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@cosme 2025年下半期の美容トレンド予測を発表! 多様な価値観が美容意識にも影響?

#ビューティーニュース

マイナビウーマン編集部

スキンケアからメイクアップ、生活用品に至るまであらゆるコスメを網羅するクチコミサービス「@cosme」が、「@cosmeベストコスメアワード 2025 上半期新作べストコスメ/2025下半期トレンド予測」を発表しました。

@cosmeでは2022年より「@cosmeトレンド予測部」による「ネクストトレンドキーワード」を発表しています。売上動向やクチコミ、その他関連データからみえる意識変化など、美容プラットフォーマーとしての知見から予測されたトレンドキーワードは、的中事例も多数! 2025年上半期のトレンドを振り返りながら、下半期のトレンド予測について紹介していきます。

>>ベストコスメの振り返りはこちらから
https://woman.mynavi.jp/article/250612-2_12000673/

2025年上半期トレンド的中事例「チャームコスメ」「リッププランパー」

2024年の年間ベストコスメと共に発表された2025年上半期トレンド予測。なかでも「じゃら×2チャームコスメ」と「ぷるんリップ界隈」については普段の生活の中でトレンドになっていることを実感した人も多いのではないでしょうか。

韓国コスメを中心に各ブランドからファッション感覚で楽しめるキーリング付き「チャームコスメ」が続々と登場! ぬいぐるみキーホルダーやカプセルトイでゲットできるキーチャームをバッグにつけるのが流行っていることも後押しして、今後もチャームコスメ需要が拡大していきそうです。

また、2025年上半期は唇をぷっくりと見せてくれるリップアイテムが多く発売され、2025年上半期新作べストコスメでは「ベストプランプリップメイク」部門が新たに開設されました。クチコミにおける関連ワードの出現率も「プランパー」は昨対で約1.3倍、「プルップル」は昨対約2.5倍に伸長。今後も目が離せないアイテムの一つとなっています。

2025年下半期の美容はどうなる? 6つのトレンドキーワードを予測

続いて、2025年下半期トレンド予測キーワードを紹介! 今回も6つのキーワードが発表されました。

主役級ミニコスメ
#秋肌アラート発令中
素髪ケア習慣
五感フレグランス
PBコスメ戦国時代
マイKAWAII↑

どれも気になるキーワードばかり! ひとつずつチェックしていきましょう。

あえて選びたい“ミニコスメ”

近年、コンビニ大手各社とタイアップしたミニコスメが度々話題になっていますよね。これまでコンビニのミニコスメといえば「困ったときのレスキューアイテム」として利用されていましたが、最近では小さいバッグにも入れやすい便利な存在として、指名買いされる傾向に。

@cosmeプロデュースメンバー6,909人を対象に実施されたアンケート(※)でも、定番サイズよりミニサイズの方が魅力的に感じると回答した人は全体の4割以上に。10代~20代では30%以上にのぼりました。

便利というだけではなく、ミニサイズの方がかわいいという意見も。カプセルトイのミニチュアが流行っている流れもあり、ミニコスメが選ばれているようです。

@cosme TOKYOのミニコスメコーナー

3月にリニューアルされた@cosme TOKYOでは、ミニコスメコーナーが新設され、5月末までの売上は想定の3.5倍にまでなっているそう! 海外からの顧客も多く利用しているとのことで、年齢・性別・国籍問わず注目されているようです。

ミニサイズのコスメは、スキンケアなら気になっているものの“お試し”として、カラーメイクアップアイテムなら多色買いできるものとして選ばれています。

秋花粉が深刻化? 秋の肌環境は過酷に……

2024年上半期トレンド予測では「#夏慢性化攻略」、2025年上半期トレンド予測では「#気まぐれ天気プチ直し」と、天気と美容をかけあわせたトレンドキーワードを発表してきた@cosme。今回は「#秋肌アラート発令中」と、夏の暑さ・紫外線・秋花粉による肌ダメージについて提唱しています。

これまでも夏から秋への季節の変わり目は肌の調子が不安定になりやすいことが知られていましたが、夏が長くなって紫外線ダメージやエアコンによる乾燥など、暑さによる肌ダメージはさらに蓄積された状態で秋へ突入することに。また、長引く暑さによってブタクサをはじめとする秋花粉の量が増加する可能性もあるのだとか!

今までは花粉による肌荒れ対策というと春先のイメージがありましたが、秋もまた春と同じような花粉対策が必要になってくるかもしれません。

スキンケア発想のケアで素の髪からきれいになりたい!

2025年上半期のベストコスメ総合大賞を「THE ANSWER」シャンプー・トリートメントが受賞したように、ヘアケアへの意識が高まっているなかで下半期は素の髪を底上げしてくれるような、スキンケア発想のヘアケアアイテムに注目が集まりそう。

@cosmeのクチコミでは「波状毛」「うねり」「太毛」「エイジング毛」といったワードが頻出するようになっているそうで、髪の悩みが細分化されているようです。この上半期は髪のお悩みに応えるアイテムが多く発売され、消費者の意識も「お悩みケア」に向いていそう。

@cosmeが実施したアンケートでも、「ヘアケアはスキンケアの延長だと思う」と回答したい人は全体の46.4%に。さらに、「肌質やパーソナルカラーのように、自分の髪質やタイプを知りたい」と回答した人は半数以上にものぼったと発表されました。

消費者のヘアケア知識が深まり、これまで気にされていなかった部分にも関心が向いているのでしょうか。今後もお悩み対策に特化したアイテムに注目していきたいですね。

香りの矢印は自分に。五感を刺激するフレグランスに注目

3月にリニューアルされた@cosme TOKYOではフレグランスフロアが新設されて話題になりましたが、近年、日本の消費者の中で香りへの向き合い方に変化があった様子。

@cosme実施のアンケートでは全体の3割以上の人が「香りを楽しめる体験イベントに興味がある」と回答したことからも関心の高さがうかがえるように、「香り×Bar」や「香り×食」など、香りを使って五感を刺激する体験ができるポップアップも多く開催され、好評を博しています。

香りとともにサウンドを楽しむ「AHRES」のフレグランスや、ジェルのさっぱりとした感触も心地よいイプサの「スキンフレグランスジェル」など、嗅覚以外の付加価値を持った新作も多く登場中です。

PBコスメの進化が止まらない!

近年、ドラッグストアやコンビニエンスストアを中心にプライベートブランドのコスメに注目が集まっています。これまで、PB商品といえば安さとそれなりの品質が強みというイメージでしたが、小売の顧客データの取得方法の変化などに伴ってより深い顧客理解に基づいた個性ある商品が開発されるように。お店で知る存在から、SNSなどの情報をもとに指名買いされる存在へと位置づけが変化していきそうです。

2025年上半期新作べストコスメでは「ベストフェイスクリーム・ジェル」3位にスギ薬局の「DRIPTUNE 発酵クリーム」が、「ベストシャンプー・トリートメント」3位にはマツキヨココカラ&カンパニーの「CONCRED 入モイスチャーメンテンナスシャンプー/トリートメント」がランクインしています。

“誰かと同じ”よりも“自分基準のカワイイ”へ

パーソナルカラーや骨格診断などの知識が一般に広まり、自分に似合うものについて理解が深まっており、また、多様性への価値観も変化している今の時代。人々の「かわいい」の基準は今や「憧れの誰か」に近づくものではなく、自分らしさを重視するのが当たり前になっているようです。

@cosmeが実施したアンケートでは、「誰かと同じよりも自分らしいかわいさを重視したい」と回答する人は全体の37.7%に。「自分と似ている人をメイクの参考にしている」人は、10代では31.2%にものぼるそうです。

2025年は自分色のパレットを作ることができる単色アイシャドウが複数のブランドから発売されていたり、混ぜて自分好みの色を作れるチークが人気になったりするなど、「マイKAWAII」の流れを感じさせます。

気になるトレンドキーワードをさらに深掘り!

ベストコスメランキングの振り返りに引き続き、トレンド予測についても@cosmeリサーチプランナーの原田彩子さんに聞いてきました!

――「五感フレグランス」がトレンド予測のひとつに挙げられていました。かつて日本では香水は売れないと言われていましたが、ここにきて香りへの関心度が高まっていることにはどんな背景があると思いますか?

フレグランスはコロナ禍で大きな変化があったカテゴリだと思います。これまでは自分をアピールするためのものとして香りアイテムは使用されていましたが、コロナ禍で自分で香りを楽しむ、癒しや心地よさを得るアイテムとしての気づきがあったのではないでしょうか。

鬱々としたおうち時間を過ごすという面でもそうですし、人に会わないため、周囲の評価を気にすることなく好きな香りを楽しめたというところで土壌ができていったのではと思います。

今回トレンド予測に挙げた商品を見てみると、自分だけで楽しめるアイテムが増えてきています。香りが強いものよりは、ほのかに自分の周りだけで楽しめるものが増えてきていて、コロナ禍ではおうちで楽しんでいたものの延長を外でも楽しめるアイテムに今後注目です。

ユーザーインタビューなどでは「推しの香り」という声がよくみられます。自分の好きな香りを選ぶのではなく、推しをイメージした香りを推し活文脈で選ぶという、香りの選び方も変わってきているように感じています。ストーリーやエピソードをもたせて香りを選ぶ時代になってきているのではないでしょうか。

――少し前までは世間を一世風靡するようなフレグランスもありましたが、今は多様化されていますよね。香りの選び方は大きく変わったように感じます。

ちょっと前までは「万人受け」というワードがクチコミでもあがっていましたが、今年は少し下がっているんです。香りの選び方が違うステージに移っているのかもしれません。

――「PBコスメ戦国時代」について、PBコスメは今回のランキングにもCONCRED のシャンプー・トリートメントなどがランクインしていました。特に注目のPBはありますか?

マツキヨココカラ&カンパニーの「CONCRED」は、1,800円以上の価格でシャンプー・トリートメントを出したのが明らかに「PB=安い」イメージではない戦略をとってきていると興味深く感じます。こういったものがどれぐらい受け入れられていくのかは注目したいですし、今後もおもしろい商品を出してくれるのではないかと期待しています。

――PBであるからこそ販路が限定されることは消費者にとって購入のハードルにならないのでしょうか?

それはもちろんあると思います。販路の拡大は各社求められるかもしれませんね。ですが、たとえばドン・キホーテさんだとPBのスナックなどマニアックかつニッチな“PBだからこそ出せる”攻めた商品が話題になりますよね。このように「ここでしか買えない」というものが付加価値になるほど人気の商品が化粧品でも出てくると状況が変わってくるかもしれません。

――「マイKAWAII↑」について、今年は単色アイシャドウの発売が目立っていることは感じていましたが、アイシャドウ、チークの他に「マイKAWAII↑」を作るアイテムとして注目されそうなカテゴリはありますか?

クチコミでは「イエベでも似合うブルー系」など、パーソナルカラーを問わず使えるアイテムへの言及が増えています。自分に似合うものを探すのはもちろん、使いたいものを使うことで気持ちがハッピーになる部分もあると思うので、似合わせてくれるように転換してくれるカラーチェンジャーに今後注目です。

――ありがとうございました!

価値観の変化が美容トレンドにも? 自分らしいかわいさを見つけて

これまで数々のトレンドを的中させてきた@cosmeのトレンド予測。今回発表された6つのキーワードもすでに予兆を感じさせるようなものばかりでした。下半期、トレンドを先取りしたい方は今回発表された6つのキーワードを意識しながらコスメを選んでみてはいかがでしょうか?

※化粧品に関するアンケート
調査の方法:WEBアンケート
調査対象:@cosmeプロデュースメンバー/女性/15~69歳
有効回答数:6,909人
調査期間:2025年5月20日(火)~21日(水)
調査元:株式会社アイスタイル

※この記事は2025年06月16日に公開されたものです

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