物怖じしない人の意味や特徴・心理とは? 物怖じしないための方法も紹介
「物怖じしない人」とは、何があっても堂々と立ち居振る舞う人のこと。彼らには一体どんな特徴・心理があるのでしょう? 今回は物怖じしない人の特徴や心理のほか、物怖じしない人になるための方法を解説します。
人前でもいつも堂々としていて、物怖じせずはっきりと自分の意見を伝えられる人っていいな……と憧れることもあるのではないでしょうか?
この記事では、物怖じしない人の特徴について解説します。物怖じしない人になる方法もあわせて紹介しますので、物怖じしない人になりたいと思った時には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「物怖じしない」とはどういう意味?
まず、「物怖じ」という言葉の意味を解説します。
ものおじ【物怖じ】
物事に怖じ恐れること。ものおそれ。臆病。
(岩波書店『広辞苑 第七版』)
「物怖じ」とは、行動を起こす前に不安を感じる、物事に対して怖気づく、人や場所に対して気後れする、ということを表す言葉です。
「物怖じしない」とはその逆で、何事にも恐がることなく向き合う、怖気づくことなく果敢に挑戦する、気後れすることなく堂々と行動する、という意味です。
つまり、物怖じしない人とは、何があっても堂々と立ち居振る舞う人のことを言います。
物怖じしない人の特徴とは?
では、そんな物怖じしない人にはどんな特徴があるのでしょうか? ここでは、物怖じしない人の言動の特徴をいくつかピックアップして紹介します。
(1)まずは行動する
物怖じしない人には、行動力があります。考えるよりもまずはやってみようと、ためらわずに行動できるのが特徴です。
決して無鉄砲なわけではなく、まずは行動してみて、走りながら考える、というタイプの人が多いようです。
(2)迷わず決断する
何かを選ぶ時、物怖じしない人は迷うことがありません。すぐにメリット・デメリットを整理し、最適な方を選ぶことができるのです。このように、決断が早いのも物怖じしない人の特徴です。
(3)自分の信念を貫く
物怖じしない人は、周囲から何か言われたとしても、最終的には自分の信念を貫きます。
周囲の意見やアドバイスは聞き入れつつも、最後は自分で判断します。人の話を聞かないわけではなく、他人の意見が最適だと思えば柔軟に自分の選択に取り入れられるのも、物怖じしない人の特徴です。
(4)理解するスピードが速い
判断が早いのも、周囲の意見を聞きつつ自分の判断ができるのも、頭の回転が速いからこそできることです。物怖じしない人は、頭の回転が速く、物事を理解するスピードが速いのも特徴です。1を聞いたら10まで分かる人も多いようです。
また、自分が理解したことを整理して人に伝えるのもうまいので、物怖じしない人は自分の意見や主張を分かりやすく堂々と伝えることができるのです。
(5)気持ちの切り替えが早い
物怖じしない人は、うまくいかないことや失敗することがあっても、すぐに気持ちを切り替えることができます。落ち込む暇があるなら、同じことを繰り返さないために何ができるかを考えるのです。
(6)交友関係が広い
人見知りせず、初対面の人とも積極的にコミュニケーションが取れるのも、物怖じしない人の特徴。
彼らは、どんな人からでも新たなことを吸収できると考えるのです。そのため、自然と交友関係が広くなるようです。
(7)リスクの想定ができる
物怖じしない人は、リスクに対する感度も高いようです。何かを判断する際にはリスクの想定をし、もしもの事態も加味して最適な判断をするので、「何かあったらどうしよう」と後から不安になることもなく、堂々としていられるのです。
物怖じしない人の心理とは?
次に、物怖じしない人の心理をいくつかピックアップして紹介します。
(1)成長意欲がある
物怖じしない人は、向上心にあふれています。もっと自分を成長させたいと考えているようです。
たくさんの経験をし、その経験から学び、次のステージに挑戦していくことが当たり前のようにできるのです。
(2)信念を大切にしている
自分の理想や、世の中はこうであるべきだという信念を大切にしています。たとえ困難な状況であっても、それに屈することなく挑戦できるのは、自分が実現したい理想があるからこそのことなのです。
(3)好奇心が旺盛
物怖じしない人の中には、好奇心が旺盛な人も多くいます。自分が初めて出会うことに強い興味を抱き、未知の世界に挑むことを楽しめるようです。不安や恐怖よりも好奇心が勝るので、物怖じせずにいられるのでしょう。
(4)失うことを恐れない
これまで積み上げてきたキャリアや信頼など、失うことが怖くなると尻込みしてしまうものです。しかし物怖じしない人は、失うことを恐れません。これまで積み上げてきたものがそんなに簡単には壊れないことを分かっているのです。
また、何かを失ったとしてもまたやり直せばいいと思っているので、果敢に挑戦することができるのです。
(5)仲間を大切にする
物怖じしない人は仲間を大切にしており、仲間のためなら頑張ろうと思う気持ちが強いようです。
たとえ失敗したとしても、信頼する仲間や、助けてくれる人がいる、という安心感があるからこそ、物怖じしない人は堂々としていられるのです。勇気の源は仲間の存在だと考えているのでしょう。
物怖じしない人になる方法は?
最後に、物怖じしない人になる方法を紹介します。物怖じしない人になりたいと思った時には、ぜひ意識してみてくださいね。
(1)何事も経験だと考える
場数を踏むことで物怖じしない人になることができます。まずは経験値を高めるべく、何事も経験だと考えてチャレンジしてみてください。
うまくいったとしても失敗してしまったとしても、次の糧になるはずです。不安になった時は「何事も経験」と自分に言い聞かせて取り組んでみてください。気持ちが楽になりますよ。
(2)うまくいくイメージを持つ
新しいことを始める前のイメージトレーニングは重要です。物怖じしない人になるためには、ネガティブなことばかり考えるのではなく、うまくいくイメージを描くようにしましょう。
もし不安なことがあれば、それを解消する方法も考えておけば、「もし何かあってもなんとかなる」と思えるようになるでしょう。
(3)普段会わない人と会う
経験者から話を聞くことで、自分が経験したことがないことでも疑似体験ができます。実際に経験した人から話を聞くことは、自分でゼロから経験値を増やすよりも、効率良く引き出しを増やすことができるでしょう。
特に、自分とは違う価値観やバックグラウンドを持つ人と会い、話をすることがおすすめです。普段会わないような人とも話をしてみましょう。
(4)知識をインプットする
たくさんの知識があれば、成功させるために必要なことも分かってくるはずです。何も知らずに取り組んでうまくいくことはありません。なので、事前に知識をインプットして準備することが重要です。
気になることを調べたり、経験者から話を聞いたり、日頃から知識のインプットを習慣づけていきましょう。知っていることが自信になり、堂々と振る舞えるはずですよ。
(5)余計な欲望は捨てる
物怖じしない人になるためには、余計なことを考えすぎないことも大切です。例えば、「評価されたい」「嫌われたくない」「褒められたい」などの気持ちは脇に置いておくようにしましょう。
大切なのは、自分の信念です。余計な欲望は捨てて、自分の理想に向けて研鑽に励むことが、物怖じしない人になるための近道です。
物怖じしない人は失敗も成功も糧にする
どんな時でも堂々としている人はすてきですよね。そんな物怖じしない人は、必ずしも生まれつきそうだったわけではありません。自分のありたい姿を実現するために努力し、多くの失敗や成功を積み重ねたからこそ自信が育まれ、堂々としていられるのです。
物怖じしない人になるためには、たくさん経験をしてください。どんな失敗も成功も、きっとあなたの糧になるはずですよ。
(神戸 梛来)
※画像はイメージです
※この記事は2023年08月30日に公開されたものです