「ロハ」の意味とは? 由来と使い方、類語(例文つき)
「ロハ」を使う時の注意点
ロハは「無料にしてほしい」などという、直接言いづらいことを間接的に伝えたい時役立つ言葉です。しかし、使用には注意点もあるのでチェックしておきましょう。
(1)俗語であることを理解しておく
「ロハ」という言葉は俗語であるため、かしこまったシーンでの利用には注意が必要です。
関係値の浅い取引先などに対して、「ロハでお願いできませんか?」と依頼をすることは、失礼にあたる場合もあります。
普段からフランクな関係を築いている取引先や同僚以外には使わない方が良いでしょう。
(2)若手社員には通じないこともある
「ロハ」という言葉は、主に昭和に流行った言葉であり、近年では耳にする機会も減っています。
そのため、若手社員には意味が通じないこともあるでしょう。
何気なく使った言葉を相手は理解できていない可能性もあるため、意味が伝わっているか確認が必要かもしれません。
「ロハ」の類語
タダという意味を持つ「ロハ」には、いくつかの類語があります。シーンに応じて使い分けましょう。
(1)「無料」
「無料」は普段の生活でも使う言葉であるため、世代を選ばずに使える言葉です。
ただし、取引先に対して「この依頼は無料でお願いできますか?」と伝えるのは、あまりに直接的でやや気が引けますよね。
その場合は、次に紹介する「無償」を使うことがおすすめです。
(2)「無償」
「無償」には、次のような意味があります。
無償(むしょう) の意味
1 報酬のないこと。また、報酬を求めないこと。「―の奉仕」
2 代金を払わないでいいこと。ただ。無料。「―で貸与する」⇔有償。(『デジタル大辞泉』小学館)
「無償」は「無料」や「ロハ」と同じ意味ですが、かしこまったビジネスシーンにも適した言葉です。
(3)「料金不要」
サービスの提供側として使う場合は、「料金不要」という表現に言い換えることができます。
例えば、「今回の修理については料金不要です」といったように使えるでしょう。
ただし「料金不要」という表現は、無料にしてもらう側は使えないため注意しましょう。
「ロハ」は「無料」の意味を持つ言葉
ロハとは「無料」や「タダ」という意味を持つ言葉です。「本件はロハでお願いできますか?」といった具合に、言いにくいことを間接的に伝えられるメリットがあります。
ただしロハは俗語であるため、かしこまったシーンには適さない場合もあります。言い換え表現も覚えておき、シチュエーションに合った表現を使っていきましょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年01月29日に公開されたものです