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【時候の挨拶】9月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

9月の「時候の挨拶」

9月の手紙に使える時候の挨拶を紹介します。

時候の挨拶

「〜の候(頃・季節)」の他に「〜のみぎり」という言葉もあります。「みぎり」とは、「時、折、時節」という意味です。

・「新秋(しんしゅう)の候」立秋(2021年の立秋は8月7日)から白露(2021年の白露は9月7日)まで

・「向秋(こうしゅう)の候」9月上旬

・「初秋(しょしゅう)の候」9月上旬

・「新涼(しんりょう)の候」9月上旬

・「早秋(そうしゅう)の候」9月上旬

・「白露(はくろ)の候」白露から秋分の日(2021年の秋分の日は9月23日)まで

・「爽秋(そうしゅう)の候」9月全般

・「涼風(りょうふう)の候」9月中旬

・「清涼(せいりょう)の候」白露から寒露(2021年の寒露は10月8日)まで

・「仲秋(ちゅうしゅう)の候」白露から寒露まで

・「野分(のわき)の候」白露から寒露まで(昨今では9月全般でも可)

・「秋涼(しゅうりょう)の候」9月下旬

上記の時期は、あくまで目安です。

「白露」と「寒露」は、1年を24に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の言葉です。

「白露」とは草木に降りた朝露が白く輝く頃のこと、「寒露」とは朝夕の冷え込みが増し、露が冷たくなる頃のことを表します。

時候の挨拶を使った例文

日中は残暑が厳しく、秋の実感が湧きにくい9月。しかし、朝夕は次第にしのぎやすくなり、ハギにキキョウなど秋の七草が目を楽しませてくれます。

夜ともなれば、どこからともなく虫たちのオーケストラが聞こえて、実りの秋を祝うかのよう。

夜空には秋の月。収穫を祝う十五夜(旧暦8月15日。2021年では9月21日)には、古くより芋やだんご、枝豆、ススキの穂などを供えます。

ビジネスシーンにおいても、機運をアップする前向きな言葉を取り入れて、実りの秋としたいものですね。

例文

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、昨今はこちらもしのぎやすくなりました。

暑さも峠を越した頃、皆さまご健勝にてお過ごしのことと存じます。

羊雲が広がる空に秋の訪れを感じる頃、益々ご活躍のこととお喜び申し上げます。

初秋を迎え、いよいよご隆盛の段お慶び申し上げます。

食欲とともに、秋の到来を感じております。

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