親の死後、97%が会話が不十分だったと感じる話題あり! 最多のテーマは?
実家の片付け・遺品整理業者比較サイト「みんなの遺品整理」を運営するLIFULL seniorは、間もなく迎える夏の帰省シーズンを前に「親と話したい“親の今後”にまつわる話題」に関する調査を実施しました。
親の死後、97.3%が「生前、会話が不十分だった話題あり」
親の死を経験した人(260名)を対象に「親が生前のうちに十分に話し合えなかった話題」を聞いたところ、「特になし」との回答は2.7%に留まり、97.3%が「会話が不十分だった話題が何かしらある」と感じていることがわかりました。
会話が不十分だった具体的な話題については「家の片付け・遺品整理」が44.2%と最多回答。「遺産や相続」(41.5%)が続き、「老後の医療・介護ケア」(38.5%)や「親の老後の資金計画」(36.5%)という結果となりました。
なお、自由回答には以下のコメントも見られ、子ども世代が想像しているよりも、親と今後について話し合う時間を十分に取れていないことがうかがえます。
・親が急逝したことで何も準備できていなかった
・病気や認知症が進み要望が聞けなかった
遺品整理に取り組んだ7割以上が「大変」と感じた
親の死に伴い遺品整理を対応した人(250名)を対象に「親の家の片付け・遺品整理はどの程度大変だったか」を聞いたところ、「非常に大変だった」(34.0%)「大変だった」(40.4%)となり、7割以上の人が対応の大変さを感じていることがわかりました。一方で、「全く大変ではなかった」と回答した人はゼロでした。
親の家の片付け・遺品整理において大変だった理由には、「肉体的な負担」(49.8%)、「感情的な負担」(46.5%)、「時間を要した」(41.2%)が上位を占めました。
なお「肉体的な負担」は、遺品整理の大変さを感じた人(186名)の55.9%が理由にあげ、肉体的な負担が残された家族の対応の難しさを増していることがわかりました。
自由回答には以下のコメントも見られ、様々な面で残された家族が負担に感じている状況がうかがえます。
・大きな家具を自分達で運び出すのが大変だった
・精神的に処分を躊躇してしまった
・物量が多く時間がかかった
親が健在でも「遺品整理」について十分に話し合えているのは、わずか5.8%
親が健在の人(293名)を対象に「“親の今後”について十分に話し合えていると思う話題」について聞いたところ、「特になし」(34.5%)と「健康状態」(34.5%)の2つが最も多く、次いで「老後の医療・介護ケア」(17.4%)という回答結果でした。
一方、親の死を経験した人が「親との会話の話題として不十分だった」と最も多く回答した「家の片付け・遺品整理」はこの質問ではわずか5.8%に留まり、親が健在なうちは話題の優先度として低いことがうかがえます。
話せていない背景は「親が話を避ける」&「きっかけや話す内容がわからない」
親が健在の人(293名)を対象に、「親の今後について十分に話せていない話題がある理由」について聞いたところ、「話を切り出すタイミングがわからない」(27.3%)、「具体的に何を話せばよいかわからない」(25.9%)、「親が将来の話を避ける」(25.6%)が上位回答となりました。
また、親の死を経験した人の「当時十分に会話できなかった理由」では、「親が話題を避けていた」(30.8%)、「話を切り出すタイミングがわからなかった」(29.6%)に次いで、「話す必要性を感じていなかった」(28.8%)が上位に挙がりました。
親が健在の人の自由回答で「まだ困っていない」「まだ先のことだと思っている」などの回答が目立っていることや、親の死を経験した人が「話す必要性を感じていなかった」と当時を振り返っていることから、親が健在な時期に、親の今後に関する話題を親と話し合うことを重要視していない実態がわかりました。
【調査概要】
●死後調査
調査期間:2024年7月2日〜7月6日
調査対象:両親またはどちらかの死を経験した40歳以上の男女260名
調査方法:インターネット調査
●生前調査
調査期間:2024年7月2日〜7月6日
調査対象:両親またはどちらかが健在の40歳以上の男女293名
調査方法:インターネット調査
「みんなの遺品整理」ウェブサイト:https://m-ihinseiri.jp/
(エボル)
※この記事は2024年08月12日に公開されたものです