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断捨離のやましたひでこさんが語る! 人とモノ、人とペットの関係

やましたひでこ

ごきげんさまです。断捨離のやましたひでこです。今日は、ある講演会のできごとをお話したいと思います。

参加者からの質問
「モノを捨てるならば、ペットも捨ててもいいのですか?」

やましたひでこの回答
「いえいえ、もちろん、ペットを捨てていいわけありません。」

私、思うのですね。必要のなくなったモノを捨てるということは、それは、片をつける、始末をつけるということ。必要のなくなったモノたちを漫然と押入れに突っ込んだまま、あるいは、部屋の隅に追いやって山積みにしているのであれば、それは、すでにそれらを見殺しにしているのと同じ。

どうも、私たちは、モノをとって置くことが、モノをとって置きさえすれば、モノを捨てさえしなければ、モノを大事にしていると思い込むふしがある。

けれども本当は、モノは私たちとの関係がおしまいになったところで、死んだも同じことなのです。だから、思いっきり活用し、愛でて、慈しんで、そして、その期間が終われば、きちんと断捨離というお葬式をあげてやることが大切だと思います。

でも、ペットはモノとはちがいます。ペットはそれ自体に命がある。だから、一度飼い始めたら最後まで責任を持って飼うべきです。まちがっても、自分から関係を絶ってはいけません。それは、ペットを殺すということに等しい。

捨てられたペットは動物愛護センターや保健所に引き取られることになりますが、そこで一定期間引き取り手が見つからないと、殺処分されてしまうのです。特に年末年始は動物愛護センターが休みに入り、動物の世話ができなくなるため、中にいる動物たちは一斉に殺処分されてしまうそうです。

あなたは、ペットを殺すために飼い始めたのではありませんよね? ペットに最期が訪れるまでは、思いっきり愛でて、慈しんで、かわいがっていただきたいと思います。

ところで、私やましたひでこも、ヨークシャテリアの「サンディ譲」を家族の一員として迎えています。彼女は、いまでは夫の愛人と呼んでいいくらいの存在に。そうですね、この愛くるしい瞳で、じっと見つめられたら、どんな殿方でも虜になる。

おまけに、しゃべらない。寂しかったり、喜んだりしてクンクンって言ったりすることはあるけれど……そうだ、ここが肝心。あーだこーだとうるさい無駄口をたたくことはない。だから、夫をののしるなんてことはあり得ない。それよりも、全身で甘えてくる。そう、何の計らいもなく、素直に自分を表現する。私を、もっともっと可愛がってね!と。それが、更なる魅力になって、「お前を守らずにはいられない」「お前を守れるのは俺だけだ」と、妙な思い込み?素敵な勘違い?を、私の夫に引き起こしたようです。

さてさて、着なくなった服や読みもしない本、ペン立てにぎっちり詰まった使わないボールペン、箱に入ったままの引き出物、贈答品の数々。それらは、たとえ新品だとしても、誰にも引き取られることのないミイラと化したモノたちです。

年末の大掃除の機会に、これらを断捨離して、ゆとりと潤いのある気持ちで、本当に大切なモノや可愛いペットたちと心をかよわせていきませんか?

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定価:1400円+税
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詳細:http://brandear.jp/lp_yamashitahideko

(やましたひでこ)

※この記事は2015年12月10日に公開されたものです

やましたひでこ

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。処女作『断捨離』(マガジンハウス)は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』(いずれもマガジンハウス)の断捨離3部作や、著作・監修を含めたシリーズ関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

断捨離公式サイト:https://yamashitahideko.com/

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