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消しゴムのかすは燃えるごみ? 燃えないゴミ?

環境への負荷を考えれば、ゴミの分別は必要なことです。ただ、物によってはどう分別するか迷うものもありますよね。例えば人によっては毎日使い、誰でも年に何回かは使う消しゴム。そのかすは何ゴミにすれば良いでしょうか。

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原料から言えば不燃物!

消しゴムのかすは、特に何も考えなければ可燃物として捨てているのではないでしょうか。ところが、よく考えてみれば消しゴム自体はプラスチックや塩ビ、ゴムでできているため、不燃物です。つまり、厳密に言えば消しゴムのかすは不燃物に相当します。

実際には可燃物でかまわない地域も

消しゴムのかすは、分別が難しい場面も多くあります。サッと机を手で払うと、消しゴムのかすは床に落ちます。それをホコリと分けて集めることは難しく、掃除機で吸い込むことになります。そうするとそのゴミは、可燃物として捨てられます。

可燃物にするか不燃物にするか、またプラスチック容器包装という分別を行う地域もあります。何を可燃物とするかは、その地域の焼却炉の性能と、プラスチックの混入比率などで決まります。たいていの場合、可燃物を収集する袋はプラスチック製ですよね。

その量は、消しゴムのかす程度を上回る質量があります。つまり、焼却炉にとっては少量の不燃物の混入は織り込み済みなのです。

消しゴムの進歩を期待する

消しゴムを丸ごと捨てる場面や、たくさんの量をまとめておくことができるなら、心おきなく不燃物に捨てれば良いでしょう。しかし、可燃物に捨ててしまっても今の日本では大丈夫でしょう。ただ、燃やしても環境に有害なガスが発生しない、高温にならないという素材でできた消しゴムもあります。

そういった意識を消費者が持てば、迷わずに済むような製品が作られる日も遠くないかもしれませんね。

消しゴムのかすは何ゴミか? という雑学めいたことでも、身近な環境問題です。原料から判断する、例外としてはどの程度許容されているか確かめる、原則に従うことができる他の方法や製品を探す、というアプローチでいけば、営利目的の企業も環境問題に目を向けることにつながるでしょう。

※この記事は2014年12月19日に公開されたものです

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