こんにちは! マイナビウーマン編集部のたにしです。
女性の中には「もっとバストを大きくしたい!」と考えている方がいるはず。バストを大きくしたくて育乳ブラを使っている方もいるでしょう。
でも、そもそもブラで育乳ってできるのでしょうか?
今回はブラと育乳について、元下着販売員である下着の魔法使いことちーちょろすさんに話を聞きました。
ブラで育乳ってできるの? 育乳のためにすべきこととは
最近、育乳ブラが人気ですよね。育乳ブラをつけただけでバストが大きくなるなら使ってみても良いかな、なんて思っているのですが……実際、ブラで育乳ってできるんですか?
うーん、「育乳ブラをつけただけでバストアップする」とはいいにくいですね……。
希望を取り戻しました。でも、どうして育乳ブラをつけただけではバストアップできないんですか?
結論から言うと、つく脂肪がないとバストが大きくならないからです。
バストを大きくするには、育乳ブラをつけるだけでなく脂肪をつける必要があるということですか?
そうです! 胸は約90%が脂肪なので、脂肪を増やさないことにはバストが大きくなりません。育乳ブラはバストの形を整えてはくれますが、脂肪を増やさない限り育乳ブラをつけてもバストが急に大きくなるわけではないんです。
なるほど……。でも、脂肪がつく場所って自分では決められないですよね? 「脂肪をつけようとしたら胸以外の場所ばかりに脂肪がついた」なんてことにならないですか?
確かに、脂肪がつく場所を100%コントロールすることはできません。でも、普段つけているブラを見直すと「胸に脂肪がつきにくい状態」から抜け出せる可能性がありますよ!
え! ブラと脂肪のつきやすさって関係あるんですか?
あるんです! 小さすぎるブラをつけていると体が締めつけられて血流が悪くなり、バストに栄養が行き届きにくくなります。その結果、バストに脂肪がつきにくくなるといわれているんですよ。
そんな影響があるなんて……。でも、私には関係ないかもしれません。むしろブラがパカパカするくらいですし。
それですよ! それ! ブラが小さいかもしれないです!
そうなんです。詳細は後で解説しますね。ちなみに、ワコールの調査(※)によると女性の約7割が自分のブラのサイズを勘違いしていて、そのうち約5割が小さいブラをつけています。私の経験では9割近くの方が小さかったですね……。ブラのサイズ間違いは他人事ではないんです。
その可能性が高いですね。「育乳したい」「ブラに違和感がある」と感じている人は、ぜひブラのサイズを見直しましょう!
育乳の前にチェック! ブラが小さすぎるサイン5つ
さっそくブラが合っているか見直したいのですが、ブラのサイズが小さいかどうかってどこを見れば分かりますか?
以下が「ブラのサイズが小さいサイン」です。当てはまる場合はブラが小さいかもしれないので、ショップで採寸とフィッティングをしてもらうことをおすすめします!
(1)ブラがパカパカする
ブラが小さいとバストがブラのカップを押し下げ、カップがバストにうまくフィットしません。その結果、ブラがパカパカすることがあります。
もちろん大きすぎる場合もパカつきますが、そういった方は私の経験上少なかったです。
どちらにせよサイズが合っていない可能性が高いので、一度プロに見てもらうことをおすすめします。
(2)バストトップの位置が低い
ブラのサイズが合っていて正しく着用できていれば、バストトップの位置は肩と肘のまんなかあたりになります。
一方、ブラが小さいとブラがバストに押し下げられて、胸の位置が下がって見えます。バストトップが肩と肘のまんなかより下の位置にある場合は、ブラが小さいかもしれません。
(3)脇のお肉がすぐ出てくる
ブラが小さいとバストのお肉がカップからあふれて、脇のお肉が出やすくなります。
(4)ワイヤーが当たって痛い
骨格や形が合っていないなどの可能性もありますが、ワイヤーが当たって痛い場合もブラが小さい可能性があります。特に脇が痛い場合は要注意です。
(5)ストラップを最大限長くしているのに肩が凝る
サイズが合っているブラなら、ストラップはそこまで長くしなくても快適につけられます。
逆に、ブラが小さいとバストがブラを押し下げるため、ストラップを長くしないと「つけ心地が悪い」と感じやすいでしょう。
ストラップを最大限長くしているのに肩が凝るなら、ブラが小さすぎるサインといえます。
育乳したいならまずはブラのサイズを見直そう
「ブラがパカパカする」とか「ワイヤーが痛い」ってブラあるあるだと思っていたんですけど、ブラが小さいせいかもしれないんですね……!
そうなんです。小さいブラをつけているとつけ心地が悪いだけでなく、胸に脂肪がつきにくくバストアップしにくい状態になる可能性があります。ブラを快適につけるためにも育乳のためにも、ブラのサイズを見直しましょう! 「ブラが合っていないかも?」と思ったら、ぜひショップで採寸とフィッティングをしてもらってくださいね。
はい!……といいたいところなのですが、お店での採寸とかフィッティングってハードルが高くて……自分で採寸したらダメですか?
ダメではないですが、自分で測るとサイズが小さく出やすいので結局間違えたサイズのブラを買うことになるかもしれません。
正しいサイズのブラを買うためにも、1回はお店で見てもらいましょう。せっかく下着を買うなら、プロに採寸とフィッティングをしてもらった方がお得ですよ!
確かに、同じ金額を払うならプロの技術を体験できた方がお得ですね……!
あと、これは元下着販売員としての私の経験談ですが、下着販売員さんには本当に下着が好きで「お客さまに教えてあげたい」タイプの方が多いように思います。「採寸を頼んだら迷惑じゃないかな?」「試着に付き合わせたら悪いかな」と思わず、お店に足を運んでみてくださいね。
それを聞いてちょっと安心しました! 近々ランジェリーショップに行ってみようと思います!
(取材協力:ちーちょろす、文・編集:たにし/マイナビウーマン編集部)
※画像はイメージです
※ワコール調べ
ブラジャーサイズ調査リポート
調査期間:2008年11月10日~11月30日
調査人数:200人
調査対象:20~50代の東京・大阪の有職女性
※この記事は2024年09月19日に公開されたものです
ちーちょろす(下着の魔法使い)
元下着販売員、現役下着オタクの下着系インフルエンサー、ライター。
その人に合わせたパーソナルフィッティングが得意。
下着の基礎知識の普及を目指し、日々下着紹介だけではなく下着の知りたかった情報を発信中。
公式サイト:https://chiicho.com
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