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日々楽しめることを模索中。片岡凜がこの春アップデートしたいこと

【特集】この春、私をアップデート

瑞姫

4月から新しい生活を始める、という人も多いことでしょう。いつしかコロナ禍の生活に慣れてしまった私たちですが、そろそろ本格的にウィズなコロナに変わってきそうな予感。そんなホントの意味での新生活を迎えられそうな今年の春、私たちは何をすべきでしょうか。マイナビウーマン編集部がこの春に提案したい「私のアップデート術」を紹介します。今回は俳優の片岡凜さんに、この春アップデートしたいことを伺いました。

取材・文:瑞姫
撮影:大嶋千尋
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

人との出会いと別れ、新しい環境でのスタート。多くの人が変化を感じる春ですが、その環境の変化に疲れてしまう人が多いのも事実です。けれど、そんな変化にも少しずつ対応して日常を豊かにしていければ、それに越したことはありませんよね。

SNSをきっかけに芸能界デビューして1年と少しが経過し、現在放送中のTBS系ドラマ「ペンディングトレイン」に出演中の片岡凜さんも、一人暮らしを始めた際には環境の変化で寂しさを感じたと言います。

しかし、最近では「お部屋で春っぽいBGMを流したり、お花を飾ったりして、気持ちが爽やかになれるようにしています」と、日常を豊かにする“小さなアップデート”をすることで、生活環境の変化に対応していることを教えてくれました。

デビューからわずか1年で多くの話題作に出演し、若手ながらも圧倒的な表現力と透明感あふれる雰囲気で注目を集めている片岡凜さん。彼女自身が経験した“環境の変化”について聞いてみると、19歳の彼女らしい等身大のアップデート術を知ることができました。

芸能界デビュー、一人暮らしでの生活の変化

――昨年デビューした片岡凜さんですが、デビュー前後で生活に変化はありましたか?

あまり明確に変わったことはないのですが、この仕事を始めさせていただいてからはより一層、時間を気にするようになりましたし、健康でポジティブにいられるよう意識が高まったかなと思います。

毎日運動するようにしていて、朝起きたら30分から1時間くらいお散歩したり、走りに行ったりしています。普段の食生活では野菜をたくさん摂るように心がけていますね。

――なるほど。上京して、一人暮らしを始めてからはどうでしょうか?

一人暮らしを始めてからの変化はあるかなと思います。実家で家族と過ごしていた時は、夜にご飯を食べた後に家族団らんの時間があったのですが、今はそれが無いので寂しくて。暇さえあれば家族にビデオ通話で「今何してるの?」と連絡したりしています(笑)

――生活環境が変わると慣れるまでに時間がかかりますよね。

一人暮らしを東京で始めてから、ホームシックがひどくて……(笑)。今まで家族と過ごしていた分、趣味の時間がすごく増えました。本を読んだり、映像作品でお芝居を勉強したりしています。

――ちなみに、環境が変わると新しい人間関係などが広がると思うのですが、片岡さんはすぐに周りと馴染めるタイプですか?

苦手な方ではないのですが、自分から積極的にいくタイプではないですね。仕事の方だと、ヘアメイクの方やスタッフの方へは、何かきっかけがあったらそこから話をさせていただくことはあります。

私もコミュニケーションが得意な方ではないのですが、相手の好きなものと自分が好きなものが似ていたら、そこから話題が広がることも多いので、共通点を探して、それを会話のきっかけにすることが多いですね。

俳優は感情で動くお仕事

――デビューしてから1年と少し経ちましたが、デビューしてから一番印象に残っていることは何ですか?

最初にいただいた、優里さんの『レオ』という曲のMV撮影です。それまでお芝居の経験が無かったので、本当に初めての現場だったのですが「俳優というお仕事はこういうものなんだ!」とリアルに実感しました。

監督もそうですし、スタッフの方や他のキャストの方、皆さんが「人の持っている感情」を大事にされているんだなと感じたんです。人の感情で動くお仕事なのだと再確認させられました。

――MVは基本的にセリフが無い分、ドラマとは違った難しさもあると思うのですが、心の動きや成長の変化を出すために、何か気をつけられていたことはありますか?

『レオ』のMVは、幼い頃から大人になっていく成長を表現する必要があったのですが、例えば中学生のシーンだったら、中学生の時の自分が考えていたようなことを思い出しながら、仕草だけで幼さが出るように気をつけました。

「大事な人に触れる感じはどんな感じだろう」と考えながら犬に触るなど、セリフが無い分、そういった小さな部分まで丁寧に演じようというのは頑張った部分ではあります

――ドラマ『リエゾン』(テレビ朝日系)の第四話でも、摂食障害の女子高生という難しい役柄を演じられていましたよね。当時演じるにあたって、表現のための体作りや、演技で勉強されたことはありましたか。

食事制限と運動をして、顔がコケるようにしました。4キロくらい落としたのですが、結構大変でしたね(笑)。

演技は、摂食障害の方が持っている「食事を控えなきゃ」「でも食べたい」という食べ物に対する強い思いや葛藤を表現するために、役に対して考える時間をすごく取るようにしました

例えば、映画で『空の味』(2016年・塚田万理奈監督)という作品があるのですが、その作品を観ながら仕草などを勉強しました。ひたすら見ながら、感覚をつかんで、という感じです。

――片岡さんは演じられるとき、どういうふうにして作品のキャラクターを作り上げているのかなと気になっていました。

私は自分と演じる作品のキャラクターには、絶対に何か共通点があると感じているんです。

例えばドラマ『石子と羽男』(TBS系)では、心を閉ざして生きている川瀬ひなという役を演じさせていただいたのですが、誰かを大事に思う気持ちや、彼女が常に持っていた反骨精神にはすごく共感できる部分がありました。

そうやって、自分とキャラクターの似ている部分をひたすら台本を読みながら照らし合わせて、「こういう子なんだな」というベースを私は毎回作っています。その中で、演じる人物の生い立ちを見ながら構築していく感じですね。

自分の気持ちを豊かにして、日常をアップデート

――これまで繊細な心情を演じる役柄が多かった片岡さんですが、今後やってみたい役柄はありますか?

体を動かすのは好きなので、アクションがあるような、アクティブな役は演じてみたいです。あとは、今まで同世代の子たちと一緒の学校を舞台にした作品はやったことがないので、すごくやらせていただきたいです。

――これから新たに挑戦したいことを教えてください。

新しい言語を学ぶことです。最近、韓国語を新しく勉強し始めました。今は世界中で韓国の作品が注目され、評価されているので、言語が分かれば作品を見た時に習得できることや得られることが多くなるんじゃないかなと思って。

ドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』(Netflix)を観た時も、役者さんの演技力がすごいなと感じたので、いつか韓国の作品にも携わらせていただけたらありがたいなと思います。

――片岡さんがこの春「アップデート」したいことはありますか?

プライベートなことでいうと、日常を豊かにしたいなと思っているので、日々楽しめることを色々探している途中です。例えば、本を読むとか、植物を育てるとか。

今までそういったことはあまりしてこなかったのですが、一人暮らしを始めてから何でも自分で全部やる大変さに改めて気づきました。そんな中でも小さな楽しみを見つけられたら、自分の気持ちが豊かになって日常をアップデートできるんじゃないかなと思っています。

――ありがとうございました。

※この記事は2023年05月05日に公開されたものです

瑞姫

フリーランスの取材・インタビューライター、コラムニスト。主にエンタメ、トレンド、グルメ、ビジネスカテゴリで活動中。

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