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2023年01月18日 10:21 更新

離乳食の粉チーズはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

お料理に風味をつけてくれる粉チーズは、離乳食でいつから使えるのでしょうか。今回は赤ちゃんのご飯に粉チーズを使い始める時期の目安や、あげる際の注意点、加熱の必要性などを解説します。赤ちゃんがパクパク食べてくれる粉チーズレシピも紹介しますので、試してみてくださいね。

粉チーズ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

粉チーズの離乳食開始時期目安
粉チーズは意外と塩分が多いので、離乳初期(5〜6ヶ月)はまだやめておきましょう。量が多くならないように気をつけて、中期以降に使えます。少量を料理に混ぜてから与えるといいでしょう。

粉チーズはどんな食材?

粉チーズは、種別が「ナチュラルチーズ」のものと「プロセスチーズ」のものがあります。

ナチュラルチーズのものは生乳と食塩だけでつくられており、プロセスチーズのものはさまざまな種類のチーズをあわせて作るため、乳化剤などが含まれます。離乳食にどちらが好ましいということはありません

栄養素は?

ひと匙の粉チーズ

粉チーズは、たんぱく質、脂質、カルシウムなどを含みます。塩分も多い食材なので量には気をつけましょう。なお、粉チーズは脂肪分が多いのですが、使う量はごく少量ですし、乳製品の脂は母乳の脂肪酸組成に似ているので、摂取しても問題はないでしょう。

離乳食の中期から少量使うことができますが、乳製品なのでアレルギーには気をつけたい食材の一つです。

  ■ワンポイントアドバイス■

プロセスとナチュラル、どっちの粉チーズがいい?

なお、離乳食で使う粉チーズはどんなものがいいか迷う人もいるでしょう。

粉チーズは、パルミジャーノレッジャーノ、パルメザンチーズなどナチュラルチーズのものや、複数種類あわせたプロセスチーズのものがあります。離乳食にどちらがいいということはありませんので、各家庭の好みで使用してよいでしょう。

離乳食で粉チーズを使う際のポイント

それでは粉チーズを離乳食メニューに取り入れる際のポイントを見ていきましょう。

少量をよく混ぜて使う

粉チーズを混ぜた離乳食

粉チーズは凝縮されているため塩分も多めなので、使う場合は少量がよいでしょう。また、粉チーズが偏らないようによく混ぜましょう

国産粉チーズは加熱しなくてOK

日本で製造販売されているような粉チーズは、加熱殺菌した生乳から作られているため、リステリア菌の心配は不要です。ただし、海外産の輸入粉チーズは、加熱して使うと安心でしょう。

粉チーズの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期

最後に、粉チーズの旨味を生かした赤ちゃん喜ぶ離乳食レシピを3つご紹介します。時期にあった離乳食を作ってみてくださいね。

<離乳中期のレシピ>じゃがいものチーズ風味煮

使う材料の野菜

材料(1回量)

・じゃがいも 20g
・玉ねぎ 10g
・にんじん 5g
・粉チーズ 少量
・野菜スープ 適量

作り方

① 皮をむいたじゃがいも・玉ねぎ・にんじんは、大きく切り分けて、水から茹でる
② ①がやわらかくなったら小さく切る
③ ②と粉チーズを鍋に入れ、①の煮汁を材料がかぶるくらい入れて、かき混ぜながら火にかける
④ 鍋の水分が少なくなったらできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>粉チーズ入りトマトリゾット 

湯むきしたトマト

材料(1回量)

・トマト 40g
・玉ねぎ 10g
・粉チーズ 少量
・全がゆ 60~70g

作り方

① トマトは湯むきして皮と種を外してみじん切りに、玉ねぎは皮を外して細かくきざむ
② 耐熱容器に①を入れて、ラップをかけて電子レンジ(600W)で1分ほど加熱をする
③ ②におかゆ、粉チーズを入れよく混ぜ、ラップをかけて再度電子レンジ(600W)で1分ほど加熱してできあがり

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>スペインオムレツ

オムレツ

材料(1回量)

・卵 1/2個
・玉ねぎ 10g
・ズッキーニ 10g
・粉チーズ 少量
・オリーブ油 少量

作り方

① 玉ねぎは皮をむいて小さくきざみ、ズッキーニは1cm角に切る
② フライパンにオリーブ油を入れて①を炒め、透き通ったら火を止めて皿に取って冷ます
③ 卵に粉チーズを入れてよく溶きほぐす
④ オリーブ油を入れたフライパンに③を流し入れて、②を入れてオムレツの形に整えながらしっかりと加熱する

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

離乳食を食べる赤ちゃん

粉チーズを使い始める目安としては、離乳中期ごろからと考えるといいでしょう。パスタに振りかけるイメージが強いのですが、料理のコクや風味付けに使うと料理がよりおいしくなりますよ。赤ちゃんの離乳食には調味料感覚で使用するとよいでしょう。その際は「少量使うこと」「よく混ぜること」がポイントです。塩分が多いのでたくさんにならないように気をつけたいですね。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

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