慕われる人とは？　特徴と慕われる人になる方法

慕われる人と聞いて、どのような人が思い浮かびますか？

親しみやすい人柄、困った時にまず思い出されるような信頼感、尊敬されるような振る舞いや生き方をしていて、自分もそうなりたいと憧れの念を抱くような人ではないでしょうか？　また、慕われる人の周りには、いつも人が集まっているでしょう。

この記事では、慕われる人とはどのような人か、慕われる人の特徴と、どうすれば慕われる人になれるかについて解説します。

慕われる人の特徴とは？

慕われる人には、どのような共通点があるのでしょうか？

ここでは、慕われる人の特徴について、具体的に10個のポイントを挙げて解説します。周りにいる慕われる人や自分自身に当てはめながらチェックしてみましょう。

（1）周りをよく見ている

慕われる人は、職場や人が集まる場面において、全体や1人ひとりの状態を一歩引いて注意深く見ることができます。

仕事においても同様で、状況に合わせて必要な解決方法を見つけたり、報われずとも頑張っている人の存在に気づいたりします。「そんなところまで見ていたんだ！」と周囲の人たちは驚き、感謝されたり一目置かれたりすることも多いでしょう。

（2）誰に対しても誠実

慕われる人は、自分の役に立つかどうかで人を選んだり、人を見下して雑に扱ったりすることはありません。

自分と相性が良くない人や距離のある人に対しても、誠実に向き合おうとします。仕事でいうと、上司や部下に加え、取引先や他部署の人からも好印象を持たれるタイプといえるでしょう。

（3）前向き

慕われる人は、人や物事の良い側面を見る傾向があります。欠点よりも長所、失ったものよりも得たものに目を向けます。ぶれずに前を向く姿に周りが影響され、雰囲気を好転させる効果もあります。

（4）頼りがいがある

困った時に思わずみんなが思い浮かべるような人のイメージです。いわゆる仕事ができる人ともいえるでしょう。

適切なアドバイスや難しい調整をしてくれる高い実力に加え、いつも慌てず騒がずどっしりと構えているから、悩んでいる人が相談しやすいのです。人柄と実力の両面で安定感があります。

（5）ユーモアがある

知性的で、遊び心があるところも魅力的です。日常の何気ない会話の受け答えにセンスを感じたり、他の人が思いつかないような粋な振る舞いをしたりします。

深刻な状況や緊張感がある場面では、さらりと冗談を言って周りを和ませてくれることもあるでしょう。人を傷つけないコミュニケーションが上手です。

（6）明るく元気

慕われる人は、自分から率先して周りにあいさつしたり、声をかけたりすることが多いです。

笑顔を絶やさず声色も常に明るいので、電話で声を聞くだけで元気が出ることもあるでしょう。落ち込むことがあった時でも、自分の感情よりも周りを優先します。いるだけで場の雰囲気が明るくなる存在といえます。

（7）裏表がない

言葉や行動にうそがなく、思っていることや感情を素直に人に示します。上司だから、取引先だからと人によって態度を変えることはありません。

言動が一貫していて、まっすぐな印象を持たれることが多いでしょう。類は友を呼び、本音で付き合える人間関係が築かれます。

（8）悪口を言わない

誰しも愚痴や不満を持ったり、人のことを悪く思ったりすることはあります。

しかし慕われる人は、周りの人のことを決して裏で馬鹿にしたりしません。本人のいないところで陰口を言うくらいなら、面と向かって指摘する方を選ぶのです。相手は悪口とは思わず、自分のためを思って言ってくれたと感謝することすらあるでしょう。

（9）努力家

慕われる人には、仕事ができる、特別なスキルがあるなど周りがうらやましく思うような長所がありますが、努力して身につけたものです。

優れた実力や今の人気にあぐらをかくことはしません。頑張っていることをひけらかさず、コツコツと努力し続けます。好きで頑張っているという姿勢が、周囲から尊敬の念を集めるのでしょう。

（10）相手を尊重する

1人ひとりの考え方や性格を、ありのままに受け止める姿勢も特徴的です。仕事などで利害や意見が衝突する場面があったとしても、一方的に正論を押し付けたりすることはありません。

まず相手の考えや思いを聞くことに努めます。一目置かれる存在として、意見が合わない人からも認められるのは、この姿勢が伝わっているからなのでしょう。

慕われる人になる方法とは？

慕われる人に憧れると同時に、自分には慕われる人になる才能がないと思うかもしれません。努力で慕われる人に近づくことはできるのでしょうか？

ここでは、慕われる人になるための具体的な方法について解説します。できることから少しずつ取り入れてみましょう。

（1）慕われる人を見習う

あなたが慕う人や周囲から慕われていると感じる人をお手本にしましょう。あなたなりに、彼らのどのようなところが慕われているのか、なぜ彼らをすてきだと思うのか、尊敬するのかを分析してみてください。

分析できたら、日々の行動で実践します。「あの人ならどうするだろうか」と想像するのも効果的です。

（2）利他的に行動する

仕事や人間関係において、自分を優先しすぎないよう意識します。何かする時や判断する時、「世の中のためになりそうか」「周りの人の役に立つか」「相手が幸せになるか」を基準にしてみましょう。

慣れてくると、利他的な行動に楽しさや幸せを感じられるようになります。この感覚が慕われる人につながっていく道です。

（3）約束を守る

大きな約束事は守るとしても、「また連絡する」「明日やります」などの小さな約束を守らないことはあるのではないでしょうか？

自分の「これくらいいいや」という感覚が、周囲とズレている場合を想像してみてください。信頼を失っている可能性があるのです。小さなことでも約束を守ることを意識してみてください。守ろうと努力することで実力も身につきますよ。

（4）聞き上手を目指す

聞き上手になるためには、テクニックよりも、相手を知ろうとする姿勢が第一歩となります。

知るにつれて自然と相手に関心が生まれ、相手も「話しを聞いてくれた」と感じてあなたに好感を持ちます。そうやって信頼関係が築かれていくのです。

ただ話を聞くだけというよりは、相手の話で興味が湧いたポイントを掘り下げていく方がコミュニケーションが成り立ちやすいでしょう。

（5）感謝を伝える

慕われる人は周りを助けるとともに、周りも自分を支えてくれていると思っています。だからこそ、いつも感謝の気持ちを言葉や態度で示しているのです。

周囲を幸せにする行動は、役に立つことだけではありません。ありがとうと伝え、相手にやりがいや喜びを感じてもらうことも大切なことではないでしょうか？

自分も周りも幸せにできる「慕われる人」

慕われる人は、周りの役に立って人に安心や喜びを与えているだけでなく、自分自身も成長や満足を得て幸せに生きている人です。

彼らのすてきなところから学んで、少しずつでも自分に取り入れてみてはいかがでしょうか？　小さな努力の積み重ねで、実力も人柄も兼ね備えた憧れの人に、あなたもなれるかもしれません。

（井口　藍）

※画像はイメージです

※この記事は2023年06月23日に公開されたものです