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話し方講師が教える! 自分の気持ちをちゃんと伝えるコツ「わかりやすく」「結論を先」

森川ほしの/OFFICE-SANGA

人間には「言語」という便利なコミュニケーションの手段が備わっています。それはありがたいことなのですが、実際のところは万能ではありませんよね。ときには、相手に誤解を与えてしまい、気持ちがうまく言葉にできないなんてことも。それを避けるためにも、「自分の気持ちをちゃんと伝えるコツ」について、働く女性に聞きました。さらに、話し方のプロによるアドバイスも紹介します!

とにかく「わかりやすく」伝える

・「自分の中で整理しておく」(28歳/金融・証券/事務系専門職)
・「落ち着いて、ゆっくりと話すこと」(31歳/その他)
・「要点をしぼって言う」(24歳/生保・損保/営業職)
・「結論を先に言う」(28歳/自動車関連/事務系専門職)

そもそも、内容を相手に理解してもらえなければ、気持ちが伝わる云々以前の問題。大切な話ほど、わかりやすく伝える努力をしなくてはなりませんね。気持ちがうまく言葉にできないという人は、あらかじめメモに書いておくと良いかも?

ときにはズバッと!

・「遠まわしに言わずに、ストレートに言うことを意識する」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「『自分は』と言うことを強調する」(32歳/学校・教育関連/技術職)
・「察してもらえるとは思わないでおく」(27歳/食品・飲料/技術職)
・「YES、NOをはっきり言う。曖昧にしない」(31歳/医療・福祉/事務系専門職)

グダグダと長い前置きをされたり、妙なたとえ話を持ちだされたりすると、「で、何が言いたいの?」とイラッとしてしまうことがあります。どうしても伝えたいことは、ズバッと直球で! 少し勇気がいるかもしれませんが、あいまいな言い方は避けた方が良さそうです。

真剣に聞いてもらうためのコツ

・「普段から、相手の意見をしっかりと聞く姿勢でいること。そうすれば自分の話も真剣に聞いてもらえる」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「目を見て誠実に」(30歳/学校・教育関連/専門職)
・「相手にまず『聞いてほしい』と前置きすること」(31歳/その他)

「これは、大切な話なんだよ」と、相手に意識してもらうことも大事なこと。そのためには、こちらがまず真剣な姿勢を示す必要があります。相手はきっと、その真剣な姿勢から何かを感じとって、「これは大事な話なんだ」と思って聞いてくれるでしょう。

「大切な話」感を演出!

・「少しのお酒の力を借りる」(28歳/食品・飲料/技術職)
・「時間をとってしゃべる(何気なく伝えると、流されてしまうかもしれないので)」(30歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「口で言いにくいときは、手紙に書く」(31歳/金融・証券/営業職)

レッツ・飲みニケーション! というのも、ときには効果があると思います。ただし、会話がグズグズになると困りますので、お酒の量には十分ご注意を。普段とは違う場所、違う方法で伝えるというのも、特別感があって効果が期待できそうです。

話し方教室を主宰する講師の栗原君枝先生にも「自分の気持ちをちゃんと伝えるコツ」について聞いてみたところ、言いたいことをしっかり伝えるためには「声」も意識した方が良いとのこと。具体的には、どのような点に注意すると良いのでしょうか?

「自分の気持ちを伝えるというのは、勇気のいることです。特にネガティブな内容だと、『口の中でモゴモゴ』という状態になりがち。しかし、そんなときこそ聞きとりやすい発声・発音を意識してみましょう。

コツは、発声・発音に合わせてしっかりと口の形を変化させること。鏡を見て、あ、い、う……とゆっくり言ってみてください。口の形がきちんと変化していますか? 鏡の前でできる人でも、人と会話するときは忘れてしまいがちなので、普段から心がけておくことをオススメします」(栗原先生)

さらに、声が小さい人、震えてしまう人には、「深呼吸が効果的」といいます。

「腹式呼吸をマスターするのは少し難しいのですが、『息をしっかり吸って、しっかり吐く』だけでも、十分効果があります。大切なことを伝える前には、ぜひ深呼吸をはさんで、相手にしっかり声が届くように心がけてみてください」(栗原先生)

職場で自分の意見が言いたいときや、恋人に自分の気持ちを知ってもらいたいときなど、上手に伝えられたら……。自分だけではなく、きっと相手にとってもプラスになるはずですよね。周囲の大切な人たちのためにも、「気持ちをちゃんと伝えるコツ」をマスターしておきましょう!

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数173件(22~34歳の働く女性)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年10月26日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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