今回のお悩み「本当に最新機種で合ってる? “私にぴったりの”iPhoneの選び方」
そろそろiPhoneを買い替えようと思っています。これまでなんとなくその時の最新機種を選んできましたが、正直高いし、最新機種じゃなくても良いのかもと思い始めました。iPhoneの機種の選び方について教えてください。(20代/企画職)
9月20日にiPhoneの新機種が発売され、気になっている方も多いのではないでしょうか。でも、相談者さんのおっしゃるとおり正直高いですよね。新機種発表にあわせた旧機種値下げのニュースが注目を集めたことからも、みなさん同じように感じていることがうかがえます。
もしかして最新機種でなくてもいい? それとも……? “自分にぴったり”を選ぶには何をポイントにすればいいのでしょうか。現在Apple公式ストアで購入できるiPhone16シリーズと、iPhone 15/14シリーズについて、見所をまとめてみましょう。
■Apple公式で購入できるiPhoneの機種と価格をチェック
現在、Apple公式ストアで購入できるのは以下のモデルです。
(2024年最新モデル)
・iPhone 16
・iPhone 16 Plus
・iPhone 16 Pro
・iPhone 16 Pro Max
(継続販売中の旧モデル)
・iPhone 15
・iPhone 15 Plus
・iPhone 14
・iPhone 14 Plus
・iPhone SE(第3世代)
最新モデルのApple 公式価格は次の通りです。パソコンを買うのと同じくらいの予算感と言えます。
iPhone 16
iPhone 16 Plus
iPhone 16 Pro
iPhone 16 Pro Max
128GB
¥124,800
¥139,800
¥159,800
ー
256GB
¥139,800
¥154,800
¥174,800
¥189,800
512GB
¥169,800
¥184,800
¥204,800
¥219,800
1TB
ー
ー
¥234,800
¥249,800
一方、旧モデルは新機種の発売に合わせて値下げされ、お買い得感が増しています。
iPhone 14
iPhone 14 Plus
iPhone 15
iPhone 15 Plus
旧価格からの値下げ幅
¥17,000
¥12,000
¥12,000
¥15,000
128GB
¥95,800
¥112,800
¥112,800
¥124,800
256GB
¥110,800
¥127,800
¥127,800
¥139,800
512GB
¥140,800
¥157,800
¥157,800
¥169,800
■iPhone 16とiPhone 16 Proの違いは?
価格だけでなく性能とのバランスも要チェックです。まず最新機種のiPhone 16とiPhone 16 Proの違いを整理してみましょう。
始めに、両モデル共通の主な特徴です。
・「カメラコントロール」ボタンを搭載
・AI機能(Apple Intelligence)対応
・新しいチップ搭載で処理性能UP
本体側面に新しく「カメラコントロール」が搭載されました。押すだけでカメラが起動し、もう一度押せば写真撮影、長押しでビデオ撮影ができます。半押しでピント合わせをしたり、ズームや明るさ調整なども可能です。
いつものアプリ上で自然な形で文章生成や画像生成、アシスタント機能などが使えるAI機能「Apple Intelligence」が使えるようになります。いわゆるChatGPTなどのような専用アプリは必要なく、いつもの「メール」「写真」「Siri」などにAI機能が組み込まれる形です。日本語版の提供は来年3月頃と見込まれています。
例年と同じく、処理性能の心臓部となるチップがアップデートされていますが、特に今年はiPhone 16の強化ぶりが顕著です。AI機能に対応するために、iPhone 15に比べて高い処理性能が必要とされたためです。
この他、カメラ性能やバッテリー性能などのスペックも昨年モデルより進化しています。また、iPhone 16はアクションボタン追加、空間写真・空間ビデオ撮影対応など、できることがiPhone 16 Proに近づきました。
次に、iPhone 16とiPhone 16 Proの違いを比べてみましょう。
iPhone 16 / iPhone 16 Plus
iPhone 16 Pro / iPhone 16 Pro Max
カラーバリエーション
5色
(ブラック、ホワイト、ピンク、ティール、ウルトラマリン)
4色
(ブラックチタニウム、ナチュラルチタニウム、ホワイトチタニウム、デザートチタニウム)
画面サイズ
重さ
6.1インチ/6.7インチ
170g/199g
6.3インチ/6.9インチ
199g/227g
カメラ
メインカメラ:48MP
超広角:12MP
ズーム:0.5倍/1倍/2倍
メインカメラ:48MP
超広角:48MP
望遠:12MP
ズーム:0.5倍/1倍/2倍/5倍
その他
プロ向けの動画形式で撮影可能
画面の常時表示が可能
データ転送がより高速
3Dスキャンが可能
以上の項目から、重視したいポイント別の選び方をざっくりと分けるなら、次のようになります。
・明るくかわいいカラーを選ぶなら「iPhone 16」
・片手入力のしやすいサイズ・重さを選ぶなら「iPhone 16」
・より高画質・高倍率ズームの写真・動画撮影をするなら「iPhone 16 Pro」
・この他、iPhone 16 Proにしかない機能を求めるなら「iPhone 16 Pro」、そうでない場合は「iPhone 16」
ちなみに、端末価格だけを考えればApple公式ストアより大手キャリアが提供する割引プログラムを利用した方が、実質負担額は少なく済みます。ただ、こうした割引の多くは2年で端末を返却することが条件です。お得といえばお得ですが、契約手続きや乗り換えセットアップ、旧機種の初期化など、面倒が伴うので注意が必要です。
だったら、3年以上使う前提で最新機種をApple公式ストアで買い、通信は大手キャリアのサブブランドや格安SIMを利用する、というのもひとつの選択。格安SIMなら月額通信料1,000円以下のプランもあり、特に毎月のギガ消費が少ない人にはお得度が高いと言えるでしょう。
■最新機種はオーバースペックかも……という人はどれを選ぶ?
最新機種でなくてもいいかも、と思う方におすすめするならiPhone 14でしょう。iPhone 15は最新機種との価格差が12,000円なので、長い目で見ればあえて選ぶほどのお得感はありません。一方iPhone 14は唯一10万円を切る価格からのスタートで、最新機種との価格差も29,000円と、それなりの差があります。
ただし、注意したいのはカメラ性能が最新機種からはだいぶ落ちることと、コネクタがLightningであること。その点に問題がなければ比較的お買い得と言っていいでしょう。
iPhone 16
iPhone 14
写真
メイン:48MP
超広角:12MP
ズーム:0.5/1倍/2倍の光学ズーム
マクロ写真撮影
空間写真
メイン:12MP
超広角:12MP
ズーム:0.5/1倍の光学ズーム
—
—
—
動画
空間ビデオ撮影
風切り音の低減
オーディオミックス
—
—
—
さて、ここまで触れてこなかったiPhone SEが気になっている方もいるのではないでしょうか。廉価版モデルとして価格帯はもっともお手頃であり、そこそこの性能で根強い人気があります。
実はこのiPhone SEの後継機が2025年3月に発表されるとの見方が強まっています。SEも選択肢に入れて選びたい方は、もう少し待ってみるのもいいかもしれませんよ。
令和のマネーハック106
最新のiPhone16が気になっている人はどこで買うかもよく検討して。最新機種じゃなくてもいい人はiPhone14や今後発表されそうなiPhone SEの後継機が狙い目!
(文:笠井美史乃、イラスト:itabamoe)