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2023年01月18日 10:22 更新

カッテージチーズは離乳食向き!いつからOK?手作り方法や活用レシピもご紹介【管理栄養士監修】

チーズにもさまざまな種類があり、それぞれ赤ちゃんに与えられる時期も異なります。そのなかでもカッテージチーズは「ファーストチーズ」におすすめなのをご存じでしたか? サラダなどに使われるカッテージチーズはクセがなく脂質・塩分も少ないため、離乳食に取り入れやすいチーズなんです。使い方や手作り方法、活用レシピをお教えします。

離乳食のカッテージチーズはいつからOK?

チーズの中でも軟らかく食べやすいカッテージチーズ。少し酸味もありますが、赤ちゃんはいつから食べられるのでしょうか。

離乳食中期からがおすすめ

カッテージチーズの離乳期ごとの目安
カッテージチーズは離乳食初期から食べることができますが、初期はまだまだいろいろな食材に慣れる時期なので、無理にカッテージチーズを始める必要はありません。いろいろなレシピも試したくなる離乳食中期ごろから取り入れてみるといいでしょう。

おかゆに混ぜてもフルーツと混ぜても合うので、ごはん系からデザート系までアレンジが効きます。 

 ■ワンポイントアドバイス■

カッテージチーズの栄養や特徴

カッテージチーズは100gあたりのエネルギーが99kcal、たんぱく質は13.3g、脂質は4.5g、塩分は1.0g[*1]です。たんぱく質が摂れる一方で他のチーズに比べてエネルギーや脂質、塩分が少ないため、離乳期でも取り入れやすいチーズです。加えてカルシウムが100gあたり55mg含まれているのもうれしいですね [*1] 。

ほのかな酸味を感じるクセのない味で食感が軟らかいので、茹でた野菜と合わせてサラダ風にしたり、ヨーグルトの代わりにバナナなどのフルーツ、さつまいもやかぼちゃなどと合わせたりしても、おいしく食べることができます。

関連記事▶赤ちゃんにチーズはあげていい?離乳食期のチーズの注意点

使いやすいのは裏ごしタイプ

市販のカッテージチーズには、粒の残るタイプと、裏ごしタイプがあります。なめらかで使いやすいのは裏ごしタイプです。粒の残るタイプはそのままだと口当たりでつぶつぶを感じるので、赤ちゃんに使うには少し粒をつぶしてあげる必要があります。

特に離乳食にまだ慣れていないような時期は、粒が残らない裏ごしタイプのほうが赤ちゃんも食べやすいでしょう。パサつきがちな食材を食べやすくすることにも使えますね。

日持ちやアレルギーには注意

カッテージチーズ1パックは意外と量があり、1回で使い切れないこともあるかと思いますが、塩分が少なく水分が多いため傷みやすく、長期保存には向きません。また、水分の多い食材は冷凍にも不向きです。加熱せずに食べることも多いので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。

離乳食で使い切れない場合は大人用の食事に活用してみてください。たとえば、
・トーストに乗せてジャムを添える
・ホットケーキの生地に混ぜる
・サラダにプラスして、オリーブオイルや塩、こしょうと合わせる
という具合にしても、おいしく食べることができます。低脂質・高たんぱくなので大人にもうれしい食材ですよ。

日持ち以外の注意点はアレルギーです。カッテージチーズは乳を原材料とするため、食物アレルギーの心配があります。初めて食べる際には様子を見て、少量ずつから始めましょう。

離乳食のカッテージチーズを手作りしてもOK?

手作りカッテージチーズ

市販のカッテージチーズはちょっと量が多いな、というときは家庭で作ることもできます。

手作りもアリ|使う分だけ作れる

カッテージチーズはお家で簡単に作ることができます。使いたい分だけ作ることができるので、食べきれずに残ってしまい腐らせるという心配が少ないですね。作り方をご紹介します。

■作り方
① 牛乳200mlを小鍋でかき混ぜながら沸騰直前まで温める
② 火を止めてレモン汁大さじ1(レモン果汁100%の製品で代用してもOK)を加えてしばらく置いておく
③ 牛乳が分離してきたら優しく混ぜる
④ ボウルにザル、キッチンペーパーの順にセットし、③を優しく流し込む
⑤ 水分が抜けるまで置いておけば出来上がり。少し絞って清潔な容器に移して使う

手作りの注意点|衛生管理

手作りすれば必要な量だけ作ることができますが、衛生管理には気を付けたいところです。出来上がったものは清潔な容器に入れて冷蔵保存し、2日程度で使い切るようにしましょう。

カッテージチーズを使った簡単!離乳食レシピ

離乳食 赤ちゃん

クセが少なくそのままでも食べられるカッテージチーズは、簡単なレシピで離乳食に取り入れられますよ。

すりおろしりんごのカッテージチーズ和え|7ヶ月ごろ~

■材料
・カッテージチーズ 大さじ1
・りんご 1/2個

■作り方
① りんごは皮をむき、すりおろす
② カッテージチーズと和える

りんごのすりおろし
(画像はイメージです)

そのまま食べても、パンに塗ってもおいしく食べられます。

さつまいものカッテージチーズドリア|9ヶ月ごろ~

■材料
・さつまいも 20g
・ご飯(または軟飯) 50g
・ツナ缶 小さじ1
・ケチャップ 小さじ1
・カッテージチーズ 小さじ2
・すりごま 少々

■作り方
① さつまいもは皮をむき、1cmの厚さに切って軟らかくなるまで茹でる
② ①のさつまいもをつぶす
③ ご飯にケチャップとツナを混ぜる
④ 耐熱容器に③を入れ、②をのせる。上からカッテージチーズをかけ、トースターで軽く焼く。最後にすりごまをふりかけたら出来上がり

まとめ

塩分が少なく高たんぱくで低脂質なカッテージチーズは、栄養豊富なうえに赤ちゃんにも食べやすく、おすすめの食材です。いろいろなメニューに使いやすいのもポイントですね。もちろん大人にとってもよい食材なので、離乳食と一緒に大人のメニューにも取り入れてみてはいかがでしょうか。

(文:宗政祥子 先生/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

「離乳食〇期」という表記について
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」によると、正しくは「離乳初期」や「離乳中期」となりますが、本記事ではわかりやすく「離乳食初期」や「離乳食中期」と表記しています。

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