シンガポール経由でモルディブへ。働く女子の心を癒やす「ウェル旅」レポ
仕事上手は、休み上手。休日に心も身体も活力を得れば、毎日仕事を頑張れますよね。忙しない日々に少し疲れを感じてる働く女子に、おすすめしたい非日常の旅先が「モルディブ」です。
美しいエメラルドグリーンの透き通った海は、見た瞬間に疲れを忘れる景色。オーシャンフロントのヴィラや水上コテージで極上の滞在を叶えつつ、スパやヨガを通して本来の自分を取り戻すことができます。モルディブ政府観光局主催のプレスツアーに参加してモルディブのウェルネス旅、つまり「ウェル旅」を取材してきたので、詳しくレポート! 島にこもり、自然に身を任せる体験は、想像を超える癒やしでした……。
移動の時間もリラックス。シンガポール航空のビジネスクラス
モルディブはスリランカの南側、インド洋に浮かぶ1192の島で構成される南国。現在リゾートホテルは165軒あり、「1島1リゾート」のため各島でプライベート感のある滞在を楽しむことができます。日本からの直行便は無く、今回はシンガポール航空協力のもと、シンガポール経由でモルディブへと向かいました。
まずは羽田空港から約7時間飛行機に乗り「シンガポール・チャンギ空港」へ。せっかく癒やしのウェル旅なら、飛行機からリラックスできるビジネスクラス利用がおすすめ! 実はシンガポール航空では年に数回セールを行なっていて、ビジネスクラスの旅をお得に実現することも夢ではありません。旅の達人の中には、「片道だけセールで予約した」「マイルでビジネスクラスを予約した」という人も。ビジネスクラス搭乗の場合、羽田空港では提携のANA LOUNGEを利用可能です。
今回の便は羽田22:55発、モルディブ翌日11:55着。着いた瞬間から元気に観光するためには機内での睡眠が大切です。ビジネスクラスは席にゆとりがあり、フルフラットになるので横になって寝ることができます! ただ、自動で「ウィーン」と背もたれが下がる座席を目の当たりにすると、残念ながらテンションが上がって寝つけませんでした……(笑)。
アメニティはブランケット、枕、ヘッドフォン、ペットボトルの水があらかじめ用意されています。リクエストするともらえるのがスリッパ、靴下、アイマスク、英国のフレグランスハウス「ペンハリガン(PENHALIGON’S)」とコラボレーションしたアメニティキット! アメニティキットはハンドローション、フェイシャルミスト、リップバームのセットで、高級感あふれる洗練された香りに癒やされました。
シンガポール航空の飛行機に搭乗したら、ぜひともオーダーしてほしい飲み物が「シンガポール・スリング」。これはシンガポールにある名門「ラッフルズ・ホテル」のバーで生まれたジンベースのカクテルで、かわいいピンク色が特徴です。パイナップルジュースの甘さの中にジンのほろ苦さが際立ち、空の上で過ごすひとときをより充実したものにしてくれました。シンガポール・スリングはエコノミークラスでも注文できます!
日本→シンガポール間は1回食事があり、私は京都老舗料亭「菊乃井」の村田吉弘さんが監修した「花恋暦(はなこいれき)」をチョイス。ビジネスクラスの「ブック・ザ・クック」というサービスで事前に予約すると、10種類以上から好きなものを食べることができます。「ビーフが食べたかったのに、前の座席の人で終わってしまった……」なんて飛行機あるあるの悩みも無縁。「花恋暦」はじゅわっと出汁があふれるだし巻き玉子やふっくらと焼かれた焼き物など、和食の繊細な味わいを堪能できました。
ちなみに復路のシンガポール→日本の便では、「シンガポールチキンライス」を選択しました。鶏肉の旨味が染み込んだライスに、柔らかな肉は、感動のおいしさ……。シンガポールらしいものが食べたい人に一押しのメニューで、日本→シンガポールの便でもオーダー可能です。
TWGも心ゆくまで。新ラウンジで乗り継ぎ時間を大満喫
朝の4:55、チャンギ国際空港に到着し、モルディブ・マレ行きの飛行機搭乗まで余裕があったのでラウンジへ。ビジネスクラス搭乗者は各ターミナルにあるラウンジが利用できますが、一押しはターミナル3の「シルバークリスラウンジ」です。入り口は東南アジアの伝統的な「バティック柄」のガラスモチーフが目印!
2022年に新しくなったばかりで、広さはビジネスクラスエリアだけでも約3,000平米・575席。飲食しながらくつろげるスペース、デイベッドで仮眠ができるエリア、朝はバリスタがコーヒーを入れてくれるカウンターなどで、思い思いの時間を過ごせます。ラウンジ内に漂う南国らしいアロマ「Batik Flora (バティックフローラ)」の香りも素敵でした。
シルバークリスラウンジ内には洋食や中華などおいしそうな料理が盛りだくさん。私はその場でスタッフが作ってくれるライスヌードルをオーダーしました。フィッシュボールやお肉の湯葉包み「ノー・ヒアン(Ngoh Hiang)」など、自分でトッピングを選べます。温かい米麺に、ほっこり……。ここではシンガポール名物「ラクサ」も注文できますよ。
飲み物はコーヒー・紅茶・ビール・ワインなど好きなものを、好きなだけ。まさかの、シンガポール発高級紅茶「TWG」も何杯飲んでもOKです……! 乗り継ぎ時間は約5時間でしたが、ラウンジで食事をしたり、メイクをしていたりするとあっという間。モルディブだけではなくシンガポールも感じられて得した気分でした。
コース仕立ての昼食で、レストラン気分を満喫
そして10:05シンガポール発の飛行機に乗り、モルディブ・マレへ。約4時間30分のフライトで、機体は最新のエアバスA350-900です。羽田→シンガポールもエアバスA350-900でしたが仕様が少し異なり、より広々とした開放的な空間でフライトを楽しめました。ちなみにシンガポール航空は、一部を除く全ての機材でWi-Fiの利用可能。エコノミークラスでも、無料で登録できるクリスフライヤー会員になれば、無料でWi-Fiが使えます! 国際線ではエコノミークラスの場合、Wi-Fi有料の航空会社がメジャーなので、とっても便利です。
食事は昼食のタイミングのため、コース仕立てでの提供。前菜からはじまり、メインは「バラマンディのフィレ、赤ピーマンとレモングラスのソース」にしました。シャンパンやワインと一緒に楽しんでいると、まるでレストランで食べているかのような感覚に……。伝統的なバティック柄の制服「サロンケバヤ」を着たシンガポール航空の客室乗務員さんに、丁寧にサーブしていただきました。サロンケバヤはラグジュアリーファッションブランド「バルマン」の創業者、ピエール・バルマン氏がデザインしています。
快適な空の旅を楽しみ、ついにモルディブ・マレの「ヴェラナ国際空港」に到着! 観光客がモルディブに入国する際、ビザ取得は必要ありませんが、フライト時刻前の96時間以内に、オンライン専用サイト「IMUGA」(https://imuga.immigration.gov.mv/ethd)」から「旅行者申告書(Traveller Declaration)」に登録する必要があります。特に難しいことはなく、名前や泊まる予定のホテルなどを入力し、パスポートの写真と自分の顔写真をアップロードすると、QRコードが発行されますよ。入国審査の際、求められた時に、QRコードを提出すればOKです。
モルディブでリゾートを楽しむ場合、首都・マレから「スピードボート」もしくは「水上飛行機」で各リゾートのある島へ向かいます。通常マレから近い島は「スピードボート」、少し距離がある島は「水上飛行機」のイメージです。ヴェラナ国際空港に到着するとホテルのカウンターがずらりと並んでいて、そのカウンターにいるスタッフがスピードボートや水上飛行機へ導いてくれますよ。
シンガポール航空のビジネスクラスに乗り、心地よくはじまったモルディブの「ウェル旅」。直行便で行けないのはネガティブに考えられがちですが、乗り継いだことでシンガポールもプチ観光した気分になり、とても楽しい時間を過ごせました。続いての記事は、いよいよウェル旅のメインであるモルディブのリゾートをご紹介します。海の中でスパトリートメントを受けられるリゾート、必見です!
・シンガポール航空
・モルディブ政府観光局日本事務所公式インスタグラム
取材協力:モルディブ政府観光局
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
※この記事は2024年07月31日に公開されたものです