依存体質な人とは? 特徴や直し方、原因を心理カウンセラーが解説
依存体質な人は、つい人や物に寄りかかりすぎてしまい、自らの意思で冷静な判断ができなくなったり、周囲に負担を与えてしまったりします。本記事では依存体質な人の特徴や依存しやすくなる原因、依存体質の直し方について、心理カウンセラーの服部希美さんに教えてもらいました。
周囲に頼りすぎてしまったり、「誰かに支えてもらわなければ生きていけない」と感じたりする自分は、実は依存体質なのではないか、と悩んだことはありませんか?
または、周囲の人に「依存体質だ」と指摘された経験がある人もいるかもしれませんね。
今回は、自分自身も周囲も苦しめてしまう「依存体質」について、心理カウンセラーの視点から特徴と直し方を紹介します。
依存・依存体質とは
そもそも「依存」とは「他の人や物に頼り、寄りかかって存在すること」をいいます。
私たちはみんな、何かしらに依存をしながら生きています。依存自体は悪いことではなく、人が支え合い、幸せに生きていくために大切なことです。
しかし「○○がないと生きていけない」と過度に何かに依存し過ぎてしまうと、頼っているものに振り回されてしまったり、周りの負担も大きくなったりしてしまいますよね。
「依存体質」は、そんな風に「他人や物に過度に頼り、自分で判断したり行動したりするのが難しい状態や、その状態になっている人」をいいます。
ちなみに、依存する先は人それぞれ。恋人や友人など「人」に依存する場合もあれば、占いやギャンブル・ゲーム・お酒・人からの評価などに依存する場合もあります。
依存体質な人にありがちな特徴とは
依存体質の人は、以下のような特徴があることが多いようです。
(1)自分で決断するのが苦手
依存体質の人は、自分の決断に自信がなく、何をするにしても依存している人に意見をもらいたがったり、周囲に丸投げをしてしまったりする傾向があります。
意見を求められると、何も出てこず黙ってしまうことも。
(2)仲がいい人といつでも連絡を取りたがる
恋人や親など、依存している人に頻繁に連絡を取って、「安心したい」という気持ちが強いようです。
また、相手からの反応がないと、極端に不安になってしまい、そのことしか考えられなくなるケースもあります。
(3)依存対象の物事をできない・摂取できないとイライラする
例えばパチンコをはじめとするギャンブルやゲーム、タバコやお酒などに依存している場合、それらをできない・摂取できない状態になると、過度にイライラしたり不安になったりするケースが多いようです。
(4)依存先にすがりついてしまう
恋人と別れ話などが持ち上がった時に、なんとか関係をつなぎ留めたいと思うがあまり、怒りだしたり泣きだしたりと、極端な行動に出てしまうことがあります。
また、少し優しくしてくれた相手に対し、やみくもにのめり込んでしまうケースもあるでしょう。
(5)他責思考に偏りがち
依存体質に陥っている時、「私がつらいのは、あの人のせいだ」と、何事も依存している人によるものだと感じやすくなります。
それがたとえ自分の言動が招いた結果や、その人には全く関係のないことだったとしても、無理やりこじつけてしまうのです。