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2023年01月18日 10:18 更新

離乳食のおふ(麩)はいつから? 中期・後期・完了期・レシピ【管理栄養士監修】

今回の離乳食テーマは「おふ」。おふを使った離乳食レシピを紹介します。また「おふはいつからOK?」「おふでアレルギーは起こる?」「何に分類される?」など、赤ちゃんにおふをあげる際の疑問も解決しますよ!

おふ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

おふの離乳食開始時期目安
おふは離乳初期の後半(6ヶ月ぐらい)から少しずつ使っていくといいでしょう。

・初期の調理:すりおろして水大さじ1(おふ1個あたり)を加えてもどす
・中期の調理:水でもどしてから小さく切ってやわらかく煮る
・後期の調理:水でもどしてから調理する
・完了期の調理:水でもどしてから調理する

  ■ワンポイントアドバイス■

おふはどうやって作られるの?

離乳食に使われるおふ

一般的によく流通している“釜焼きふ”はグルテンに小麦粉、もち米粉などを混ぜて釜で焼いたものです。焼きふはその他に“板ふ”“車ふ”が有名です。焼かずに蒸すことで“生ふ”を作ることができます。

おふの栄養は?

おふの原料であるグルテンはたんぱく質の一種であるため、赤ちゃんの体づくりに欠かせない栄養を摂ることができます。

離乳食のおふ、調理と保存の注意点

離乳食に使える色々な種類があるおふ

離乳期は加熱して使用

離乳食で主に使う釜焼きふは熱い窯で焼いて乾燥させていますが、離乳期には細菌感染を防ぐ目的で必ず加熱しましょう。

  ■ワンポイントアドバイス■

おふは密閉して保管

おふは乾物ですが、吸水してしまうと保存に影響がでます。開封後は密閉して冷暗所で保管しましょう。

おふの離乳食、よくある疑問

離乳食におふを使う際の疑問についてお答えします。

おふは何に分類される?

アレルギーの心配があるおふ

小麦粉に含まれるグルテンという成分が原料のおふは、食品の種類としてはご飯(米)・パン・うどんなどと同じ穀類(こくるい)になります。なお、小麦粉を食塩、水と練り合わせて生地を作り、でんぷんを洗い流した後に残ったものがグルテンです。

おふはアレルギーの心配のある食材?

小麦粉を原料としているため、同じ小麦粉を使ったパン類やうどんでアレルギー症状が出た場合は控えます。また、もし小麦製品の最初の食品としてあげる場合は、まずは少量で様子をみると安心でしょう。

おふの離乳食レシピ! 初期・中期・完了期

最後に、おふを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。

<離乳初期のレシピ>さつまいもとおふのペースト

さつまいもペーストを食べる離乳初期の赤ちゃん

材料(作りやすい分量)

・さつまいも 10g
・おふ 1/2個(1g)

作り方

① おふはおろし器ですりおろして水大さじ1を加えて戻る。ラップをかけて電子レンジ(600W)で10~20秒加熱する
② さつまいもはぐるりと厚めに皮をむいて水に5分ほどさらし、2~3cm角に切って水からやわらかく茹でる
③ ②をすり鉢ですりつぶして湯を加えてのばし盛り付け、①をトッピングする

離乳食のペーストに使うさつまいも
  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳中期のレシピ>おふのフルーツポンチ

離乳食を食べる離乳中期(7〜8ヶ月)の赤ちゃん

材料(作りやすい分量)

・おふ 1個(2g)
・好みのフルーツ2~3種(バナナ、りんご、いちご、桃、みかんなど)合わせて30g程度

作り方

① 水でもどしてみじん切りにし、ラップをかけて電子レンジ(600W)で10~20秒加熱する
② フルーツは皮、種などを除いて3~5mm大にきざむ
③ ①と②を混ぜ合わせて盛り付ける

離乳食で使うためにレンジで温めるおふ
  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>おふのトマト味噌汁

離乳食の味噌汁を食べる離乳完了期(1歳〜1歳半)の赤ちゃん

材料(作りやすい分量)

・おふ 2個(4g)
・トマト 20g
・だし汁 大さじ3
・味噌 小さじ1/8

作り方

① おふは水でもどし粗みじんにし、ラップをかけて電子レンジ(600W)で10~20秒加熱する
② トマトは熱湯で湯むきして種を除いて1cm角に切る
③ ②とだし汁を合わせ、ラップをかけて電子レンジで1分ほど加熱する
④ ①と③を合わせて味噌をとかす

トマトの湯むき
  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

離乳期の赤ちゃんと戯れる家族

おふは離乳初期の後半から使えます。アレルギーの心配もありますので、初めての小麦製品として食べさせる場合は、まずは少量で様子を見ましょう。お家でまとめてストックができ、淡泊な味なので、離乳食作りの強い味方になる食材の1つです。アレンジを加えて離乳食のレパートリーを増やしてみてくださいね。

(文:関水芳江 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

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