お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

夜に爪を切ると親の死に目に会えないの? 迷信が生まれた背景とは

LIB_zine

小さい頃、親や祖父母から「親の死に目に会えなくなるから夜に爪を切っちゃダメ」と言われませんでしたか? なぜ夜爪を切ることがタブーとされているのか、その理由や迷信の背景を紹介します。

夜に爪を切ると良くないことが起きるという話を耳にしたことがありませんか?

なぜ夜に爪を切ってはいけないのか理由は分からないものの、「縁起が悪い」という漠然としたイメージを持っている人は少なくありません。

実は、この迷信には昔の生活環境などが深く関係しています。

今回は、夜に爪を切ることがNGだと言われる理由や、その迷信が生まれた背景について紹介します。

夜に爪を切ってはいけないと言われる理由とは?

夜に爪を切ってはいけないと言われるようになった起源は、今のように電気がない時代までさかのぼります。

なぜ迷信として夜に爪を切ってはいけないと言われているのか、その説は複数あります。1つずつ見ていきましょう。

夜に爪を切ることが寿命を短くするという発想から

「夜に爪を切ることは寿命を短くする」という考えから縁起が悪いとする説があります。

「夜に爪を切る」が「夜爪」つまり「世詰め(世を詰める)」という語呂合わせから、寿命が縮まると考えられてきたそうです。言葉遊びではありますが、日本では昔からその言葉から連想するイメージを大切にしてきました。

今も昔も、爪を切る行為そのものは普段の生活で欠かせないことであるからこそ、夜に爪を切る行為は縁起が悪いというイメージが定着化し、現代でも残っているのでしょう。

暗い部屋で爪を切ると怪我をする可能性があったから

夜に爪を切ることは縁起が悪いという迷信は、昔の生活環境が関係しているという説もあります。

現代では、夜も電気を使って日中と変わらない生活を送ることができます。

しかし、電気が普及していない時代、夜はろうそくの灯りを頼りに過ごしていました。今のように明るい環境ではなく、手元もよく見えないような状況でした。また、今のような爪切り道具ではなく、はさみや小刀が用いられていたようです。

手元が暗いなか鋭利な刃物で爪を切ってしまうと、うっかり怪我をしてしまう可能性がありました。そのため、夜に爪を切るのではなく、明るい時間帯に切った方が安全だという当時の知恵から、夜に爪を切ることは控えるようになったのです。

暗い部屋で爪を切ることで怪我につながることが、やがて迷信として不吉な出来事につながると言い伝えが広がっていったようです。

爪が燃える匂いが火葬のイメージにつながるから

夜に爪を切ることは不吉だという迷信には、匂いにも関係しています。

電気がない時代、夜は囲炉裏や火鉢の近くで爪を切る人も多かったようです。爪を切っているうちに、切った爪が囲炉裏や火鉢の中に入り、その燃える匂いがまるで火葬場のようであることから、縁起が悪いイメージが生まれたという説です。

人の死が今よりも身近に感じる機会が多かったからこそ、夜に爪を切ることは不幸なことが起きるとの言い伝えが広がったとされています。

「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」との関係性

夜に爪を切ると不幸な目に遭うだけでなく、親の死に目に会えないという迷信を耳にしたことがありませんか?

ここでは、夜に爪を切ると、親の死に目に会えないと言われる関係性について解説していきます。

指の怪我から感染症にかかる可能性がある

今のように電気のない時代、夜に爪を切ると、暗い中で手元が狂ってしまい怪我をしてしまう可能性があると説明しました。

ただ怪我をするだけでなく、その傷口から雑菌が入り感染症にかかるリスクが高くなります。昔の日本は現代と比べて医療が発達しておらず、怪我や虫歯、風邪など、今では命を落とすような症状でなくても、そのまま死に至ることがめずらしくなかったのです。

爪を切ったときの小さな傷から、うっかり雑菌が入り込んでしまうと、破傷風などの命に関わる病気に発展する可能性があります。そのため、健康であっても親よりも早く感染症になって死んでしまうとの考えがあり、親の死に目に会えないとの迷信が広がったようです。

親から授かったものを粗末にする行為であるため

夜に爪を切ると親の死に目に会えないと言われる背景には、昔から伝わる儒教の教えが関係しているという説もあります。

儒教の教えでは、たとえ爪でも親からもらった大切な授かりものという考えがあります。そのため、爪を夜に切る行為は親から授かったものを粗末に扱っていると認識されていたようです。

そもそも昔は周りが見えない夜の時間帯は危険がともなうもので、余計な行動を控え、太陽が昇るまで静かに過ごすことが大切でした。

だからこそ夜に爪を切るという危険な行動は、親からもらった体を大切にしていない親不孝な行動だと認識され、そのような行動を取る人は親の死に目に会えないという迷信につながったようです。

夜に爪を切ることは怪我や感染症のリスクがあった

夜に爪を切ると不幸な目に遭ったり、親の死に目に会えなかったりするといった迷信は、今と違って電気が普及していない時代に生まれました。

小さなろうそくや焚き火の灯りで生活していた時代は、怪我をするリスクがあるような行動を取ると、不注意によって親よりも先に死んでしまうと考えられていたのです。

また、爪そのものに魂が宿る考えがあり、夜に切るという雑な扱いは罰が当たるとの説もあります。

このような背景から、「夜に爪を切る」ことは縁起が悪いという迷信が、今でも言い伝えられているのです。

(LIB_zine)

【タロット占い】相手の気持ちや恋愛の未来は?

気になる相手の気持ちは? 恋愛・仕事の行方は?

タロットカードであなたの未来を鑑定します。

タロット占いはこちら

※画像はイメージです

※この記事は2023年05月11日に公開されたものです

LIB_zine (スピリチュアル専門編集プロダクション)

LIB = Life is beautiful
zine = magazine

よりステキな人生を送りたい、悩める女性達へ。スピリチュアルに触れて、もっと前向きなあなたに。

この著者の記事一覧 

SHARE