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「頭出し」の意味とは? 由来と使い方、類語(例文つき)

にほんご倶楽部

頭出しとは、ビジネスシーンで使われることのあるフレーズです。具体的にはどんな意味を持つ言葉なのでしょうか。この記事では「頭出し」の意味と由来、使い方、類語を例文つきで紹介します。

「頭出し」という言葉は、ビジネスシーンでしばしば使用されることがあります。

この記事では、「頭出し」の意味や由来、使い方について例文を交えながら紹介します。

言葉の意味を知っておくと、仕事上のコミュニケーションがより円滑になるかもしれませんよ。

頭出しとは

まずは、「頭出し」の意味と由来を見ていきましょう。

「頭出し」の意味

ビジネスシーンにおける頭出しとは、「要件の概要を前もって伝えること」という意味です。

日常会話ではあまり耳にすることのない言葉かもしれませんが、ビジネスシーンでは「先日頭出しした件だけど」という形で使われます。

仕事上で何か要件がある場合、「近々こういった案件が発生しそうです」などと事前に情報を伝えておくことでその後の進行がスムーズになるでしょう。

「頭出し」の由来

「頭出し」は、辞書によると以下のように説明されています。

あたま‐だし【頭出し】
読み方:あたまだし
録音・録画したもののある部分を再生したいとき、その始まりを探し出すこと。

(『デジタル大辞泉』小学館)

また、テレビ業界では「必要な素材をすぐ再生できるように、VTRや音楽の使用部分をセットしておくこと」という意味で「頭出し」が使われます。

これが転じて「すぐに情報共有できるよう、あらかじめ情報の概要を伝えておく」という意味で広く使われるようになりました。

「頭出し」の使い方と例文

頭出しは、事前に情報を共有したい時に使える便利な言葉です。特に複雑な案件や大きなプロジェクトを抱えている時は、上司や同僚に頭出しをしておくことでスムーズに業務を進められます。

なお、「頭出し」は目上の人や同僚、部下など相手を選ばずに使えます。ぜひ例文を参考にビジネスシーンで活用してみましょう。

例文

・来期の新規プロジェクトについて、頭出しいたします。

・先日頭出しをした件ですが、4月よりチームを立ち上げて本格的に始動することとなりました。

・この件については、事前に部長へ頭出しすべきではないでしょうか?

「頭出し」の類語

頭出しと似た意味を持つ言葉はあるのでしょうか? ここでは頭出しの類語を紹介します。シーンに応じて使い分けてみましょう。

(1)「下相談(したそうだん)」

「頭出し」の類語として「下相談」が挙げられます。

した‐そうだん〔‐サウダン〕【下相談】
[名](スル)本格的に相談する前に、あらかじめしておく話し合い。

(『デジタル大辞泉』小学館)

下相談は「本格的な相談の前の話し合い」という意味があり、頭出しとの言い換えができるでしょう。

(2)「予議(よぎ)」

「予議」も「頭出し」の類語の1つであり、「下相談」と同じく「あらかじめ相談すること」という意味を持っています。

ただし、頭出しや下相談と比べると、やや馴染みのない言葉かもしれません。相手やシーンに合わせて使い分けしましょう。

「頭出し」とは事前に情報共有しておくこと

頭出しとは、事前に要件の概要を伝えておくという意味の言葉です。

仕事を円滑に進めるには、上司や同僚とのコミュニケーションが大切。頭出しをして、周囲との情報共有を図りましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年01月30日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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