【医師監修】切迫流産とは | 流産の可能性や違いについて

【医師監修】切迫流産とは | 流産の可能性や違いについて

無事に元気な赤ちゃんを産みたい!と思うママさんにとって気になる「切迫流産」。流産とは違うというけれど、どう違うのでしょうか。 今回は切迫流産について、流産との違い、症状、原因などを詳しく説明します。


切迫流産とは?原因と症状

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切迫流産とは、妊娠22週未満でそのままでは流産となる可能性がある状態を言います。流産とは違い、切迫流産は流産のリスクはあるものの、妊娠が継続できる可能性があります。

切迫流産の症状

切迫流産の症状として、少量の出血、軽い下腹部痛、下腹部の緊満感、腰痛などが挙げられます。

切迫流産の症状があった場合に考えられる原因

出血や下腹部痛の原因として考えられるのは、仕事や運動などのし過ぎ、胎盤が形成される際の出血、腟からの感染によって子宮内が炎症を起こしている、さらには、頸管無力症(子宮頸部が弱い)などが考えられますが、原因が不明な場合もあります。

また、出血の原因としては、胎盤が着床する部分(絨毛)や胎盤がはがれて、子宮を包む絨毛膜に血液が溜まってしまう絨毛膜下血腫 が起きている場合もあります。出血量が多いと流産のリスクも高くなるため、経過を見ながら対応されます。

赤ちゃんはどうなる?切迫流産の診断と治療

切迫流産と診断されると具体的にはどうなるのでしょうか。赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか。

切迫流産と診断されるのはどんなとき?

子宮口は開いておらず、胎児などの子宮内容も外に出ていないが少量の出血があるという場合に、下腹部痛の有無に関わらず切迫流産と診断されます。

流産の可能性はありますが、切迫流産と診断されたすべての方が流産しそうな状態ということではありません。

切迫流産の治療とは?妊娠の継続の可能性

現在のところ、切迫流産から流産への移行を確実に防ぐ治療法はないとされています。基本的には安静にして経過をみたり、状態に応じた薬による治療を受けることになります。

経過をみるといっても、状態によってすぐに入院する、自宅で静養する、とくに生活を変えずに様子を見る、など対応は違ってきます。

子宮内で胎児の心拍が確認されていれば妊娠は継続しているということなので、安静にして経過をみることで、そのまま妊娠継続できる場合も少なくありません。

切迫流産といわれたら

切迫流産と診断されても、安静にするなどの治療により 妊娠を継続できる場合が多いと言われています。切迫流産と言われたら、無理な行動は避け医師の指示に従うことが大切です。

まとめ

少量の出血や下腹部痛は、切迫流産以外に正常妊娠や流産でも起きる場合があります。このような症状があった場合は、あわてて夜間診療を受診するより、しばらくは安静にして様子を見るようにしましょう。

ただし、安静にしていても腹痛が激しくなったり、出血が生理より多くなったりした場合には夜間・時間外であっても 受診するようにしましょう。

この記事の監修ドクター
浅川恭行先生
平成5年 東邦大学医学部卒業、同東邦大学大学院医学研究課入学、横須賀聖ヨゼフ病院を経て平成21年より東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師。平成23年より医療法人 晧慈会 浅川産婦人科 理事。平成28年より同産婦人科、理事長、院長。医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本産婦人科医会幹事、日本産科婦人科内視鏡学会理事、日本女性医学会 評議員

(文:島田直子/毎日新聞出版MMJ編集部、監修:浅川恭行先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

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