忙しい年末に向けて取り入れたい。癒しや元気を与える香りアイテムは何を選ぶ?
「最近このブランドがアツい!」「今季の新作、何買った?」「がんばらずにきれいになりたい……」最新コスメやメイクトレンドを、コスメ大好きなライター・よしかわとマイナビウーマン編集・にしきおりがざっくばらんにトークする連載です。
今回のテーマ
忙しい年末に向けて取り入れたい。癒しや元気を与える香りアイテムは何を選ぶ?
年末に向けて忙しくなるこれからの時期。癒しを求めてマッサージやエステに行きたいけれど、そんな時間すらなかなか作れないなんて人もいるのではないでしょうか?
今回のトークテーマは「年末に向けた香りアイテム」。よしかわとにしきおりが日頃愛用する香りものから忙しい日に求める香りを厳選し、シーン別でおすすめのアイテムを紹介します。
プロフィール
ライター よしかわ
カラーコーディネーターの母親の影響で、小学生時代に色彩とメイクの楽しさに魅了される。学生時代はコスメ集めに夢中になり、高校卒業後はアパレル店員や化粧品業界で広報を経験。現在はWEBライターとしてライフスタイル系の記事を執筆。人とは被らない自然由来の透明感のある香りが好み。ウッドやスパイスの香りに目がない。
編集 にしきおり
初めて自分でメイクをした14歳の頃からコスメの魅力に取りつかれ、学生時代から女性向けメディアに従事。美容系ニュースメディア、商品比較情報サイトのスキンケア部門ライターを経て、現在はマイナビウーマンでレビュー記事から取材記事、企画記事まで幅広く担当中。好きな香りはウッディ系、レザー系だったが、最近好みに変化が……。香りを使うシーンはオフィス・自宅・出先を想定。
お気に入りの“自分らしい香り”はオンタイムに纏う
よしかわ:11月も終盤に入って、そろそろ年末の繁忙期を迎えた人もいると思うんですけど、特に忙しい時って香りのありがたみに気付くというか、ひとときで癒しややる気をくれたりと欠かせないものだと思うんですよね。
にしきおり:リフレッシュのためにマッサージとか行きたくなるけど、繁忙期だと続けにくいですよね。香りなら普段のケアアイテムをチェンジしたりするだけで良いので日常に取り入れやすいと思います。香水は、おでかけや仕事の前に吹きかけると「がんばろう」って思えますよね。
よしかわ:たしかにスイッチにもなる! にしきおりさんはオンの時にどのような香りを選びますか?
にしきおり:今までは自分の好きな香りを自由につけていたんですけど、最近は「シャキッとした人」とか、なりたい姿と香りをリンクさせた選び方をするようになりました。手持ちの香りのバリエーションが増えたと思います。
よしかわ:香りから理想の姿のスイッチを入れるのも良いですね。私は直感。これだと思ったものの中から、「こういうシーンはこの香水が合うな」っていう頭の中にチャートを作って使い分けています。
にしきおり:それぞれ違っておもしろいですね。まずは、出先で使うものの中からお気に入りのアイテムを教えてください。
よしかわ:一番のお気に入りはMiller et Bertauxの「for you」という香水です。これは、カラリアのポップアップ取材に行った時に出会ったもので、そのポップアップではなかなか見かけない珍しい香水ばかりが並んでいたんですよ。何十種類もある中から会場にいたフレグランススペシャリストに自分の好みを伝えたところこの香水が選ばれて、香りを試したらグッと心を掴まれました。
にしきおり:(香りを試してみて)フランスのブランドですが、あまり「ザ・ヨーロッパの香水」っぽくないかも。ただ、すごく透明感があります。
よしかわ:サンダルウッドとシダーをベースに、アイリスやイランイランをブレンドしていることから、雨が降った後の森の中で、濡れた土から新芽が出てきたような、前向きになれるイメージがあって。透明感もあるけど神秘的な香りが、私らしさを表現する香りになってほしい思いも込めて愛用しています。
にしきおり:すてき! そういう考え方で香りを選ぶのも良いですね。
よしかわ:どうしても現品が欲しくなって、必死に探してオンラインで購入しました。一目惚れではなくひとかぎ惚れした香水です(笑)。
にしきおり:私は韓国のブランドTAMBURINの「PERFUME UNKNOWN OUD」が今の自分の気分に一番マッチしている香りですね。ユーカリがトップにあって、ウッディ系にちょっと甘さが入ってるような香りがします。
よしかわ:(香りを試してみて)スッキリとした甘さの後からウッドの温もりを感じる匂いがします。
にしきおり:土っぽさとか焼けた木の感じとか温かみのある香りが好きで、季節は選ぶかなとは思うんですけど、これが最近では一番好きでお出かけの時もお仕事の時もつけてます。香りをふと感じた時に、毛布に包まれてるみたいな安心感があるので、忙しい時とかにつけると心をホッとさせてくれるお守り香水かもしれないです。
ここぞという勝負どころでは背筋が伸びる香りで後押し
よしかわ:シャキッとしたい時は、ゲランの「アクアアレゴリア」の「ペラ グラニータ」という香りをよく手に取ります。私が持っているものはリニューアル前のものになるんですけど、昔、水商売をやっていたときに、透明感があって品を感じられるけど、元気をもらえるような女性でありたくて、そんな理想像にマッチしたのがこの香りだったということもあって、出勤時はいつもこの香りを纏ってました。
完全にオンモードにするために使ってたから、今でも勝負事やピシッとしたい時はこの香りじゃないと落ち着かなくて……。完全に個人的なエピソードから選んだものになるんですけどね(笑)。
にしきおり:そんなエピソードが詰まった香りなんですね。(香りを試してみて)すごく良い香り! フレッシュさもありつつなんだかおいしい匂い。嫌味が無くて、かわいさを感じられるすてきな香りですね!
よしかわ:ジューシーですよね。グレープフルーツや洋梨のみずみずしさも感じつつ、金木犀の優しい甘さも香るので温かみもある。くどさも尖りもないから初対面の人からも受けが良かったことからオフィスでも使えるかなと思って、今でも変わらず好きな香りだから、勝負事の際には必ず選んでいます。
にしきおり:私の“シャキッとスイッチON”の香りは、PARFUM SATORIの「侘助-WABISUKE-」です。今年のサロン ド パルファンで1時間ぐらい歩いた後、1回外に出て頭を整理してからもう一度戻って購入した……という、こだわりにこだわって選んだ香水です(笑)。茶道の“暁の茶事”からインスピレーションを得た、侘助(※ツバキの種類)をイメージした香り。なんだか背筋がピンと伸びるんですよね。
よしかわ:(香りを試してみて)習字の時間を思い出すような墨の香りが印象的ですね。全体的にはお香っぽいというか、この香りに包まれながら深呼吸したら整いそう。
にしきおり:トップノートで夜明け前の光、ミドルノートで静寂の中に咲く侘助椿、ラストは部屋に満ちた紫の香煙と、今まで出会ったことがないような香りなんですけど、今日はがんばるぞっていう日に良いかなと思って買ってみました。大きいイベント取材の時とかに使いたいですね。
よしかわ:ちょっとお固めな打ち合わせとか、この香りが後押ししてくれそう。
にしきおり:もう一つはマリークヮントの「カプリシャス」シリーズから「フリージア ポウジー」を選びました。マリークヮントから20年ぶりに登場したオードトワレで、マリークヮントではフレグランスの発売当初から「AM/PM」と時間帯に合わせて香りを変えることをコンセプトにしているんですよ。「フリージア ポウジー」はAMの方で、アップルやピーチをトップに、フリージアを基調として、ローズとゼラニウムをミドル、ラストにパチョリやムスクと清潔感のあるフローラル系の香りになっています。複雑にいろいろと入っているわけではなく軽やかなので、アポがある日など清潔感重視の日に使っています。
よしかわ:(香りを試してみて)清潔感ありながらかわいらしさがあるみたいな、モテそうな香りがします。
にしきおり:どんな人がつけても、マッチしそうですよね。普段香水をつけない人でもチャレンジしやすいと思います。
気分転換には深呼吸したくなる香りを。オフィスシーンではヘアミストやハンドクリームで香りを楽しむ
よしかわ:気分転換したいと思った時は、プラダ ビューティの「インフュージョン ドゥ プラダ ジャンジャンブル オーデパルファム」の香りに包まれると一気にリフレッシュできます。ウッディシトラスの中にジンジャーのいきいきとした香りが含まれていて、みずみずしい香りなんですよ。
にしきおり:(香りを試してみて)爽やかな香りがしますね。
よしかわ:リラックスしたい、リフレッシュしたいっていう時につけると、呼吸が深くなるんですよね。どうしても緊張してたり、疲れてたり、忙しいと呼吸を意識しなくなったり浅くなるから、ちゃんと深い呼吸をして、リセットしようっていう時に使ってます。
にしきおり:たしかに、眠いなって時に使うと一気に目が覚めそうですね。 それでいうと私は、ランコムの「イドル オー ドゥ パルファン」が同じ立ち位置かもしれない。ローズとジャスミン、それとベルガモットやホワイトムスク、バニラからなるシプレーアコードと、本当にフレッシュでみずみずしい香りで、日中、心がちょっと淀んでるっていうときに使ってます。ずっと香りが強く残るものではないので、気分転換につけ直したり、ボトルな薄くて持ち運びしやすいんですよね。
よしかわ:(香りを試してみて)心がうるおう香りがします。小さなバッグでも気兼ねなく持ち歩けるサイズ感も良い!
にしきおり:華やかでまさにうるおいを感じますね。ヒアルロン酸的な存在です(笑)。もう一つ、ディプティックの「ヘアフレグランス」を最近買ってみました。香りは「オー デ サンス」っていう柑橘系で、爽やかながらもほろ苦さのある香りになっています。
よしかわ:(香りを試してみて)柑橘系でありながらほろ苦さとスパイシーさが加わってすてきですね。
にしきおり:ヘアフレグランスって、会社にいる時とかに、「ちょっと眠たいな」とか、「ちょっと気分が微妙だな、リフレッシュしたいな」というシチュエーションでささっとつけたいなと思って。香水だと香りがボリューミーになっちゃうけど、ヘアフレグランスはオフィスでつけ直ししても周りに迷惑はかけず、自分だけで楽しめるところが良いんですよね。 柑橘系の爽やかな香りにしたのも、そういうシーンを想定していまして、ちょっとスパイシーな感じなので、甘くなりすぎないところもお仕事中に良いかなと思ってます。
よしかわ:仕事のシーンなとなるとありきたりな香りになっちゃったりしません? ヘアミストとかになると特に。でもそれがないっていうのがおしゃれ! そしてパッケージも良いですよね。
にしきおり:バックの中に入ってるだけでかなりテンションが上がるような見た目もかなりポイントです。あとはハンドクリームも香りにこだわっていて、chi(チ)という韓国ブランドの「サチャール」という香りを持ってきました。本当にお寺の中にいるような、情景が浮かぶ香りがします。
よしかわ:一緒に行ったロフトの展示会で出会って、衝撃でしたよね。お寺の少しくもったような香りと言いますか、歴史のある木材やお線香が混ざったようなアジアを感じる匂いが再現されてる。
にしきおり:ハンドクリームって、甘めの香りの展開が多いと思うんですけど、その中でかなり異彩を放っていますよね。手が乾燥した時はもちろん、特に忙しい時期とか、根を詰めて仕事してる時のリフレッシュ方法のひとつとしてかなりおすすめです。手になじませてすぐにパソコンに触っても大丈夫!
よしかわ:デスクワークの我々にとっては重要なポイントですよね! 香りも良くてテクスチャーも良いものを求めるからピッタリ!