夫と妻で大きくちがう!? 離婚で相手に求める養育費はいくら?
子どもがいる夫婦にとって、離婚と親権はセットの問題になります。どちらが子どもを引き取るかでもめることも多々あり、結果的に引き取ることができても、生活が困窮するケースも珍しくありません。もしも離婚することになり、自分が子どもを引き取るとしたら、既婚の男女はどのくらいの養育費を相手に要求したいと考えるのでしょうか。希望額を聞いてみました。
【夫の意見】
■仕事を続けるために必要な費用
・「5万位。現状奥さんは働いてないので通常であればいらない、ただ夜の保育とかの分が必要である為、その分を負担して欲しい」(34歳/マスコミ・広告/技術職)
・「自分の仕事は絶対やめられないのでシッター等を利用する必要があり、20万位ほしいと思う」(26歳/その他/その他)
男性が一人で子育てをしていくとなれば、仕事で家を空けている間、長時間にわたって子どもを預かってもらう必要が出てきます。時間が長くなればなるほど費用が発生するため、その分の料金は払ってもらいたいと考える男性もいるようです。
■縁を切るために金を切る
・「養育費はいらない。母親として、子どもを手放すということがどういうことか理解して欲しいから」(34歳/情報・IT/営業職)
・「必要ない。もう二度とかかわりたくないと思うだろうから」(29歳/商社・卸/営業職)
収入としては何ら問題がないため、養育費はいらないという意見です。ですが金の切れ目は縁の切れ目と言われるように、お金を払わないことを条件に、面会を拒絶されてしまう可能性もあるかもしれません。
【妻の回答】
■離婚しても今までの生活レベルを維持したい
・「10万。結婚で仕事を辞めてキャリアが途切れたのに、これから30過ぎて再就職するにしても給料は以前より下がるので、それをおぎなうにはこのくらい必要」(31歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「月に30万はほしい。習い事もさせたいし今まで通りの生活をさせたい」(34歳/その他/その他)
シングルマザーとなる多くの女性が望むことは、子どもも自分も離婚しても今までどおりの生活レベルを維持したいということ。離婚が原因でふびんな思いはさせたくないという気持ちから、できるだけ多くの養育費を望む女性も多いようです。
■子どもの将来のために貯蓄したい
・「こちらに非がない離婚であれば、子どもが二人いるので学資保険代もあわせて月12万くらいもらいたいと思うが、おとしどころとしては8万くらいかなと思う」(31歳/その他/その他)
・「5万から10万の間。大学に行かせてあげるなら、これでも足りないと思う」(34歳/その他/その他)
子どもを育てていくとなれば、今日明日の出費だけに備えればいいというわけにはいきません。進学などで多額のお金がかかる将来を予測して、堅実な貯蓄が必要となります。できれば養育費から貯蓄に回したいと考える人もいるようです。
まとめ
子どもを引き取るならできる限り自分の収入で育てようと考える男性と、子どものためにも離婚後も今までどおりの生活を維持するために多く養育費をもらいたいと考える女性。もちろん収入額の違いはありますが、実際にはそれほど多くの養育費をもらえるケースはまれだとも言われています。一人で子どもを育てていくと決めた以上、養育費に頼るだけでは事足りないのが現実。子持ちの離婚は相当な覚悟が必要であることは間違いありませんね。
(ファナティック)
※画像はイメージです
※『マイナビウーマン』にて2016年8月にWebアンケート。有効回答数207件(25歳~35歳の働く女性)、197件(25~35歳の働く男性)
※この記事は2016年09月22日に公開されたものです