カバートアグレッションとは? 特徴や心理・攻撃してくる人への対処法
カバートアグレッションの原因となる心理は?
ここからは、カバートアグレッションの原因となる心理を見ていきましょう。
(1)自己肯定感が低い
自己肯定感の低さが、カバートアグレッションにつながる場合もあるようです。
カバートアグレッションを持つ人は、認められるよりも否定される経験が多く、自己肯定感が低いまま育ってきたのかもしれません。
劣等感が強い傾向にあるため、自尊心を保つために他者を攻撃したり操ったりしようとするのでしょう。
(2)人より優位に立ちたい
カバートアグレッションの背景には、「人より優位に立ちたい」という心理が存在する場合もあります。
「自分が上である」と感じたくて、人をコントロールしたくなるのでしょう。
また、ライバル視している人を陥れるために、優しそうな雰囲気を装って足を引っ張ろうとすることもあるようです。
(3)ストレスを抱えている
蓄積したストレスが、カバートアグレッションの原因となる場合もあるようです。
ポジティブな方法でストレスを発散する心の余裕がないため、身近にいる人を攻撃してモヤモヤした気持ちを晴らそうとしてしまうのかもしれません。
カバートアグレッションを持つ人への対処法
最後に、カバートアグレッションを持つ人への対処法を紹介します。
(1)できる限り距離を置く
カバートアグレッションを持つ人からの攻撃を避けるには、できる限り距離を置くのが得策といえます。
仕事などでどうしても必要な時は、最低限の接触にとどめましょう。
また、弱みを握られないよう、プライベートなことはあまり話さない方が良いと考えられます。
(2)目的を探り先手を打つ
カバートアグレッションを持つ人が、誰かを攻撃したりコントロールしたりしようとすることには、何かしらの目的があります。
「認められたい」「優位に立ちたい」など、相手にどのような目的があるのか探り、先手を打つのも1つの方法です。例えば、相手が認められたいと思っているなら先に褒めるなど。
そうすれば、カバートアグレッションを持つ人から「この人は敵ではない」と認知され、攻撃を受けにくくなるかもしれません。
(3)直接対決を避ける
もしカバートアグレッションを持つ人から理不尽なことをされて腹が立ったとしても、直接立ち向かおうとするのは避けましょう。
相手を追及しても、感情的になってまともな議論ができなかったり、あなたへの言動がヒートアップしたりする可能性があります。
逆に、相手の態度や行動へ反応を示さなければ、「この人を攻撃しても意味がない」と思われて、手を出してこなくなるかもしれません。
(4)証拠を残す
カバートアグレッションを持つ人は、周囲に迷惑を掛けてもなかなか非を認めず、巧みにうそをついて逃げようとする傾向にあります。
その時にはぐらかされないよう、重要なやりとりや「ちょっとおかしいな?」と思った発言は、証拠を残しておくと良いでしょう。
例えば、業務連絡のメールや電話をした時のメモなどは、取っておいた方が良いかもしれません。
カバートアグレッションを持つ人とはなるべく距離を置こう
カバートアグレッションとは、隠れた攻撃性のこと。
このような性質を持つ人は、優しそうに見えても裏では人をコントロールしようとしている場合があります。
もし身近にカバートアグレッションを持つ人がいたら、なるべく距離を置くのが無難でしょう。
(赤松茉怜)
※画像はイメージです
※この記事は2022年06月23日に公開されたものです