五芒星の意味とは。スピリチュアル効果や陰陽師との関係、六芒星との違いも解説
五芒星とは、陰陽師である安倍晴明の呪符にも用いられている星形の図形のこと。よく見る形ではありますが、実は世界中でスピリチュアルな意味を持つ、神秘的な印でもあります。本記事では五芒星の意味や形はもちろん、陰陽道との関係や六芒星との違いなどをまとめています。
魔よけのモチーフとしても使われている五芒星。
この記事では五芒星とはどんなもので、スピリチュアルの観点ではどのような効果があるのかを解説。六芒星との意味の違いについても見ていきましょう。
五芒星とは
「五芒星」という言葉を聞くと、単に星型の図形だと思う人もいれば、呪術的なものやスピリチュアルなものをイメージする人もいるでしょう。ここでは、五芒星の読み方や基本的な意味について解説します。
五芒星の読み方や、その他の呼称
「五芒星」は「ごぼうせい」と読み、別名で「ペンタグラム」とも呼ばれます。
五芒星の形と基本的な意味
五芒星とは、互いに交差する、長さの等しい5本の線で構成される星型の図形を指します。星型正多角形の1つで、正五角形の各辺を伸ばした形をしています。
少し難しい表現に聞こえますが、「一筆書きした時の星の形」と言えば、分かりやすいのではないでしょうか?
5つの要素を表すシンボルや魔よけなどとして使用されている五芒星ですが、歴史はとても古く、少なくとも紀元前数千年前から存在していることが分かっています。メソポタミア文明やエジプト文明で、既に使われていたというから驚きです。
五芒星のスピリチュアルな意味・効果
五芒星の形や、世界中でシンボルとして使われているものだということは分かりました。ここではさらに、スピリチュアルの世界における五芒星の意味や効果について解説していきます。
(1)邪悪なものをはらい浄化する
五芒星は、霊力や知識、啓示などの象徴とも考えられています。そしてそれぞれの頂点が線でつながり、線をはうようにエネルギーが循環し、強力なエネルギーを発するといわれているのです。
このエネルギーは、邪悪なものをはらう作用を持っており、場を浄化してくれるとされています。
(2)精神を安定させ、身を守ってくれる
五芒星は一筆書きで描くことができるように、頂点から頂点へと線がつながっていきながら、星型に閉じる形で描き終わります。エネルギーが先へ先へと流れていくことを示すとともに、内側に閉じ込める、結界の性質も持っているといえます。
閉鎖性は同時に安定性も意味します。私たちの精神状態を落ち着かせ、外からもたらされる悪いものから身を守ってくれる効果があると考えられるのです。
(3)五芒星を逆さまにした逆五芒星は悪魔サタンを表す
一方で、五芒星を上下逆さまにしたいわゆる「逆五芒星」「デビルスター」は、悪魔を意味するといわれます。
五芒星の力を得たいと思っている場合に間違えて逆五芒星を用いることのないよう、注意しましょう。
日本の陰陽道における五芒星の意味 – 陰陽師・安倍晴明との関係は?
東洋では五芒星は、陰陽五行思想における「木」「土」「水」「火」「金」の関係である「相克」を表しているといわれています。
つまり木は土の養分を吸い取る、土は水を汚す、水は火を消す、火は金属を溶かす、金属は木を切るといった具合で循環することを表します。
中国で生まれた陰陽五行思想は日本に伝わり、陰陽道として独自に発展して広がります。陰陽道といえば、陰陽師の安倍晴明を思い浮かべる方も多いでしょう。
安倍晴明は、相克を表す五芒星を魔よけや防御の象徴として考えており、五芒星の呪符を用いていたとされます。
なお安倍晴明が描いた五芒星は「安倍晴明判紋」「セーマン」などの他、図案が桔梗(ききょう)の花に似ていることから「清明桔梗」と呼ばれることもあります。