お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

結婚前の親への挨拶! 知っておきたい服装・手土産・言葉のポイント

松本繁美(マナーアドバイザー)

親への挨拶「こんな時どうする?」

親への挨拶

結婚相手の親への挨拶は、誰もが緊張し、何を言うべきかためらうものですね。

しかし、親の立場からすれば、スラスラと「立て板に水」というような挨拶を受けるより、しどろもどろになっても、まごころがこもってさえいれば好感が持てるものです。

とはいえ、しっかりとした物言いを好む親もいるでしょうから、やはり自分なりに挨拶の練習はしておく方が良いでしょう。

(1)玄関先での挨拶

初対面の場合:

「はじめまして。○○○○(フルネームで)と申します。本日は、お時間をいただき誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願い申し上げます」

すでに面識がある場合:

「お久しぶりです。本日は結婚のご挨拶に伺いました。とても緊張しておりますが、改めまして、よろしくお願い申し上げます」

いずれにしても、手に汗を握る瞬間です。まごころを込め、真摯な態度で臨みましょう。

(2)部屋に通されたら

部屋の入口で「失礼致します」と一言挨拶をして、入室します。

相手の親にとってはお客様なので、上座を勧められるかもしれません。しかし、自分が一番目下だと心得て、入口に近い下座に座ることがマナーです。

「本日はご挨拶に伺いましたので、こちらの席にお願い致します」と、下座に座るようにします。

それでも上座を勧められるようなら、しつこく断らず、お礼を言ってから座るようにしましょう。

(3)全員がそろい着席したら

改めて、挨拶と自己紹介をします。この時、和室なら座布団を外した状態で、畳に膝をつき、洋室では椅子から立ち上がって挨拶します。

猫背になったり、姿勢が崩れたりしないように気を付けることも大切です。

「改めまして、○○○○(フルネーム)と申します。○○(男性のファーストネーム)さんとお付き合いしておりますが、この度、結婚することになりました。ふつつか者ではございますが(※言葉に抵抗があれば外す)、どうぞ、よろしくお願い申し上げます」

挨拶の後は、深くてゆっくりとしたお辞儀をすることで好印象を得るでしょう。

(4)別れ際

やっと緊張から解放される瞬間ですが、最後までしっかりと気を抜かずに挨拶をしましょう。

「本日は、お忙しい中、私(わたくし)どものために、お時間をいただきまして、誠にありがとうございました。これから、長いお付き合いになりますが、何とぞよろしくお願い申し上げます」

最初から終わりまで、必ず笑顔で挨拶することを心掛けましょう。

笑顔はトレーニングが必要です。数日前から、鏡に向かって、あるいはセルフィーで自撮りして笑顔チェックするなど、自然な表情を練習しておくと良いでしょう。

彼の親との会話に困った時のネタ

緊張しているのはあなただけではなく、相手も緊張しています。そんな場面をほぐすには、このような方法があります。

1.相手の趣味などを聞き、話を膨らませる。

2.彼の小さい頃のエピソードを聞いたり、写真を見せてもらったりする。

3.お茶やお茶菓子を下げる時に、思い切って、お手伝いを申し出る。

4.あらかじめ近隣情報を調べておき、興味深い場所や気になるお店について話題を振ってみる。

5.彼の友人で、親も知っている共通の人がいたら、その人の話をする。

自分の話ばかりするより、相手(彼を含む)のことを聞く役に回ると、意外と会話が盛り上がります。話し上手は聞き上手です。

また、オウム返しも効果的です。

例えば、「小さい頃はやんちゃだったのよ」という話を聞いたら、「やんちゃだったんですね」というようにオウム返しをすれば、相手も気持ち良く話をしてくれるはずです。

あなたの「まごころ」が見えれば大丈夫

結婚の挨拶に行って得たいのは、ご両親(親御さん)からの祝福や信頼ですよね。

そのためには、相手とその家族を知るために聞き上手になって、話をよく聞きましょう。

そして、明るい笑顔と少し遠慮がちな態度。これに勝るものはありません。

何よりも、必要以上に自分のことを良く見せようと思わないことです。

ありのままの自分で大丈夫。まごころを持って接すれば、あなたの良さはきっと伝わるはずです。

(文:松本繁美、イラスト:itabamoe)

【相性占い】気になるあの人との今日の相性は?

あなたと気になるあの人の相性はどのくらい?

12星座を用いて、今日の恋愛相性を5段階評価で占います。

毎日相性占いはこちら

※この記事は2020年07月20日に公開されたものです

松本繁美(マナーアドバイザー)

1994年に研修会社エル・ステーションLTD.を設立。マナーをはじめとして各種企業研修、講演会のプロデュースを手がける。専門学校の客員講師、雑誌や新聞のマナー記事の監修、TV番組のコメンテーターとしても活躍中。テーブルマナー、冠婚葬祭、ビジネスマナーなど、今どきのマナーのデザインで定評がある。

著書、監修 「ビジネスマナー講座」「冠婚葬祭暮らしのマナー大百科」(日本文芸社)、「大人のマナー基本はこれだけ」(講談社)、「贈るとお返しのマナー」「日常の食卓マナー」「はじめてのテーブルマナー」(主婦の友社)、「女性のためのマナーブック」(大泉書店)など多数

この著者の記事一覧 

SHARE