13日の金曜日が「縁起が悪い」といわれるのはなぜ? 由来・やってはいけないこととは
13日の金曜日は「縁起が悪い」「不吉」だとよくいわれますが、一体なぜなのでしょうか。本記事ではその理由や、当日にやってはいけないといわれることについて、コラムニストのみくまゆたんさんに教えてもらいました。
「13日の金曜日」と聞くと、不吉な印象を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
特に西洋では、「13日の金曜日」には不吉なことが起こるとの言い伝えがあり、忌み嫌われています。
1980年には『13日の金曜日』という、殺人鬼ジェイソンを主人公としたホラー映画が製作され、世界的に大ヒットしたのも、この風潮に拍車を掛けているかもしれません。この日になると「どこからかジェイソンがやってきそうで怖い」と感じる人も多いことでしょう。
しかしそもそも「13日の金曜日は縁起が悪い」といわれるようになったのはどうしてなのか、気になりませんか?
本記事では、その由来と共に、当日にやってはいけないことについて説明します。
13日の金曜日が「縁起が悪い」とされるのはなぜ? 由来を解説
「13日の金曜日」は、古来より「縁起が悪い」とされていますが、その由来には諸説あるようです。今回はその中でも代表的なものをいくつか紹介します。
(1)イエス・キリストにまつわる説

「13日の金曜日」が縁起の悪い日だといわれる由来として、有名なものにイエス・キリストに関する一説があります。
それはイエス・キリストが処刑される前日に、12人の弟子と共に「13人」で食事をし、しかも彼を裏切ったユダが「13番目」の席についていたというもの。
そして「最後の晩餐」と呼ばれるこの食事の後、イエス・キリストは「金曜日」に十字架に架けられたといいます。
このようにどちらも恐れるべき存在である「13」の数字と「金曜日」が合わさって、「13日の金曜日」の言い伝えができたという説です。
(2)テンプル騎士団にまつわる説

中世ヨーロッパにおいて大きな影響力を持つ存在だった、テンプル騎士団にまつわる説もあります。
テンプル騎士団とは、キリスト教徒の巡礼保護を目的として、フランスの騎士により12世紀初頭に創立された騎士団。絶大な軍事力と、ヨーロッパ各国の王室に融資するほどの経済力を持っていました。
しかし1307年10月13日の金曜日、フランス国王フィリップ4世の陰謀により、全員が逮捕され、その後解散に追い込まれてしまいます。
このように当時、圧倒的だった存在が陥落した日が「13日の金曜日」だったことから、現在でも不吉な日として受け継がれているという説です。
(3)古代北欧神話によるもの

「13」のみに着目すると、縁起が悪いといわれる理由は他にもあります。
古代の北欧神話によると、12人の神が祝宴を行っていたところ、「13番目」に現れた悪戯神ロキの悪巧みによって太陽神のバルドルが亡くなり、終末の日を迎えたそうです。
ここから「13」という数字が忌み嫌われ、「13日は縁起が悪い」といわれるようになったとされています。
(4)調和を乱す数だから

「13」が忌み数とされるのは、この数が調和を乱す存在だから、という説もあります。
60進法が浸透した後、その約数である12は12時間・12カ月などの形で、広く使用されてきました。一方で12の次で素数の13はそこから外れていて邪魔なため、嫌われてきたというものです。
(5)アダムとイヴにまつわる説

「金曜日」に着目すると、アダムとイヴにまつわる逸話もあります。
蛇にそそのかされたイヴがアダムに禁断の知恵の木の実を分け与え、楽園から追放された日、そして2人が死んだ日がどちらも「金曜日」といわれているのです。
神に背いた2人にちなんで、「金曜日」は縁起が悪い日としてイメージが定着したという説です。
このように「13日の金曜日」にまつわる言い伝え、あるいは「13日」「金曜日」それぞれのネガティブな伝承が組み合わさって、影響し合いながら、今日の不吉なイメージが形成されていったのではないかと考えられます。
映画『13日の金曜日』とジェイソンが広めた恐怖

「13日の金曜日」が不吉な日として強く印象づけられた背景には、1980年公開のホラー映画『13日の金曜日』も影響していると考えられます。
この映画はキャンプ場で起きる連続殺人を描き、恐怖の象徴となったキャラクターがジェイソンです。ホッケーマスクをつけたジェイソンはシリーズを通じて世界的に知られる存在となり、ハロウィンの仮装やゲームなどポップカルチャーにも広がりました。
映画のヒットが迷信を広める一因になったとも考えられています。
なぜ日本でも『13日の金曜日』が話題になったのか?

日本ではもともと「13」という数字に強い不吉のイメージはありませんでした。
しかし、映画『13日の金曜日』の人気により、この日が「怖い日」として認識されるようになったといわれています。
テレビ放送やレンタルビデオの普及で映画が身近になり、ジェイソンのホッケーマスクは恐怖の象徴として浸透しました。海外文化を取り入れる傾向やホラー好きな日本人の嗜好も、こうしたイメージの定着に影響した可能性があります。
13日の金曜日にやってはいけないこととは

西洋では、13人で1つの机に座るのは非常に縁起が悪いと考えられています。
これは前述した最後の晩餐などの影響によるものだと考えられますが、例えばアメリカのローズベルト大統領は着席者が13人になりそうな場合、それを避けるべく、重要な会議であっても秘書を席に加えたといわれています。
そのため験を担ぎたいタイプの方は、ただでさえ不吉な出来事が起きるといわれている13日の金曜日に、13人で集まることは避けた方がいいかもしれません。
また大きな買い物や、重要な契約にまつわる話し合いには、冷静さや判断力が必要とされます。あくまで本人の気持ち次第ではありますが、縁起を気にしてしまって集中できない可能性がある方は、この日は避けた方がいいでしょう。
13日の金曜日は心穏やかに過ごそう

13日の金曜日は、イエス・キリストの最後の晩餐やテンプル騎士団の衰退などを連想させるといった理由から、縁起の悪い日とされています。しかし本当に悪い出来事が起きるのか、そこに科学的根拠はなく、必ずしも13日の金曜日が不吉という訳ではないでしょう。
そうはいっても縁起を気にするタイプの方は、この日は恐怖や不安により心が乱れて、失敗をしてしまう可能性もあります。そのため大きな決断や、いつもとは違う行動は、控えた方がいいかもしれません。
いずれにしても、心穏やかに過ごし、迷信に振り回されすぎないように心掛けることが大切でしょう。
(みくまゆたん)
※画像はイメージです
※この記事は2024年09月13日に公開されたものです