「利他的」の意味とは? 行動の具体例や利他的な人の目指し方
利他的な行動の具体例
「利他的な行動」とは、いったいどのようなことを表すのでしょうか?
ちなみに生物学など科学の分野では、「利他的行動」を「向社会的行動」とも言い、「利他的行動は自分に何らかのコスト(時間、労力、お金、など)を負いながら他者に利益を与える行動を指す」と定義されています。
では早速、利他的な行動の具体例を見ていきましょう。
(1)ボランティア活動
利他的な行動として、最もイメージしやすいのはボランティア活動でしょう。
ボランティア活動とは、「意志」「志願」という意味をもつラテン語「ボランタス(Voluntas)」が語源で、その意味の通り、強制や義務ではなく自身の意志によって行う活動を意味します。
日本では1995(平成7)年の阪神・淡路大震災をきっかけに、特に災害復興の場でボランティア活動が注目を集めるようになりました。
(2)寄付・献血
寄付や献血も、利他的な行動の1つといえます。
寄付とは「公共事業や社寺などに、金品を贈ること」(『デジタル大辞泉』小学館)です。
近年、子ども向けの医療用ウィッグをつくるために、自分の切った髪の毛を提供する「ヘアドネーション」も注目されており、これも寄付の一例といえるでしょう。
また、献血は自分の血液を他者のために提供することであり、これも利他的行動の例といえます。
(3)環境に配慮したライフスタイルの選択
環境に配慮したライフスタイルを選択することも、日頃からできる利他的行動の1つといえるでしょう。
例えば、マイバッグやマイボトルの持参、何かを購入する際に再生原料やオーガニック商品を選択することなどが挙げられます。
日常生活の習慣として、無理なく取り入れられる利他的な行動もあるのです。
(4)知識や情報のシェア
さらに手軽な利他的行動として、自分が得た知識や情報を他者へシェアすることも挙げられます。
例えば、分かりづらい仕組みを自身で調べて理解し、それをかみ砕いてSNSでシェアしたり、お得な情報を独り占めせず他者にも共有したりすることなど。
情報を得るために使った時間や労力を自分だけの利益とせず、他者への共有もいとわないことは、利他的な行動であるといえるでしょう。
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