の自分とかけ離れているサイン

私は現在、企業の新入社員研修やキャリアアップ研修なども担当しています。そんな中で、今、転職する人の多くが人間関係を理由としていることを聞きました。

ある女性が「職場でどうしても嫌な上司がいたので、思い切って転職をしてみたら、新しい職場でまた同じようなタイプの人と関わることになってしまった。どうしたらいいですか?」と相談に来ました。

また別の起業している人で「ビジネスパートナーと一緒に事業をスタートしたら、トラブルが起きてしまった。その後、ビジネスパートナーを替えても、また同じような悩みを抱えてしまった」と話してくれる人もいました。

このように、環境や関わる人を替えても同じようなトラブルに遭遇するというケースはよくあります。これは周りに見せている自分がワンパターンになってしまっているからかもしれません。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

何かトラブルが起きると、「あの人が悪かった」「あの人だから私と合わなかった」と周りの人のせいにして周りや環境を変えようとしませんか? 私もそうやって“対処”しようとした時期がありました。

しかし、関わる人を替えても、環境を替えても、じつは何も解決しないことが分かりました。自分の考え方やその課題に対しての捉え方が同じだと、結局、同じ問題が繰り返されるだけなのです。「頭の中の状態と同じようなことが外側の世界でも起こる」という話を聞いたことがあるでしょうか。

苦しいので、嫌だと感じるかもしれませんが、トラブルが起きたときは、一旦「自分がこのトラブルを引き起こしたんだ」と考えてみませんか。

たとえば、遅刻しがちな人なら「雨だから道が混んでいた」で、すませずに「自分が家を早く出なかったから遅刻したんだ」と考えてみる。体調を崩しがちなら「風邪が流行しているからうつってしまった」とか「あの人にうつされた」ではなく、「自分が適切な予防をしなかったからだ」「寝不足で免疫が落ちているからかもしれない」と考えてみる。

そう考えるからといって「自分が悪い」と自らを責める必要はありませんし、相手に謝る必要もありません。淡々と何かを観察したり、データを分析するように考えてみるのです。自分のことを不用意に責めてしまいそうなら「仮に」とつけて「仮に自分がこのトラブルを引き起こしたとしたら」と考えてみてください。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

何度も同じトラブルに見舞われる自分は好きですか? それを引き起こしているのが自分だとすると、それは本当の自分でしょうか。

何度も出てくる同じようなトラブルは、「そのやり方では解決できないよ」「間違っているよ」というサインです。周りや環境のせいにしていたら、そこで自分の思考がストップしてしまい、そこから発展はありません。

ところが、なぜ「そのトラブルが起きているのか」「そのトラブルを引き起こしている自分の言動はないか」を考えることで、問題を解決する糸口が生まれます。

自分を変えるのは、転職したり、新しいビジネスパートナーを探したり、ましてや人の言動を変えようとすることよりも、よっぽど簡単です!

もし上司と馬が合わない場合、「仮に、自分の言動が原因だとしたら何だろう」と考えてみてはどうでしょう。すると「無意識に偉そうな態度をとっていたのかもしれないな」という「自分でも知らなかった自分」がチラチラ見えてきたりします。

あるいは、パートナーと喧嘩をするたびに相手の態度が許せない、気に食わないと思っているなら、「相手が自分に嫌な態度を取ってしまうような、自分の言動はないだろうか」と考えてみるのです。すると「あの質問を優しく聞けばよかったのに、喧嘩腰になっていたかもしれないな」と、やはり「自分でも知らなかった自分」に出会えるかもしれません。「次は優しく聞いてみよう」と思えれば、解決の糸口になりますね。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

「自分に原因があるのでは?」と考えるのは、簡単にできることではありません。特に衝突した相手や苦手な相手に対してそう考えるのは、ちょっと悔しい気持ちも湧いてきます。

でも、「自分がこのトラブルを引き起こしたとしたら、それは何なのか」と、仮にでもいいので考えてみることで知らなかった自分が見えてきて、その自分を本当は好きじゃないのなら、変えてみることができるのです。

その結果、相手に翻弄されている自分とさよならして、本当の自分と周りに見せている自分が心地よいバランスで共存できるようになります。しかも、繰り返したトラブルを回避することもできるのです。いいことばかりですね。

ずーっと同じようなトラブルを繰り返していたら、幸せとは程遠い人生になってしまいます。しかも、そんな状態では、なかなか落ち着けません。気持ちが落ち込みやすく、ますます人と比べることも多くなってしまうでしょう。

「自分に原因があるのでは?」と考えることで、何度も起こるトラブルから卒業できる。ワンパターンのトラブルから卒業できれば、落ち着いて生活できるようになり、自分サイズの幸せに集中できます。

周りに見せている自分を柔軟に変化させ、本当の自分とのバランスをとるために、よかったら試してみてください。

POINT > 仮に、相手や環境ではなく自分に原因があるとしたら?

『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)より一部抜粋・再編集

※画像はイメージです

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