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すみっコぐらし初の舞台がスタート! 大人にも観てほしい理由を語る『パペットミュージカル すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ゲネプロレポート

#エンタメニュース

マイナビウーマン編集部

サンエックス株式会社のキャラクター「すみっコぐらし」初の舞台、『パペットミュージカル すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が、8月16日(金)に開幕。公開直前に開催されたゲネプロを、すみっコぐらしファンのマイナビウーマン編集部員が観てきました!

「すみっコぐらしの舞台って……?」と、ファンでありながらも想像がつかなかった筆者ですが、開演してすぐに「これは大人にも観てほしい!」と思ったそのわけとは? すみっコと共演した川島夕空さん、新津ちせさん、石田隼さん囲み取材の様子と共にお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ナレーション担当、川島夕空・新津ちせ・石田隼が見どころを語る

©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

『パペットミュージカル すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』は、「すみっコぐらし」初の映画化作品『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を原作にしたミュージカル。映画ではナレーションと共にお話が進みましたが、今回はナレーションの他に歌やダンスでも物語を盛り上げます。

すみっコたちと共演するのは、「Dr.STONE THE STAGE –SCIENCE WORLD-」ドクタロー役などで、子どもたちからの支持も熱い実力派俳優の石田隼さんと、NHK Eテレの教育エンターテイメント番組『みいつけた』で3代目スイちゃんを務めた川島夕空さん、音楽ユニット「Foorin」のメンバーとして「NHK紅白歌合戦」に出演した経験を持つ新津ちせさん。川島さんと新津さんはWキャストでの出演となります。

ゲネプロを目前に、キャスト3名とすみっコたちが記者陣の前に登場。緊張した面持ちで囲み取材がスタートしました。

(左から)川島夕空さん、石田隼さん、新津ちせさん©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

パペットの質感にも注目! すみっコたちに命が吹き込まれる

まず、「すみっコぐらし」の魅力と好きなキャラクターを聞かれると、川島さんは「『ざっそう』が好きです。雑草なのに、すてきなブーケになりたい! という、切ないかわいい夢を持っているエピソードを知って好きになりました」と、好きなキャラクターの話題で緊張がほぐれたよう。

ひよこ?©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

石田さんは「強いていうなら、今回の作品のメインである『ひよこ?』ですかね。今日は劇場オリジナルグッズのぬいぐるみを持っているのですが、みんなこれを手にした瞬間に、『えー! これもらえるんですか!?』と言っていました。お話を見ていただいたら、きっとみんな『ひよこ?』が好きになると思います」と、劇場で手に入るグッズもしっかりアピール。

新津さんは「みんな魅力的なんですけど、一番好きなのは『とんかつ』です。衣のふわふわ感がパペットにも出ています。この子も『いつか食べてほしい』という切ないエピソードがあって……みんなかわいい見た目をしているんですけど、背景がちょっと切ないところに共感できて、ちょっと人間っぽさがあるところが良いなと思います」と緊張気味に話した後、横に並ぶパペットたちを見て「かわいい……」とポロリ。「すみっコ愛」が伝わってきました。

とんかつ。ふわふわとした質感で、衣のサクサク感が表現されている©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

本作品は原作を忠実に再現したパペットミュージカル。

見どころについて聞かれた石田さんは、「映画では映像で表現していたところを、演出家の川本成さんが今回は『全部アナログでやろう』とおっしゃっていて。映像をどう舞台で表現するか、ひとみ座さんを含めてプロの方に集まっていただきました。すみっコの世界って僕たちは介入できなくてもどかしいのですが、躍動感などの表現を楽しんでいただけたらと思います」とコメント。

パペットミュージカルならではの表現に期待が高まります。

©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

本作品の注目ポイントはやはりすみっコのパペットたち。「まるで命が吹き込まれているよう。目や口が動くコもいたり、すみっコたちがどういう風に考えているかが伝わるお芝居です。今、すみっコたちがそこにいるんだと思えます」と新津さんが魅力を語ると、石田さんも「ライブ感があるよね。すみっコたちが息してるんだ! と感じられます。ひとみ座さんがパペットをにぎった瞬間に命が吹き込まれるのを稽古で目にしてすごいと思いました」と補足。

©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

それを受けて川島さんは、「泳ぐシーンでは、ひとみ座さんがすみっコの足が動かしているんですよ! こんなにちっちゃい足なのに。あと、『しろくま』だったら『ふろしき』みたいな、すみっコと仲良しのみにっコとのペア感も注目してほしいです。他の誰かが目立っているときも、舞台の“すみっこ”を見ると違うコたちが仲良くしているなど、細かいところも見てほしいです」と、ファンもうれしい注目ポイントを教えてくれました。

ミュージカルならではの歌やお芝居にも注目

ミュージカルということで、映画とは異なったせりふ回しのナレーションや、歌も物語に加わります。すみっコたちは基本的にしゃべらないので、ナレーションの石田さん、川島さん、新津さんがすみっコたちの感情を伝えていきますが、しゃべらないすみっコたちとの共演だからこそのこだわりもあるようです。

©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

「僕たちはお客様に一番近い立場ですが、だからこそ皆さんに伝えなきゃいけないというのを意識しています。すみっコたちの気持ちになるところなのか、これは俯瞰で見るところなのか。そこが移り変わっていくので、僕たち3人の中でも切り替えについて話し合いました。それぞれとのコンビネーションも心掛けています」と石田さん。

Wキャストを務める川島さんと新津さんですが、新津さんは「すみっコたちが今何をしたいか、どういう状況かを伝えなければならないのですが、小さい子もたくさん来てくださると思うので、分かりやすく伝えることを意識しています。その一方で、すみっコたちと一緒に楽しむところは全力で楽しむようにしています」とコメント。

川島さんは「すみっコたちはしゃべらないので、すみっコたちの状態を代わりに言ってあげるときに、そのコの方を向くと伝わりやすいかと思って意識しています」と、お芝居で大切にしていることを教えてくれました。

子ども向けにはつくっていない。大人もすみっコの仲間入りをしてほしい!

取材中、3名の仲の良さが伝わってきましたが、稽古中はお米好きな川島さんのために石田さんがおいしい塩を持ってきて、一緒に塩にぎりを作ったというエピソードが披露されました。

そして、「ちせちゃんは気づいたらニヤニヤ笑っているんですよ。幸せなんだなといつも癒されています」というのが、石田さんからの新津さん評。

©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

新津さんは「ニヤニヤじゃないですよ!」と否定しつつ、「本番用のメイクをした石田さんと川島さんがきゅるきゅるで、後光が差してるように見えます。直視できない」と、独特の表現で仲の良さを見せました。

最後に意気込みを聞かれた川島さんは、「人生初めてのミュージカルで、生で歌を歌うことも初めてで……いろんな不安があって心配なんですけど、それも良い経験になっていくと信じて、今まで一生懸命みなさんと練習してきたことを信じてがんばります」と初めてのミュージカルに対する心境を明かしました。

続いて、「すみっコぐらしという作品はファンがたくさんいるコンテンツですし、私自身も好きだったので、ミュージカルを自分たちで進行するということにすごく緊張はしているのですが、パペットたちが本当にかわいいですし、楽しい舞台になっていると思うので、たくさんの方に来ていただきたいですと」と、ファンだからこその気合いを見せた新津さん。「すみっコたちが『生きてる!』といっぱい感じてほしい」と、見どころもユーモアたっぷりに教えてくれました。

©2019日本すみっコぐらし協会映画部/日本すみっコぐらし協会演劇部

最後にコメントを求められた石田さん。「すみっコぐらしのミュージカルとなると、『大人が見に行っていいのかな?』『子ども向けなんじゃないかな?』と思われる方もいるかと思うのですが、演出家の川本成さんも言うように、子ども向けには一切作っていなくて。キッズプロジェクトですが、全世代が楽しめることを目指しているので、劇場に来てぜひとも一緒に体験していただければ。『すみっコの仲間入りをしにおいで』と言いたいです」と、大人ファンに向けて見どころを語り、囲み取材は終了しました。

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