【ミレニアル世代のマネー学】一般NISAとつみたてNISA、徹底攻略
銀行にお金を預けても、お金はほとんど増えません。ミレニアル世代・Z世代と呼ばれるみなさんがこれからお金を増やしたいならば、投資をすることが欠かせません。
投資をする際に大切なのは、少しでも有利な方法を利用すること。
今回は、みなさんにもぜひ使っていただきたい「NISA」(ニーサ・少額投資非課税制度)について紹介します。
NISAってどんな制度?
NISAは、投資の利益を非課税にできる制度です。
投資で得られた利益(運用益)には、通常約20%(正確には、20.315%)の税金がかかります。
たとえば、投資で100万円の利益が出た場合、そこから約20%の税金が取られてしまうため、手元に残る利益は80万円に満たない金額になってしまいます。
ルールとはいえ、20万円も引かれてしまうのは、もったいないですよね。
この投資を、NISAを利用して行なっていたら、非課税になりますので税金はゼロ。100万円を丸ごと受け取ることができるのです。
約20万円の差は大きいですよね。しかも、この差は利益が大きくなればなるほど広がっていきます。
20歳以上が使えるのは一般NISAとつみたてNISA(積立NISA)
NISAは2014年にスタートした制度です。今では一般NISA・つみたてNISA(積立NISA)・ジュニアNISAの3種類の制度があります。
制度ごとに毎年投資できる金額の上限や投資できる商品、非課税になる期間などが異なっています。
現状、日本に住む20歳以上の方が利用できるNISAの制度には、一般NISAとつみたてNISAがあります。
なお、成人年齢の引き下げによって、2023年からは18歳以上の方が一般NISA・つみたてNISAを利用できるようになる予定です。
一般NISA
一般NISAは、毎年120万円(非課税投資枠)までの投資で得られた利益に対する税金を非課税にできる制度です。
正確には「NISA」という制度なのですが、他のNISAの制度と紛らわしいため、一般NISAと呼んでいます。
一般NISAでは、国内・国外の上場株式・投資信託・ETFなどに投資ができます。
買うタイミングも自由ですので、タイミングを見計らって、ここぞというときに一度に購入することもできますし、毎月一定金額分を買い付ける積立投資もできます。
一般NISAで非課税となる期間は原則として5年間です。5年を過ぎても保有し続けることは可能ですが、その後の値上がり益には税金がかかります。
ロールオーバーという制度を利用すると、5年間保有し続けた商品をさらに5年間、非課税で保有できます(ただし、ロールオーバーは新規投資と見なされるためロールオーバーした分の非課税投資枠は当然なくなります)。
つみたてNISA
つみたてNISAの非課税投資枠は毎年40万円まで。投資で得られた利益を最長20年間非課税にできる制度です。
年間で非課税になる投資金額は一般NISAの3分の1ですが、非課税にできる期間は4倍となります。
つみたてNISAで投資できるのは、金融庁の一定の基準を満たした投資信託・ETF(上場投資信託)。長期間積み立てと分散投資ができる商品のみです。
もちろん、金融庁の基準を満たすから、将来的に必ず値上がりする、というものではありません。しかし、手数料が安くてシンプルな商品が多く、長期資産形成に向いています。
つみたてNISAでは名前のとおり、積立投資を行います。自分で指定した金額が指定した日に自動的に引き落としになり、継続して積立投資が行われます。
一度設定すれば、あとは自動でコツコツ積み立てていきます。逆に、タイミングを見計った投資はできません。
※この記事は2021年04月20日に公開されたものです