「夜に爪を切ってはいけない」と言われる3つの理由
年末に向けて仕事が立て込むなか、忙しさのあまり身だしなみを整えるのをおろそかにしがち、という人もいるのではないでしょうか。
特に指先などの細かな部分には意識が向きづらく、気付けば爪が伸びきっていた、なんてこともありますよね。
ところで、爪に関する迷信で、「夜に爪を切ると悪いことが起きる」という話を聞いたことはありませんか?
実は、この迷信には昔の生活環境などが深く関係しています。今回は、夜に爪を切ることがNGだと言われる理由を紹介します。
夜に爪を切ってはいけないと言われる理由とは?
なぜ迷信として夜に爪を切ってはいけないと言われているのか、その説は複数あります。1つずつ見ていきましょう。
(1)夜に爪を切ることが寿命を短くするという発想から
「夜に爪を切ることは寿命を短くする」という考えから縁起が悪いとする説があります。
日本では昔から、その言葉から連想するイメージを大切にしてきました。
「夜に爪を切る」が「夜爪」、つまり「世詰め(世を詰める)」という語呂合わせから、夜に爪を切ると寿命が縮まると考えられてきたそうです。
(2)暗い部屋で爪を切ると怪我をする可能性があったから
現代では、夜でも電気を使って日中と変わらない生活を送ることができます。
しかし、電気が普及していない時代、夜はろうそくの灯りを頼りに過ごしていました。爪を切る際には、手元もよく見えないような状況で、今のような爪切り道具ではなく、はさみや小刀が用いられていたようです。
手元が暗いなか鋭利な刃物で爪を切ると、うっかり怪我をしてしまう可能性がありました。
そのため、夜に爪を切るのではなく、明るい時間帯に切った方が安全だという当時の知恵から、夜に爪を切ることは控えるようになったとされています。
(3)爪が燃える匂いが火葬のイメージにつながるから
電気がない時代、夜はかすかな灯りを頼りに、囲炉裏や火鉢の近くで爪を切る人も多かったようです。
爪を切っているうちに、切った爪が囲炉裏や火鉢の中に入り、その燃える匂いがまるで火葬場のようであることから、縁起が悪いイメージが生まれたという説があります。
人の死が今よりも身近に感じる機会が多かったからこそ、夜に爪を切ることは不幸なことが起きるとの言い伝えが広がったとされています。
昔の生活環境から生まれた迷信の1つ
いかがでしたか? 夜に爪を切ってはいけないと言われる背景には、昔の生活環境が影響していたことが分かりました。
夜に爪を切ると縁起が悪い、と同様の「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」という迷信を耳にしたことがありませんか?
なぜ親の死に目に会えないと言われるのか、以下の記事ではその説について詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
夜に爪を切ると親の死に目に会えないの? 迷信が生まれた背景とは
(マイナビウーマン編集部)
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※この記事は2023年12月08日に公開されたものです