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【第10話】究極の絶対絶滅!築き上げたものが雪崩のように崩れ落ちる序章

#Re:リベンジ-欲望の果てに-考察

やまとなでし子

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)を毎週考察&展開予想するコラムです。日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」から、父親が築き上げてきた大切なモノを取り返すため、愛する人を守るため、巨大病院の権力争いと闘うことを決意する天堂海斗(てんどう・かいと)。本作は、そんな彼らが織りなすリベンジサスペンス。果たして、「野心」と「復讐心」が入り乱れ、「欲望」に食い尽くされた者たちの先に待つ未来とは――!?

※このコラムは『Re:リベンジ 欲望の果てに』10話までのネタバレを含んでいます。

©フジテレビ

◼️誰が紗耶を殺したのか

天堂記念病院の腐った体制の被害者の一人だった海斗(赤楚衛二)。当初は出世や名誉のためなら、人の命さえ軽んじる、自己中心的な病院の体質に疑問を抱いてた熱い青年でした。

しかし、気づけば諸悪の根源である会長イズム(笹野高史)に染め上げられ、天堂記念病院の悪しき体質をそのまま具現化した理事長と化してしまいました。

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そんな中、海斗に利用された紗耶(見上愛)は、「これを世に公表する!」と宣言してすぐ、ビルからまさかの転落死。

おそらく他殺でありながら、周到に遺書まで用意され、自殺として片付けられてしまいました。

さて犯人は誰なのか? 紗耶への怒りで目が血走りまくっていた海斗が犯人だと、視聴者にミスリードさせるような演出もありましたが、遺書まで準備し、他殺の線を消す形で完遂されているので海斗ではないことは明らかです。

海斗はいつも感情のままに動き、ツメが甘くうっかりが多いので、もし海斗なら証拠を何か残してしまうでしょう。

であれば、他に完璧にやってのけそうな人間とあれば、秘書の高村(村重剛)でしょうか。

しかし、患者第一の智信(光石研)のために、身を粉にして働いてきた彼もまた聖人だと感じていたので、彼ではないと信じたい……。

智信の願いであった「海斗と大友(錦戸亮)が協力してプロジェクトを進める」ことがかなわないと気づいた時の、高村の寂しい目が忘れられません。彼も智信イズムの継承者の一人のはずです。

となると、海斗がいつものように会長に相談し、会長のネットワークで片付けてもらった線が濃厚でしょうか。もしそうなら、本来海斗が心から憎み、変えたいと思っていた、この病院の腐った体質のひとつだったはずなのに……。

◼️事故の当事者の「やってません」で丸く収まるガバガバ理事会

©フジテレビ

医療過誤隠滅の事実を知った陽月(芳根京子)は渦中の若林医師(橋下淳)のもとに、その事実確認と、直談判へ。「医師が全力を尽くしたのは知っている。だから医療過誤も責めない。でも隠そうとしているのならそれは間違っている」被害者の家族の心からの言葉は若林の胸に強く刺さり、全てを打ち明け始めます。

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それを聞いた陽月は「明日の理事会で話していただけますか? もう終わりにしましょう」と病院の息の根を止める、強力な若林というカードを手に入れるのです。

しかし理事会当日。会場に現れたのは若林ではなく執刀医の岡田(内田慈)。

身重の妻がいる若林は自分の立場が失われることを恐れ、話すことを決断できなかったのでした。当事者である岡田からの「手術に一切のミスはなかった」という、なんの意味もなさない宣言によりなぜかそのまま追求もされない理事会。

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正しい医療機関や企業であれば、内部告発があり、その渦中の人物・若林が来れなかったのなら、後日然るべき人間が若林に事情聴取を行い、レントゲン隠滅の事実も調査の上ジャッジするはずです。

しかしながら、「私は医療ミスをしていません!」と当事者である執刀医の証言をそのまま通して完結する、ゆるすぎる裁判によりこの理事会は幕を閉じます。さすが腐った体質の天堂記念病院です。

小学校でも、さすがに花瓶を割った子に対して「花瓶を割りましたか?」「割っていません」「じゃあ割っていませんね」で終わらんだろ。

◼️論点ずらし、責任転嫁と、クソ男に堕ち切った海斗

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納得がいかない陽月は海斗に詰め寄ります。しかし、海斗は「そんなに強い口調で迫られたら本当に自分がやったんじゃないかと思い込む! しゃしゃり出ることで院内の足並みは乱れ、プロジェクトにも支障がでて、救えるはずの命も救えなくなる!」と論点をすり替え、陽月に全てを責任転嫁するクソofクソムーブ。

「何を守ろうとしているの? 真実を歪めてまで、その椅子に座り続けることがそんなに大事? ずっと苦しそうだよ」と陽月から全てを見透かされたような図星すぎる言葉を返されます。気づけば欲望に飲み込まれてしまっていた海斗は、自分が犯してしまったことに気がついたような表情に変わり、たまらず陽月を追い返すのです。

◼️地獄絵図になる!? 最終回への序章

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医療過誤の隠蔽を理事会で糾弾しようとした陽月と大友に危機感を覚えた海斗は、大友を左遷という形で理事を解任し、天堂記念病院から消そうとします。

大友ならたとえ病院から離れたところで、他のあらゆる手段を使って病院の悪事を世に知らしめようとするはずなので、あまり意味もなさない気がしますが、とにかく目の上のたんこぶを即座に海斗は切ろうとします。

解任を円滑に進めるため、海斗は会長にも根回しし、理事会に出席していただくことに。

さてそこで始まった大友の解任劇、かと思いきや、突如スペシャルゲスト登場! とばかりに扉を開けてやってきた若林医師。

全ての真実を知る若林が「全てをお話しします」と宣言し、海斗は究極の絶体絶命状態に。最終回の地獄絵図が想像され、今から震えが止まりません!

◼️おそらく会長まで逃さず追い込むであろう大友

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また大友は紗耶の事件現場にも足を運んでいたので、殺人の真相についても調査済なのでしょう。若林の告発の後にその真実も大友の口から明かされそうですね。

全てが明らかになり、海斗が崖っぷちまで追い込まれた時、会長はおそらくトカゲの尻尾切りのように海斗を切るのでしょう。しかし、大友は過去に『天堂記念病院によって母の医療過誤を隠滅された』などの何某かの切り札を持っているはずなので、そこから会長も逃さずに追い込んでいくのでしょうか。

海斗や会長が守ってきたものが、雪崩のように一気に崩れ落ちる怒涛のラストに期待です!

(やまとなでし子)

※この記事は2024年06月20日に公開されたものです

やまとなでし子 (コラムニスト)

大和撫子とは対極にいるアラサーJK(女子会社員)。バチェラーを始めとした恋愛リアリティ番組、ドラマ、合コン、婚活、過去出会った世にも不思議な男性たちや日常についての備忘録をTwitterとブログで綴っている。インスタでは綺麗めファッションコーデを日々更新。

Twitter:@yamatonadeshi5
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ブログ:男性見聞録

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