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見る目が変わる!アナタの印象をガラリと変える『言葉の置き換え』10選「しかし」→「お気持ちはわかりますが」

しっかりしていそうな人と頼りなく見える人。大人っぽい人と、幼稚な人。尊敬される人とバカにされてしまう人……。これらをわけるポイントはいろいろあると思いますが、そのうちのひとつが話し方ではないでしょうか。

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ちょっとした言い方ひとつで、印象がガラリと変わることもあります。

そこで今回は、少しだけ素敵な大人に近づける、そんな言葉の選び方について、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生にお話をうかがいました。

「そろそろ参りましょうか」→「そろそろお出かけになりますか」

「上司に出発を促すような場面でよく耳にするのが、『そろそろ参りましょうか』という部下のセリフ。敬語っぽく聞こえるので、つい言ってしまう気持ちはわかります。しかし、正しい言い方で上司に敬意を払いたいなら、『そろそろお出かけになりますか』がベターです」

少し大人な言い回し

「目上の人などに何かを質問したいとき、『ちょっと質問があるのですが……』と言っている人も多いのでは? これでも間違いではありませんが、少し幼稚な印象を受ける言い方です。『二、三、質問をしてもよろしいでしょうか?

』と疑問形にしてみてください。非常に丁寧に聞こえますし、印象がグッと大人っぽくなります」

目上の人に「できる・できない」は問わない

「ちょっとした世間話などで、『部長は英語ができますか?』『課長はゴルフができますか?』と、目上の人に対して『できる・できない』を問いたいときもあるでしょう。でも、このように、目上の人に対して『できる・できない』を問うと、少々失礼な印象になります。

そこで、『する・しない』に置き換えてみましょう。『部長は英語をお話になりますか?』とすると、同じ意味合いの質問でも、失礼な印象がなくなります」

「了解です」→「かしこまりました」

「『わかりました』と伝えたいときに便利な『了解しました』。これは本来、目上の人には使わない言葉。『かしこまりました』と言い換えると、丁寧で気持ちが良いですね。『承知しました』も同じように使えます」

「できません」→「できないことになっている」

「これは、ビジネスシーンで相手の要求を断るときに役立つ言い方です。たとえば、相手が贈答品を渡そうとしてきたけれど、断りたいとき。『受け取れません』では角が立ちそうです。こんなときは、『会社の方針で、受け取れないことになっております』と、ルールがあるため受け取れないというニュアンスの言い方に置き換えてみましょう」

「しかし」→「お気持ちはわかりますが」

「相手の言い分を否定したい場面では、つい『しかし、それは……』と否定の言葉から反論をはじめてしまいがち。しかし、たとえ相手の言い分を退ける場合でも、まずは『あなたの話はしっかり聞きました』ということを伝えましょう。

『しかし』を『お気持ちはわかりますが』と言い換えると、印象がグッと良くなります。『胸中はお察ししますが』でも良いですね」

「反対です!」→「賛成いたしかねます」

「反対意見を述べたいとき、『私はその意見には反対です!』ではあまりにストレートすぎると、誰もが思うはず。そのため、言い出しにくくて意見を引っ込めてしまうことも多いのでは?

しかし、ときには自分の意見をしっかりと口に出すことも必要。こういった場合は、『賛成いたしかねます』に置き換えてみてください。そして、賛成できない理由を具体的に述べます」

「できません」→「いたしかねます」

「『できません』は敬意を含まない言い方。目上の人に対して言うときは、『いたしかねます』の方が丁寧で印象が良いですね。また、『知りません』も同様に『存じ上げません』と言い換えると、丁寧で大人っぽい印象になります」

「○○みたいな」→「○○のような」「○○といった」

「『○○みたいな』という言い方をしている人をよく見かけますが、これはいわゆる若者言葉で、子どもっぽい印象を与えてしまいます。『だいだい、こんな内容の資料だった』と言いたいときに、『○○みたいな内容でした』では、ビジネスシーンにふさわしくありません。

この場合は『○○というような内容でした』に言い換えましょう」

「ちょっと」→「少々」

「『ちょっと席をはずします』『ちょっと、お時間をいただけませんか?』と、頻繁に使いがちな『ちょっと』。丁寧な言葉とは言えませんね。目上の人と話すときは、『ちょっと』ではなく『少々』を使うように心がけましょう。

相手への敬意を示すことができ、話し方の印象がとても大人っぽくなります」

職場に慣れてくると、言葉遣いも油断しがち。しかし、そこは一人の大人として、正しく、丁寧な言葉遣いを心がけたいものです。その第一歩として、ぜひ今回紹介した『言葉の置き換え』を実践してみてみましょう。言葉を変えると、周囲に与える印象が良くなるだけではなく、自信にもつながるはずです。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2015年02月28日に公開されたものです

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