大切なことに気づかされる。「ラブセカ」が教えてくれる本当の“愛”

主人公の行動力に脱帽

主人公・ラファエルの自己中心的なところ、自分のことばかり考えているところにイラっとしつつも、だんだん彼の心境が変化していく様子が良かったです！

立場が逆転した人生の中で、プロのピアニストになっていた彼女に猛アプローチをするラファエルの行動力にはとにかく驚きました。手の届かない存在になってしまった彼女と何とかして接点を持とうと奮闘するシーンには、彼女に対する強い思いを感じ胸が打たれました。

そんなラファエルが最後に、自分の本当の気持ちを素直に表現したところも好きなシーンのひとつ！

今まで当たり前だったものを失い、初めてその大切さに気がつくということを、ラファエルの人生を通して表現していて、「当たり前なんてない、いろいろなことを大切にしたい」そう私に思わせてくれる映画でした。

ハッピーエンドや、恋愛系の映画が好きな人には是非おすすめしたい映画です！

自分の想いより、愛する人の幸せを願うところに感動

ラスト11分、主人公・ラファエル自身の「恋」が愛する人への「愛」に変わった瞬間に心打たれました。

そして、大切にするべきことは「過去」ではなく「今」に目を向けることだということに気付かされました。

行きたいところに行けない今の世の中だからこそ身に染みて感じる、身近にいる大切な人の尊さ、自分の置かれている環境への感謝、当たり前ではない毎日のありがたみ。過去をクヨクヨ振り返るのではなく、未来につながる「今」こそ真剣に生きていくべき！　と、そっと私の背中を押してくれる作品でした。

劇中のフランスの街並みや雰囲気、ヒロイン・オリヴィアの弾ける可愛らしさ、ラファエルとテンポの良い笑いを届けてくれる友人フェリックスにも注目です！

①幻想的な映画の世界観に心引き込まれる

本作の舞台はパリ。四季折々の美しい情景が幻想的で、一瞬で映画の世界観に浸ることができます！　また、劇中に流れるピアノの音楽はどれも聞いたことのある名曲ばかり。シーンの雰囲気を表現し、迫力のある壮大なメロディーは映画の肝といっても良いほど。オリヴィアが奏でるピアノ演奏にも注目です！

②2人の息の合ったコンビネーションに圧倒

主人公・ラファエル役を演じた俳優フランソワ・シビルと、オリヴィア役を演じた女優ジョセフィーヌ・ジャピの息の合った演技にも魅了されました。なんとこの2人は、本作をきっかけに交際にも発展したそう……！　2人が仲を深めていくシーンはずっと見ていられるほどほほえましいシーンでお気に入りです。

③愛を知ったラファエルの行動に涙

ラファエルは本当に不器用な男性。思わず口を出したくなるくらい自己中心的な部分もある彼が、だんだんと成長していく姿、そして本当の“愛”を知るラストのシーンは目が離せませんでした！　彼の成長に最後までドキドキします！