凛とした空気に包まれ、より厳かな雰囲気で歴史ある町並みを楽しめる冬の京都。年間の中では外国人旅行客が落ち着くシーズンでもあるため、ゆったりと観光ができるのも魅力です。
冬の京都女子旅に行くなら、おすすめの宿が「OMO5京都祇園(おも) by 星野リゾート」! ここにはあぶらとり紙でおなじみの「よーじや」とコラボレーションした客室があり、とってもかわいいんです……。祇園の町を楽しみながら、よーじやの肌ケアアイテムで京美人を目指せる、OMO5京都祇園の「よーじやべっぴんルームステイ」をレポートします。
1室限定。よーじやアイテムをたっぷり使える天国
「今日は祇園ぐらし」がコンセプトの「OMO5京都祇園」は京都を代表する観光地「八坂神社」まで徒歩約30秒と、抜群の立地を誇るブティックホテル。芸舞妓さんが住む花街、建仁寺、八坂の塔、ねねの道、高台寺などが徒歩圏内で、早朝〜夜まで古き良き町並みを存分に観光できます。
そんなOMO5京都祇園で1室しかない、特別な客室が「よーじやべっぴんルーム」! 同じく祇園に本店を持つ「よーじや」とコラボレーションしており、室内はよーじやのロゴマーク「よじこ」一色です。よーじやとOMO5京都祇園の共同企画は2021年からスタートしていますが、2024年6月よりパワーアップ。ピンクの壁紙など「大人かわいい」デザインに仕上げられ、さらにフォトジェニックな空間となっています。
よーじやべっぴんルームに泊まるなら、スキンケアアイテムを旅行バッグに入れる必要はありません。なぜなら、よーじやの新フェイシャルケアブランド「su-ha(すーは)」の全8アイテムを使用できるからです。かわいいピンクのパウダールームには化粧水・乳液・美容液が並び、これを自由に使えると思うだけでテンションUP! 美容スチーマーで顔を温め、低刺激&シンプル設計のsu-haのアイテムでケアをすれば、肌がうるおいで満たされますよ。
かわいい洗面所には「su-ha」のクレンジングや洗顔料、そして「はなほのか」シリーズのヘアオイルも。バスルームには「まゆごもり」シリーズのシャンプー・コンディショナー・ボディソープが用意されているので、頭からつま先まで全身をよーじやのアイテムでケアできます。su-haは洗顔料、化粧水、乳液がそれぞれ2種類あり、自分の肌にあったものを選べるのも魅力的です。
かわいい「ルームウェア」は、よーじやべっぴんルーム宿泊者専用デザイン。胸、背中、袖にさりげなく「よじこ」が隠れています! そして「OMO×よーじや オリジナルあぶらとり紙」と「お風呂じかん はなほのか 入浴料」は宿泊者へのプレゼント。部屋で使っても、お土産として持ち帰ってもOKです。
ちはみに「よじこ」は鏡に映った女性の顔。長らくお名前はなかったのですが、今年よーじや創業120周年を記念して、正式に「よじこ」と命名されました!
「祇園おせわがかり」に頼み、ハードル高めな祇園の料理を楽しむ
夜ごはんはせっかくかわいい部屋に泊まるからこそ、お部屋で食べるのがおすすめ。OMO5京都祇園では「祇園おせわがかり」というサービスがあり、ちょっとハードル高めな祇園での食事をサポートしてくれます。今回夕食としていただいたのは、1829年創業の仕出し料理専門店「菱岩」の「月(4,320円、3日前正午までの予約が必要)」。芸舞妓さんと遊ぶお茶屋さんにも仕出しをしている「菱岩」の料理は一品ずつが繊細で、まるで料亭で味わっているかのよう……。丁寧に炊かれた野菜の煮物や、じゅわっと出汁があふれるだし巻き玉子など、祇園の老舗の味をお部屋でリラックスしながら楽しめました。
よーじやカフェ考案。かわいいお部屋で味わう「夜パフェ」
夕食後は「夜パフェティータイムセット」で特別なデザートを堪能。よーじやカフェのパティシエとOMO5京都祇園が一緒に考えた、よーじやべっぴんルームステイ利用者だけが食べられるオリジナルスイーツです。パフェの中に入っているのは京都らしい抹茶のムース、イチゴとさくらんぼのゼリー、ドライイチゴ、フィアンティーヌなどなど。見た目にもかわいいパフェを、客室に用意されている和紅茶やイチゴほうじ茶とともに味わえば、自然と笑顔になれちゃいますね。
無料で一服。お抹茶を飲み、夜の祇園へ
夜は1階OMOベースで開催している「夜のおも茶話会」に参加するのもお忘れなく。ご近所ガイド「OMOレンジャー」がお抹茶を点てて、和菓子を味わえるアクティビティです。OMOレンジャーとは、街を知り尽くしたOMOのスタッフのこと。こちらは宿泊者全員が無料で参加できます。自分で茶碗を選び、祇園のご近所さんの和菓子屋「鍵善良房」の干菓子とともに味わう京都の抹茶は、目を閉じて飲みたくなるおいしさでした。
一服したらそのままホテルを出て、夜の祇園へ。お店や寺社のほとんどが営業を終了しているのですが、ほんのりとあかりが灯る幻想的な町を練り歩くだけで、心地よい時間になります。特にライトアップされた八坂神社や八坂の塔は一見の価値あり。OMOオリジナルの提灯を借れば、夜道も楽しく歩けますよ(提灯はレンタル無料)。
人気観光スポットも貸切状態。祇園うるわし朝まいり
よーじやのスキンケアでぷるぷるツヤツヤになった肌と髪にテンションが上がった翌朝。頑張って早起きして、「祇園うるわし朝まいり」に参加しました。朝6:30、まだ観光客がほとんどいない祇園の町をOMOレンジャーと一緒に歩くアクティビティです。まずは芸舞妓さんが住む「花見小路」でお座敷遊びのシステムを学び、「安井金比羅宮」へ。日中から夜まで多くの外国人で賑わっていた花見小路はほぼ貸切状態で、安井金比羅宮でも人目を気にせずゆっくりお参りできました。早起きは三文の徳……!
安井金比羅宮はあらゆる悪い縁を切り、良縁を結んでくれる断ち物の祈願所。島流しにあった讃岐で妻を想い、一切の欲を断ち切った崇徳天皇を主祭神としているため、特に男女の縁を妨げるような悪縁を断ってくれるとされています。もちろん、断つのは悪縁だけで、良縁はより強く。病気や仕事の縁などもご利益があります。
祈願の方法を簡略してお伝えすると、「縁切り縁結び碑」の穴を表→裏、裏→表とくぐり、願いを書いた自分の身代わりの「形代(かたしろ)」をのりで脾に貼ります。祈願の方法が特殊なので日中は長蛇の列ですが、早朝はスムーズに祈願できました!
そしてねねの道周辺に到着すると、「OMOレンジャーが見つけた、眺めの良いスポットがあるんです」ということで、坂道をぐんぐんのぼって行きました。到着したのは、八坂の塔や京都の町屋を見渡せる絶景スポット! 町を知り尽くしたOMOレンジャーだからこそ教えてもらえた場所に大感動。祇園うるわし朝まいりは宿泊者全員が「無料」で参加できますよ。
ふわふわ焼き立てパンがおいしい……! おへやベーカリー
清々しい気分でよーじやべっぴんルームに戻り、朝食タイム。プランに含まれている「おへやベーカリーセット」は前日に自分でホームベーカリーをセットし、焼き立てのパンを6種類のコンディメントやドリップコーヒーと一緒に味わえるOMO5京都祇園ならではの朝食です。実は、京都は「パン」の消費量が全国トップクラス! ふわふわ焼き立てのパンはとってもおいしく、その香りにも癒やされました。
よーじやべっぴんルーム以外に宿泊する時の朝食は、古都・京都らしい精進料理を体験するのもおすすめ。1日5室限定で、創業から150年続く仕出し割烹「泉仙」の「鉄鉢精進料理(3,000円、3日前までの予約が必要)」を味わうことができます。肉や魚を使わない料理はヘルシー思考の働く女子にもぴったり。湯葉、胡麻豆腐、粟麩田楽など一品ずつがおいしく、感謝の気持ちを込めながら食べたくなるような味わいでした。
最後はよーじや祗園本店を楽しむプライベートツアーへ
「よーじやべっぴんルームステイ」はチェックアウトして終わり……ではなく、最後にとっておきのアクティビティがあります。11:00スタートの「祇園ぺっぴんさん巡り」はこのプランの利用者のためだけのプライベートツアー! 八坂神社の美にまつわるパワースポットを巡った後に「よーじや祗園本店」2階を貸し切り、思う存分よーじやのアイテムをお試しできます。1階はお客さんでいっぱいなのに、この空間を貸し切れるなんて、贅沢過ぎます……。
案内してくれるのは、よーじやのテストに合格した「よーじやオフィシャルOMOレンジャー」。大正時代に「歯ブラシ=楊枝」の卸問屋をしていたことからその名が広まったよーじやの歴史や、よーじやのアイテムの選び方を詳しく教えてくれます。買い物も可能で、注目は京都限定の「あぶらとり紙(抹茶)(3冊入り 1,500円)」! よーじやべっぴんルームで使ったお気に入りのアイテムを購入するのもおすすめです。
よーじやの京都らしい世界観に浸かり、京美人を目指せるOMO5京都祇園の「よーじやべっぴんルームステイ」。スキンケアで肌をととのえるのはもちろんのこと、アクティビティを通して教養を大切にする京都の美意識も学ぶことができました。この冬はかわいいお部屋に泊まり、祇園を暮らすように楽しむ京都女子旅へ出かけてみてくださいね。
・OMO5京都祇園
住所:京都府京都市東山区四条通大和大路東入祇園町北側288
URL:
・よーじやべっぴんルームステイ
期間:2025年5月31日まで
URL:
(撮影・取材・文:小浜みゆ)