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【マネーレッスン】月収15万円未満でも笑顔で生活するための、「お金」の見直しポイントって?

ヨダヒロコ/六識

将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪

◆今回のお悩み

相談者:まりこさん
「収入が低いにもかかわらず、ムダ使いがやめられず、毎月の収支が赤字に。ついカードを使ってしまい、その支払いのせいで負のスパイラルに陥っています。そこから抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか」

編集部 まりこさんは、手取り月収が約13万円と、全国平均よりも少なめ。彼女の家計をチェックする前に、まずは一般的に手取り月収15万円未満の人が気をつけるべき家計の項目について教えてください。

風呂内亜矢(以下、風呂内) 気をつけたいのは、「固定費」です。「家賃」や「保険料」のほか、月々の支出額があまり変動しない「光熱費」や「通信費」などもこの中に含まれます。特に家賃は、低収入でひとり暮らしをせざるを得ない人の場合は、高いところに住まないようにしましょう。

編集部 これら固定費は、収入の何パーセントくらいに収めたほうがいいのでしょうか。

風呂内 割合が低ければ低いほどいいですが、上限は手取り収入の50%。超えてしまっている場合は、家賃を下げる以外に、携帯電話のキャリアを格安のものに変更したり、電気のアンペアを下げて基本料を抑えたりするなどして、全体の支出を下げる工夫をしたいものです。

編集部 まりこさんに関して言うと、手取り収入が約13万円ですから、6万5,000円以内に収めたいわけですね。家賃・保険料・光熱費・通信費の合計は1万8,000円ですから、これに関してはまったく問題ありません。にもかかわらず、月々の支出合計が約18万円と、5万円もオーバーしています。どうやらカードの支払いに追われ、負のスパイラルに陥ってしまっているようです。

風呂内 たしかに彼女は低収入ではありますが、実家暮らしで固定費があまりかかっていないため、やりくりは不可能ではありません。それなのに毎月赤字であるというのは、きびしい言い方をすれば、“学生気分が抜け切れていない”状態です。私自身も実家暮らしの頃、同じような感覚に陥ったのでよくわかりますが、このまま実家で暮らし続けられる保障はないので、状況が変わったときでも自分の収入で生活できるかどうかを想像する必要があります。

編集部 今がよければいいという考え方ではダメということですね。まず彼女がすべきことは、今陥っている負のスパイラルから抜け出すことかと思います。このような状況に陥ってしまう人の特徴はありますか?

◆まりこさんプロフィール
情報・IT関連の会社で事務職の正社員として働く、27歳。広島県在住。手取り年収約190万円、手取り月収約13万円。現在実家暮らしで、毎月3万円を自動引き落としで貯蓄し、自分名義の貯蓄額は75万円以上~100万円未満あるものの、月々の家計は5万円の赤字になっている。その最大の原因は、クレジットカード。次回引き落とし金額は8万円で、その支払いのせいで手持ちの現金がなくなり、またクレジットカードを使うという悪循環に陥っている。ムダ使いも多く、お菓子を買いすぎてしまうほか、最近ハマッているスポーツ観戦ではついグッズを購入してしまっている。こだわり出費は月1回(6,000円)のまつ毛エクステ。

(ヨダヒロコ/六識)

>次ページ:まりこさんのような「負のスパイラル」に陥りがちな人の特徴は?

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