「かわいいフェアトレード」で国際協力をする女子のご褒美とは #私のご褒美ギフト
みんな何を楽しみに、日々働いているの? 現代の女性たちのさまざまな働き方を取材し、「これがあれば、またがんばろって思える!」という彼女たちのご褒美を教えてもらいました。
女性のしなやかキャリアをサポートするキャリアカウンセラー・舛廣純子さんが、さまざまな働き方をする女性たちのご褒美を探る連載【私のご褒美ギフト】。
今回は、青少年育成とコミュニティ開発を行うNPO法人LOOB JAPANで理事兼フェアトレード担当として国際協力に従事する一方、自身でもフェアトレードのセレクトショップHAPPY∞HAPPYを運営する吉永幸子さん(31歳)を取材しました。
吉永幸子さん(31歳)
NPO法人LOOB JAPAN理事、フェアトレード担当
HAPPY∞HAPPY代表
大学時代、フィリピン留学でのインターン先であったNGO LOOBの活動を帰国、卒業後も継続。輸入食品の販売アルバイト等を経て、NPO法人LOOB JAPANの理事、フェアトレード担当に就任。その一方、自分でも「かわいいフェアトレード雑貨」を扱うセレクトショップHAPPY∞HAPPYをオープン。
「かわいいフェアトレード」でかなえた夢
「大学2年次で訪れたフィリピンでの国際協力研修で、国際協力の道に進むことを決めました。本当は長期留学がずっと夢だったのですが、経済的な事情から行けないことが悔しくて。自分で働いて貯めた学費を留学費用にあて、休学してでもフィリピン留学に行ったときのインターン先がLOOBでした」と吉永さん。
「以前のフェアトレード商品はナチュラルなものが多く、私が『かわいい』と思えるものがなかったんです。LOOBの商品はカラフルでポップなものが多く、こういうかわいい商品をもっと増やしたい! と思って活動を始めました」とのこと。
LOOB JAPANでの活動に加え、自分でもセレクトショップHAPPY∞HAPPYをオープンした吉永さん。「いつかかわいいフェアトレード商品を扱うネットショップをやるのが夢だったんです。かわいくて思わず買ってしまう、そんなフェアトレード商品を増やしていきたいですね」と笑顔で答えてくれました。
夢を実現し続けてきた吉永さんにそのコツを聞くと「悩んだら皆と同じ道でなくても覚悟を持ってやってきました。選んだことを満喫しようとして進んできた結果、夢を実現することができました。やってしまえば意外と何とかなってしまうのだなと思います」とのこと。
吉永さんの表情からは自分の選択に納得し、満足していることが伝わってきました。
エシカルグッズでライフスタイル変換中
そんな吉永さんのご褒美ギフトは環境や地域・社会のことを考えて作られたエシカルグッズ。
「最近、エシカルなものを少しずつ生活の中に増やしていて、ライフスタイルを変えていっているんです。特に作り手や、その作られるまでのストーリーが分かるものが好きで。お気に入りのモノを長く大切に使う生活は心地良く、買い足すのがうれしくなり、元気になれます」と吉永さん。
中でも一番のお気に入りがご自身もかつてデザインに携わり、フィリピンの父娘の手作業で作られたフェアトレードのペーパービーズネックレス。
シャイなお父さんが一つ一つのビーズを作り、娘さんがそれをアクセサリーにした製品ですが、「手作りなので、同じものは一つもなくて、柄も少しずつ違います。服によっていろいろなコーディネイトもできますし、何よりそのお父さんと娘さんのことを話せるので楽しくて気持ちも上がります。また、自分が携わったものでなくても、作り手の話を聞けると、買うときも、それを友達に伝えるときにも楽しいですし、地球がつながっているなって感じるんです」とのこと。
誰かの思いを感じるモノに囲まれた生活は確かにパワーをたくさんもらえそうですね。
(取材・文:舛廣純子、イラスト:ヤベミユキ)
※この記事は2020年04月13日に公開されたものです