目指せ大人女子!常識マナー講座「和食の食べ方」編
日本人にとって、身近な和食。2013年にはユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中から熱い視線を集めています。日本人たる者、やっぱりキレイに和食を食べたいものですよね。意外と知らない常識マナー「和食の食べ方」について、紹介します。
【意外と知らない海外マナー「中国では食事を残すのがマナー」】
お箸とおわんの使い方
和食を食べるときに、欠かせないのが「お箸」と「おわん」です。まずはここからマナーの基本を身につけましょう。食事を始めるときには、箸を手に取ります。このときの正しいマナーは「まず右手で持ち上げて、左手を添え、そして右手で正しい位置を持つ」という方法です。
普段から意識してみてください。
食べるときには、おわんを手に持つのが基本です。もちろんこれは「お茶わん」や「小皿」にもあてはまります。細かい作法は流儀によって異なりますが、大切なのは「一緒に食事をする人を不快にさせない」ということです。
だらしなく、顔をお皿の方に近づけて食べるのは辞めましょう。
お刺し身の食べ方
和食の定番とも言える「お刺し身」ですが、あなたは正しい食べ方をしていますか? お刺し身は、様々な種類で盛り合わせにされていることも多いもの。味が淡泊な「白身魚」のお刺し身から食べるのが基本です。またお刺し身にはしょうゆやわさびをつけるのが定番ですが、しょうゆにあらかじめわさびをとくのはマナー違反です。
お刺し身の上に少しだけわさびをのせ、そしてそれをしょうゆにつけていただきましょう。
煮物の食べ方
煮物の具材を箸で突き刺して食べる……なんて方はさすがにいないと思いますが、実は煮物にも食べ方のマナーが存在します。手前に盛り付けられている具材から、一口大に切って口へと運びましょう。また意外に思うかもしれませんが、残っただしを飲むのは、マナー違反ではありません。
両手で丁寧におわんを持って、口を付けて飲みましょう。
魚の食べ方
きれいに食べるのが難しいのが、尾頭付きの魚です。美しく食べるためには、身をほじくる前に、まず中骨に沿って箸を入れましょう。上半分を食べたら下半分を食べます。半身を食べ終わったら、くるりと裏返したいところですが、これはマナー違反です。
中骨を箸であげると、頭と尾も付いてきますから、そのまま皿の向こう側に置き、残りの半身をいただきましょう。
おすしの食べ方
和食と言えば、おすしというイメージがある方も多いかもしれませんね。おすしと言えば、手で食べるものだと言われていますが、もしも箸が用意されているなら、箸で食べるのが正しいマナーです。
しょうゆを付けるとシャリが崩れやすいので、ボロボロとこぼさないように注意してください。おすしを箸でつかんだら、くるりとおすしを返してネタの方におしょうゆを付けてみてください。崩れにくくなります。
盛り合わせ料理の食べ方の基本
最後に、改まった場所で提供されることも多いのが、お膳に並べられた盛り合わせ料理です。それぞれの料理をマナー良く食べるのに夢中になっていると、つい料理全体を見ることを忘れてしまいます。
盛り合わせ料理は、向かって左側に最も味付けの薄い料理が並べられています。そして右側に向かうにつれて、味が濃くなっていくのです。すべての料理をきちんと味わうためには、左側から順に楽しむのが良いでしょう。
すべてのマナーを一度に頭に入れることは、難しいものです。幸い、和食を口にする機会は多いですから、一つずつ確実に習得してくださいね。誰に見られても恥ずかしくないマナーを身につけましょう!
※この記事は2015年01月14日に公開されたものです