サラダに入れたかまぼこが固くなる!のはどうしてなの?
野菜を先に食べましょうというダイエットが流行ったこともあり、サラダを食べる習慣をつけた人も多くなりました。手近にあるかまぼこをサラダに入れると、固くなってしまったことはありませんか?
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サラダに入れたかまぼこが固くなる!
かまぼこのおいしさは、プリプリとした弾力によるところが大きいものです。なぜ、かまぼこをサラダに入れると弾力がなくなり、固くなってしまうのでしょうか。
それは、かまぼこが魚からできているためです。かまぼこの原料はスケトウダラをはじめとする白身魚です。しめ鯖に代表されるように、魚を酢で締めると、身が固くなってしまいます。魚には動物性タンパク質がたっぷり含まれており、酢と反応して身が締まるようになるのです。
サラダにかけるドレッシングやマヨネーズなどには、酢が含まれています。この酢によって、かまぼこのタンパク質が締められ、固くなってしまうのです。
かまぼこのおすすめの食べ方
サラダにかまぼこを入れるなら、食べる直前にドレッシングをかけるようにしましょう。固くなってしまう前に美味しく味わうことができます。
また、かまぼこのタンパク質の変性を防ぐために、でんぷんが入ったものもあります。かまぼこのタンパク質は、煮たり揚げたりといった熱によっても変性してしまいます。よく酢となじませたい場合や、熱を十分に加えて調理をしたい場合、でんぷんの含まれているかまぼこを選びましょう。
かまぼこ雑学
かまぼこは、かまぼこだけで味わう「板わさ」を楽しむ人もいます。その場合は、かまぼこ本来の弾力と味を楽しむため、12ミリ程度と厚めに切ると良いでしょう。
紅白のかまぼこは正月のおせちに入れる定番です。ちょっと華やかにしたい場合は、かまぼこの飾り切りにチャレンジしてみましょう。一手間でおつまみに最適になります。
かまぼこは、家でも作ることができます。魚の白身や白子をすりつぶし、塩を混ぜて弾力が出るまで練りあわせ、ゆでるだけです。塩分が多くなってしまうため、ゆでた後に長めに水にさらして塩抜きをしましょう。
いかがでしょうか。かまぼこは安くて美味しい、健康的な食材です。食感を大事にしつつ、日常の食卓にのぼらせてみても良いものです。
※この記事は2014年12月17日に公開されたものです