あの頃みんながハマった香りつきペン「プチコロン」。人気の秘密や再販の可能性についてゼブラに聞いてみた!
何かの拍子でふと思い出すと、つい「懐かしい‼」とテンションが上がってしまうものってありませんか?
この連載では、アラサー世代にとって懐かしい文房具や雑貨にフォーカス。販売元に直撃して、製品誕生の背景と懐かしいアイテムの現在を探ります。
第3回目の今回は、平成女児の心とノートを彩った香りつきペン「プチコロン」について、ゼブラの池田さんにお話を伺いました。
平成時代に人気を博したボールペン「プチコロン」
こんにちは。平成時代に女児だったマイナビウーマン編集部のたにしです。今日はよろしくお願いします!
こんにちは。ゼブラの池田です。こちらこそよろしくお願いします。
ゼブラさんといえば、今でも「香りつきペンのプチコロン」というイメージがあります。
これですね。2000年に発売してすぐ人気になった商品です。
そうそう、それです! 子ども時代、よく使っていました! 今日はプチコロンについて、いろいろお話を聞かせてください。
「プチコロン」誕生の背景
さっそくなのですが、プチコロンはどういった背景で生まれたのでしょうか?
以前はボールペンといえば油性が主流でした。プチコロン販売当時はジェルインクのボールペンが普及しはじめた頃で、いろいろな会社が商品を出していたんです。そのような中、特徴のある商品を出そうということで香りつきのジェルボールペンであるプチコロンが生まれました。
当時は「香りつきのボールペン」って目新しいものだったんですか?
油性のボールペンやサインペンに香りをつけている商品はありましたが、ジェルインクのボールペンでは珍しかったですね。
なるほど、「香りつきのジェルインクボールペン」というところがプチコロンの個性なんですね。
「プチコロン」ブームの理由
プチコロン発売後の反響はどうでしたか?
ありがたいことに、すぐ人気が出ました。お店によっては売り切れて供給が追いつかないこともありましたね。特に鮮やかなピンク、せっけんの香りのライトブルーが人気でした。
確かに人気でしたね! 私も周りもみんな持っていました。人気の理由はどのようなところにあったのでしょうか?
書きやすいことはもちろん、香りつきでインクの色が明るく、かわいいところではないでしょうか。勉強する時にノートをカラフルに彩ったり、香りでリフレッシュしたりできますよね。ノートや手紙を他の人に見せたり渡したりする時に良い香りがする、というのも人気の理由になったと思います。
納得の理由ですね! 友達に手紙を渡す時なんかに、「良い香りのかわいいペンを使ってる自分」をアピールできるうれしさみたいなものはありました。
加えて、ペンのデザインも人気に一役買ってくれたと考えています。プチコロンは軸が細身で両端が丸みを帯びています。また、クリップをあえてつけていません。シンプルでかわいらしいデザインにしています。
確かに、女子受けしそうなデザインですよね。
そうなんです。他の商品だとターゲットがもっと広いのですが、プチコロンはターゲットを女子小中学生に絞って計画からデザインまで行いました。
その企画が大当たりしたんですね!
はい、予想以上に反響をいただきました。
「プチコロン」再販の可能性は?
大人気だったプチコロンですが、今は売っていないんですよね。
はい、2011年に廃番になりました。新しいもの好きの学生向け商品としては、かなり長く販売した方です。
それだけ多くの人に愛されていたんですね。再販のリクエストも多いのでは?
はい。「昔使っていた香りつきのペンはもうないの?」というお問い合わせは定期的にいただきます。
やはり気になっている人はいるんですね。再販の可能性はないのでしょうか……?
プチコロンをそのままの形で再販するか分かりませんが、今でも女子小中学生のお客さまが一番ペンを使ってくれます。そういった方向けの商品は常に考えているので、もしかしたらプチコロンのような商品がまた発売されるかもしれません。
第2のプチコロン、楽しみにしています!
これからもこだわりのペンで「書くこと」を楽しんで
今日はありがとうございました! プチコロンで楽しくノートや手紙を書いていた日々を思い出しました。
こちらこそありがとうございます。今は書く機会が減っているかもしれませんが、当時の気持ちを思い出してまた手書きを楽しんでみてくださいね。使う人が色・香り・デザインで楽しんで書いてリフレッシュできたら、筆記具メーカーとしてうれしく思います。
はい! あの頃を思い出しながら、お気に入りのペンで文字を書いてみます!
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(取材協力:ゼブラ、文・編集:たにし/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2024年06月28日に公開されたものです