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部下が成長してくれる「ピグマリオン効果」とは?

新入社員やキャリアが浅い部下をどのようにすれば、成長させることができるかわからない! 上の立場になってくるとだんだんと感じてくるものだと思いますが、実際にその方法について紹介します。

【部下の反応を変えるコトバ「一緒に○○しよう」】

才能はありそうなのに……

「能力はありそうなのに、なかなか成長してくれない」そんな部下に悩んでいませんか? 成長してくれない部下を、さじを投げてそのまま放り出してしまうのは、決して有益とは言えません。あなたの仕事をサポートできる、重要な仕事を任せられる部下に育てば、必ず上司であるあなたのためにもなります。

しかし、人を成長させるのは、言葉では簡単に言えますが、実際に人を変化させることは容易ではありません。しかし、部下本人の力で成長を促すコツがあります。

できる上司は部下を褒める!

「ピグマリオン効果」という言葉を聞いたことがありますか? ピグマリオンとは、ギリシャ神話の登場人物の名です。美しい女性の像に恋をしてしまった王様が出てくるこの話にちなみ、心理学者のロバート・ローゼンタールが唱えたのがこの「ピグマリオン効果」です。

人間は他者に期待をされると、その期待に応えようとする心理状態を表した言葉で、この心理的作用をうまく利用すると、部下の成長が促されます。簡単に言えば「褒めて伸ばす」。仕事を任せた部下に、厳しい言葉を掛けるのではなく、ポジティブな言葉を掛けてあげましょう。

しかし、過度な期待、嘘っぽい期待の言葉を掛けてはいけません。期待の言葉が嘘だと感じたら、それは逆効果になってしまいます。

厳しく当たると能力が低下してしまう場合も……

ピグマリオン効果の逆の心理的作用を「ゴーレム効果」と言います。ゴーレムとは、ユダヤ教の逸話に出てくる動く泥人形のことです。人は、期待をされると成長する側面ありますが、逆に、本来の能力とは異なる低い評価を受けてしまうと、成長が妨げられ、能力が低下する、という心理的作用も存在します。

過度な期待と、能力に見合わない低い評価をしてしまわないために、普段から、その部下の力量をしっかり見ておきましょう。

「部下を成長させたい」と思うとき、その人がほめられると伸びるタイプか、厳しくされると伸びるタイプか、しっかりと見極めることが大切です。ピグマリオン効果を上手く利用し、有能な部下を育てましょう。

※この記事は2015年01月04日に公開されたものです

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