「つまるところ」の意味と使い方は? 類語や例文も紹介
「つまるところ」の類語(例文つき)
「つまるところ」と似たような意味を持つ言葉を紹介します。
「つまり」
「最後に行き着くところ」という意味。「つまるところ」と同じ意味で、結論を述べる時に使います。
例文
・つまり、あなたが言いたいのはこういうことでしょう?
「結局」
「ついに」「あげくのはて」の意。ニュアンスは「つまるところ」と同じです。
「結局のところ」という言い方もできます。
例文
・結局、経済力のある男性を彼女は夫として選んだ。
「結論から言えば」
「結局」「つまるところ」と同じ意味で、結論を示したい時に使います。
例文
・結論から言えば、この店は続けることに決定しました。
「すなわち」
前に述べたことを言い直したり、言い換えたりする時に使います。
例文
・求められるのは補償付きの休業要請、すなわち、最低限の救済措置ということだ。
「要するに」
「要約すると」という意味。それまでの内容を要約する時に使います。
例文
・要するに、言葉は受け止める側の問題が大きいということです。
「言い換えれば」
同じ言葉を別の言葉で言う時に使います。
例文
・昇級が認められたということは、言い換えれば、あなたの努力が実ったということです。
「換言すると」
「言い換えれば」「つまるところ」と同様、同じ言葉を別の言葉で言う時に使います。
例文
・投手としても打者としても一流。換言すると、彼は稀に見る天才です。
「とどのつまり」
「最後のところ」という意味。
例文
・とどのつまり、そのドラマのふたりは結婚してハッピーエンドだった。
「帰するところ」
「行き着く所。結局」という意味。
例文
・帰するところ、あなたのおっしゃりたいことも私が申し上げていることも、目的は同じというわけですね。
「結句」
「けっく」と読みます。意味は「結局。あげくのはて」。「つまるところ」と同じ意味ですが古風な表現です。
例文
・結句、その2人は離婚したそうです。
「詮ずる所」
読みは「せんずるところ」。「つまり」「つまるところ」という意味。
例文
・彼は出て行ったが、詮ずるところ、彼が一体何を望んでいたのか、私には分からなかった。
「畢竟」
読みは「ひっきょう」。「つまるところ」という意味。
例文
・畢竟するに、この交渉は決裂ということだ。
展開を想定した言葉使いを
結論から言う人、順序立てて話す人。人にはそれぞれ話し方の癖があります。
特に、順序立てて話すタイプの人が、相手から「つまるところ、どういうことだね?」と聞かれると困ってしまうことは十分に考えられます。
しかし、ビジネスでは時にそうしたプレッシャーも必要なことがあるでしょう。
つまるところ、どんな展開を想定して使うかが大切だということ。
相手や周囲にメリットのある使い方ができる人は、言葉だけでなく、コミュニケーションの上級者だといえます。
(前田めぐる)
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※この記事は2021年09月22日に公開されたものです